ニュース
平成29年度男子U18日本代表&男子U16日本代表チーム 合同強化合宿 開催報告
2018年1月31日
男子U18日本代表のシューターとして期待される野﨑 由之選手(船橋市立船橋高校 3年)
両チームに選考されている富永 啓生選手(桜丘高校 2年)は、確率高いシュート力で信頼を勝ち取る
平成29年度バスケットボール男子U18日本代表チームと男子U16日本代表チームは、1月29日(月)~31日(水)の3日間、清水ナショナルトレーニングセンター(静岡県静岡市)にて合同強化合宿を行いました。
「U16日本代表選手たちには競争が必要であり、U18日本代表選手たちは先輩としての意地もある」と、合宿開始時点では「FIBA U16 Asian選手権大会2017」の開催が未定だったこともあり、互いに刺激を与えることがトーステン・ロイブルヘッドコーチの狙いです。
しかし、合宿期間中に「FIBA U16 Asian選手権大会2017」は3月26日~4月1日@中国・東莞に開催されることが決まり、1年越しで強化してきた男子U16日本代表チームにとってはようやく目標が定まりました。また、昨年11月末にエントリーキャンプを実施し、31名から16名に選考された男子U18日本代表候補選手たち。「U16日本代表メンバーから入る可能性もあり、両チームの選手を比較しながら、さらなる選考を行なっていきます」とロイブルヘッドコーチは述べ、競争を促しています。
1日目と2日目は午前中に各チームはそれぞれ現段階で必要な強化を行い、午後と最終日はスクリメージを3連戦で実施。どちらも強い気持ちで向かい、体を当てていく激しい攻防は本番さながらです。
年始にチェコ遠征を行なった男子U16日本代表チームは、現地で行われた「クリスタル・ボヘミア・カップ」で優勝。一方で、「トランジションディフェンスの改善が必要」とロイブルヘッドコーチは指摘し、現時点での課題が明確になりました。今合宿中はディフェンスを中心に、チームとして連動して守れるようレベルアップを図った男子U16日本代表チーム。
対する男子U18日本代表チームは、オフェンスの決まりごとを徹底することに時間を費やしました。それぞれが練習したことをスクリメージで表現することができ、「練習をしてきたことが、ゲームで通用することを選手たちも理解してくれたと思います」とロイブルヘッドコーチは評価しています。
男子U18日本代表候補の野﨑 由之選手(船橋市立船橋高校 3年)はシューターとして期待されています。「まずはトーステンヘッドコーチのバスケットボールをしっかり理解して、チームに貢献するためにも自分のシュートを生かして活躍できるようにしていきたいです」と話し、チームメイトと協力し合ってノーマークを作り、積極的にシュートを狙っていました。
また、早生まれの富永 啓生選手(桜丘高校 2年)は、男子U16日本代表とともに両チームの候補として選出されています。「クリスタル・ボヘミア・カップ」の得点王となりましたが、昨年11月末に行われた男子U18日本代表チームのエントリーキャンプでその才能を見出されたばかり。男子U16日本代表チームの強化合宿も、1度しか参加していませんでした。それでも得点王になれた要因として、「セットプレイでは周りの仲間たちがノーマークにしてくれて、そこでしっかりシュートを確率良く決められたことで信頼を得られたと思います」と話しており、自らの実力を示してチームに溶け込み頭角を現しました。
男子U16日本代表チームからフリオ・ラマスヘッドコーチに認められた田中 力選手(横須賀市立坂本中学校 3年)は、2月22日(木)にチャイニーズ・タイペイを迎えて、横浜国際プールで開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」のWindow2(2018年2月/2試合)へ向けた男子日本代表強化合宿に参加しています。この快挙についてロイブルヘッドコーチは、「昨年の男子U19日本代表だった西田優大選手(東海大学 1年)を含め、アンダーカテゴリーから日本代表までつながっており、誰もがそこに上がっていけるという良いメッセージを示してくれています。他の選手たちも頑張れば日本代表に呼ばれる可能性があることは理解してくれたと思います」と話しており、全てのカテゴリーにとって相乗効果が期待されます。
トップチームに認められるためにも、それぞれのカテゴリーで今年行われるアジア予選を突破し、FIBA U19ワールドカップ、FIBA U17ワールドカップの切符を獲得することが求められます。1年を通して強化を積み、チームとして成熟している男子U16日本代表チームは活躍が期待されます。スタートしたばかりの男子U18日本代表チームですが、ロイブルヘッドコーチは「すでにディフェンスが激しくできているのは良いニュースです」と手応えを感じており、それぞれのカテゴリーが世界を目指し、さらなる強化を進めていきます。