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第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 大会第7日目終了
2011年8月27日
第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選は、本日より決勝トーナメントに突入。アジアチャンピオンに与えられる、一枠しかない2012年ロンドンオリンピック出場権獲得を目指し、4チームがそれぞれ準決勝を戦いました。
準決勝第1試合、日本の相手は2日前に対戦したばかりの中国。その時は司令塔#12吉田を欠く中、53-76で敗れました。今日はその#12吉田も戻り、#10渡嘉敷が今大会初先発で登場。万全を期した状態でリベンジを目指し、中国に立ち向かうハヤブサジャパン。
序盤、日本は幸先良く#13大神のゴールで先制。しかし、中国は#11の3Pシュート、#15のインサイドプレイなどで次々と得点を挙げ、日本を引き離していく。その後、日本はオールコートプレスを仕掛けて相手のターンオーバーを誘発するも、思うように得点が決まらない。逆に中国はインサイドを中心に得点を重ねていき、前半終わって21-38と17点リードされる。
後半に入り、日本のディフェンスは機能し23秒まで守り切るが、体制を崩しながらブザービーターを決める中国の攻撃。第3ピリオド中盤から連続得点を挙げ、日本の反撃開始。第4ピリオド、#5高田のバスケットカウント、その後#7三谷の3Pシュートがようやく決まり、11点差まで詰める。しかし最後、中国#15に連続得点を与え、日本の追い上げも虚しく、結局62-76で中国に敗れた。
肩を落とし、涙を流しながら、ロッカールームへ引き上げる選手たち。
試合後の記者会見では、「今大会が始まる前からロンドンオリンピックへはアジアを勝ち抜いて行く、とチームとして目標に掲げていました。私だけではなく、皆さんも同じような気持ちで応援してくださった中で、またしても自分たちの力不足でファイナルに進めなかったことに責任を感じています。4年前のオリンピック予選と全く同じ展開で、どうしても準決勝、そして中国の壁を越えられず、この4年間自分が何をしてきたのか…。自分自身、本当に情けなく思っています」と涙を流し、言葉を詰まらせた#13大神雄子選手。
仙台の奇跡を経てアテネオリンピックへ出場した2004年。その後、韓国・仁川で行われたオリンピック予選では準決勝・中国に62-74で敗れオリンピックを逃し、そして今日、同じく中国に敗退。3度のオリンピック予選を経験した大神選手は、「これまでオリンピック予選を3回戦わせてもらいました。自分が若い時に先輩に経験させてもらったことを、若い選手たちに伝えていくことも自分の使命だと思っています。渡嘉敷選手や長岡選手という思い切りの良い選手と一緒にやれる中で、今、自分に何ができるかと言ったら、絶対に若い選手に自分と同じような経験をさせてあげることも自分の役割だと思っています。明日もう一度、全員でもう一回頑張れるように、皆さんと一緒に戦わせてください」と語り、会見場を後にしました。
中川ヘッドコーチは「就任3年目、ロンドンに連れて行くことが私の使命だと思っており、それを叶えられず本当に申し訳ありません。選手は良く戦ってくれました。中国を相手にフルコートで戦うということを選手は徹底してくれました。今大会でのオリンピック出場への思いは願わなかったですが、選手たちの頑張りに満足しています。今日はちょっとショックを受けていますが、もう一度気持ちを立て直して、明日は全力で戦います」と語りました。
チーム一丸、日本一丸となって目指してきた長崎県大村市で、アジアチャンピオンになってロンドンオリンピックへ行く夢は残念ながら絶たれました。しかし、ロンドンオリンピック出場のチャンスはまだ残っています。明日の3位決定戦で勝利すれば、世界最終予選への出場権を獲得できます。準決勝第2戦の結果は、韓国 72-66 チャイニーズ・タイペイ。この結果により、3位決定戦の相手はチャイニーズ・タイペイに決まりました。
次回2013年大会へ向けて行われた入替戦は、順当にレベルⅠのレバノン、インドが勝利しました。
インドはアメリカ名門大学で長きに渡り指導してきたゴーデッド・ピーターヘッドコーチが若い選手たちに基礎から指導しています。また、体格良い選手が台頭しているレバノンも2年後には脅威な存在になってくるかもしれません。そのためにもレベルの高い世界の強豪と対戦できる世界最終予選への切符は絶対に確保しなければならず、その先のオリンピックへ出場することが重要です。
8日間に渡って繰り広げて来たロンドンオリンピック予選は、明日8月28日(日)は大会最終日。ぜひ最後までハヤブサジャパンへのご声援をお願いします。また、中国vs韓国の決勝戦では、ロンドンオリンピックに出場するチームが決まります。
明日のチケットは残り枚数が少なくなっています。「チケットバスケット」にてお早めにお買い求めください。