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第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選 大会第4日目終了

2011年8月25日

 第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選は大会第4日目。
 本日の第4試合、韓国はレバノンを100点ゲームで下して4連勝し、1位通過を決めました。またその後の中国vsチャイニーズ・タイペイ戦は、前半33-32と辛うじて中国がリードし接戦となるも、終わってみれば79-51で中国が勝利。ライバルたちの結果が出た後に登場したハヤブサジャパンはインドと対戦しました。

 日本は昨日までとは違い#4名木、#6間宮、#9久手堅、#11木村、#15長岡が先発出場。#15長岡が思いきって3Pシュートを放ちリングを弾くも、#6間宮がリバウンドを押し込み先制。また、インドのポイントゲッター#6ジョスに対しても#6間宮が体を張って守る。#15長岡、#11木村が連続3Pシュートを決めると、日本はリードを奪う。#15長岡は攻守にわたり活躍し、前半終わった時点で9得点、9リバウンド。ハーフタイム時にコーチ陣から「得点とリバウンドをともに15を目指せ」と目標設定。34-21と13点リードして迎えた後半。インドが3Pシュートやインサイドで得点を決める。日本はしっかりとディフェンスから速攻へと速い展開を出すと点差は離れ、79-51で日本は快勝。通算3勝1敗とし、決勝トーナメント進出を決めました。

 試合後の記者会見には両チームの最年少選手が登壇しました。日本代表からはダブルダブルの活躍をした17歳の#15長岡萌映子選手。「今日の試合は得点にすごく絡むことができたし、リバウンドもたくさん獲れて良かったのですが、速攻で前を走ってレイアップに持ち込むプレイができませんでした。コーチにはもっとできると言われましたが、最後までそこを出せなかったのは反省点です。リバウンドを拾いたいと思って試合に臨みました。結果的に14本獲れたのは良かったのですが…。ハーフタイム中、コーチ陣に15点・15リバウンドを目標にするよう言われましたので、リバウンドが14本とそれに届かず悔しいです」と語りましたが、高い目標設定はコーチ陣の期待の表れであり、それに応えるさらなる活躍に期待です。

 今大会参加する全選手の中、最年少16歳の#11リメー・シリーン・ビジェイ選手は、「インド代表として、アジアのチームと対戦するのはとてもタフなことですが、良い経験になっています。長岡選手が17歳とは知りませんでしたが、素晴らしい選手だと思います」と今大会に出場できた感想を述べました。

 「17歳と知らなかった」と言われたことに対し、当の長岡選手は「2年前のU-16 FIBA ASIA選手権の時にリバウンドで活躍していたので覚えています」と、逆に覚えてもらっていないことを寂しそうに話していました。

 インドとの対戦を終えた中川ヘッドコーチは、「これまでと違い、レバノンもそうでしたが、インドもレベルが高くなってきています。これまでのようなイージーゲームができません。アメリカ人コーチが指導していることもあり、ミスも少なく、選手たちも一生懸命で簡単には勝てないと感じました。最初は少し心配しましたが、選手たちが落ち着いて、地に足が着いてプレイし始めたら、安心して見ることができました。スタートメンバーを全員を入れ替えると自信無くプレイすることも多いですが、この12名は気持ちをしっかり持って戦ってくれます。今日はゲームが進むにつれてどんどん良くなっていったという印象を受けました。特に長岡選手は19得点14リバウンドという数字はすごく良いと思います。ただ、もう少し速攻で走って欲しいです。しかし、これだけリバウンドに絡んでくれると先発メンバーに抜擢しても良いかなと思っています」と語り、これまで出場機会の少なかったメンバーも含め、戦うチームとして1試合1試合着実にハヤブサジャパンは成長しています。

 レベルⅠとの入替戦を目指すレベルⅡの混戦は続いており、本日勝利したマレーシア、カザフスタン、インドネシアが勝利し3勝1敗。インドネシアとの直接対決に敗れたウズベキスタンは2勝2敗と後退。明日、この上位4チームによる直接対決はマレーシアvsウズベキスタンの1試合のみ。入替戦進める2チームはどこになるのか?テレビ放送の無いレベルⅡの試合はぜひ会場にてお楽しみください。「第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選」オフィシャルサイトでは全試合速報を配信中です。また、フォトギャラリーでは、日本戦はもちろん、その他の写真もアップしていますので、こちらもぜひお楽しみください。

 明日8月25日(木)は予選ラウンド最終日。ハヤブサジャパンの相手はディフェンディングチャンピオンの中国と対戦。
 決勝トーナメントで再び戦う可能性も高いだけにしっかりと勝って、ロンドンオリンピック出場権奪取に弾みをつけます。