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「東日本大震災」被災地復興支援 女子日本代表国際親善試合2011 第3戦福岡大会
2011年8月7日
連日の暑い中、たくさんのファンが開場前から列をつくり、会場では大きな声援を贈っていただいた「東日本大震災」被災地復興支援 バスケットボール女子日本代表国際親善試合2011(兼 第24回FIBA ASIA 女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピック アジア地区予選 壮行試合) は、最終日を迎えました。
1勝1敗で迎えた第3戦の会場は、福岡市民体育館。
早々に前売チケットが品薄になり、急きょ新たな席を設けて若干の当日券を発売したところ、こちらも即完売。3千人を超える満員の福岡市民体育館は熱気に包まれる中、試合はスタートしました。
気合い十分で臨んだハヤブサジャパンは、速攻や鋭いパスでうまく攻め込むもシュートが決まらず、重たい立ち上がり。開始3分、ようやく#4名木のフリースローで得点すると落ち着きはじめ、#7三谷の3Pシュートが2本連続決まり、14-13と逆転して第1ピリオドが終了。
165cmと日本代表の中で一番小さい#12吉田が跳躍力溢れるリバウンド、瞬発力ある速攻を魅せると満員の観客から感嘆の声。一進一退ながらも29-27、2点リードで折り返す。
後半に入ると、#13大神を中心に一気に得点が動く。#6間宮はハイポストからジャンプシュートを決め、最後は#12吉田からのロングパスを受けた#15長岡がうまくゴールし55-37、18点リードし最終ピリオドへ。
地元福岡県出身の#14大庭はドライブからのパワープレイでバスケットカウントを決め、歓声があがる。しかし、コート内がベンチメンバー5人に代わると得点は止まり、逆にカナダが追い上げる。10点差まで詰められる中、スターターに戻すがカナダの勢いは止まらず。#13テイタムがインサイドで攻め、#8スミスの3Pシュートが決まり64-59、リードは5点。しかし最後は、ファウルゲームでもらったフリースローを#13大神がしっかりと決め、68-61で勝利。
日本が通算成績2勝1敗と勝ち越して国際親善試合は幕を閉じました。
試合後、集まった観客の方々に対し、「ハヤブサジャパンが福岡に上陸しました」とキャプテン大神選手が音頭を取る中、羽ばたくポーズを披露したハヤブサジャパン。「8月21日から始まるロンドンオリンピック予選では、皆さんの想いを胸に戦います」と大勢のファンの前で誓いました。
国際親善試合を終えた中川ヘッドコーチは「3試合を通じて得点が伸びませんでした。今日は68点を取りましたが、3Pシュートは2本。しかし、3Pシュートが入らない中でも68点を取れたのは、ディフェンスから速攻を出す日本らしい戦い方が出たからです。さらに3Pシュートの精度が戻ってくれば、もっと日本らしいバスケットを皆さんに見せられると思っています」と語りました。
国際親善試合の前、「マッチアップする相手は目指すべき自分だと思って戦います。ひとつ殻を破って、自分たちがレベルアップしてオリンピック予選に迎えられる試合をします」とコメントして臨んだ#13大神雄子選手。
その結果について聞くと「完敗です…。特に大事な場面でシュートを決めきれず、競った展開を勝ちゲームに持っていくこともできなかったです。自分自身への挑戦状は本番へ持ち込む形となりました。ロンドンオリンピック予選でも中国や韓国ではなく、今の自分たちへの挑戦として妥協せず、今足りないものを見つめ直し、その勝負は本番まで取っておきます。でも、コンディションは上がって来ています。昨年も国際親善試合でシュートが入らなくても、本番のFIBA世界選手権でシュートが入れば良いという気持ちでいました。人生は勝ち負けではなく、“負け勝ち”で良いんです。ポジティブに捉えて、この敗戦を生かして勝ちにいきます」と、完敗を認めながらも全てはロンドンオリンピック予選へ向けての大事な過程であることを強調しました。
また、#14大庭久美子選手は、「自分の育った地元福岡で開催されることをうれしく思っています。お世話になった方の期待に応えられるようにという気持ちで試合に臨みました。後半は自分のミスでチームに迷惑をかけてしまった部分もあったので、練習からしっかり修正してチームのプラスになるように頑張ります」と、多く集まった地元メディアの方に語りました。
カナダ代表チームのアリソン・マクネイルヘッドコーチは「3試合を通して、この試合が一番有意義な試合でした。たくさん集まったファンの方にも楽しんでもらえたのではないかと思っています。私たちは明日から中国へ向かい、3試合を行います。昨年のFIBA世界選手権では中国と対戦し、その時は勝ちました。日本と比較するとスピードは無いですが、サイズとフィジカルが強いチームです。日本はトランジションの速いバスケットをしますが、中国はセットプレイが非常に多いです。日本と中国と対戦することで、いろいなプレイが経験できる良い機会になります。」と今大会をこう振り返り、
日本代表チームには『次に会うのはロンドン。それまで会う必要は無いので、お互いにロンドンの切符を獲得し、現地で会いましょう』と伝え、「国際親善試合を通じて、素晴らしい文化交流ができ、これからも長い期間良い関係を築いていきたいです」と感想を述べました。
カナダ代表の記者会見後、本日誕生日を迎えた#6ショーナ・ソーバーン選手へ、日本代表チームよりサプライズでバースデーケーキがプレゼントされました。
ソーバーン選手は、「これまでの人生の中で、一番素晴らしい誕生日を迎えることができました。日本代表チームとは素晴らしい試合ができ、これだけ私たちを苦しめるチームは、世界を見渡してもたくさんいるとは思いません。ぜひロンドンでまたお会いしましょう。そして、また日本の皆さんの前でさらに素晴らしい試合ができることを楽しみにしてます」と、笑顔で応えました。
国際親善試合全3試合の会場やテレビなどでご声援いただいた皆さん、ありがとうございました。また、「東日本大震災」被災地復興支援募金活動にご協力いたただき、ありがとうございました。
いよいよ2週間後の8月21日(日)からシーハットおおむらにて、本番となる「第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選」が開幕します。
すでにチケットは「チケットバスケット」にて販売中。ぜひ、長崎県・大村市からロンドンオリンピック出場を目指して、これからも“ハヤブサジャパン”とともに戦ってください。