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第2回東アジア選手権 日本は準優勝で大会を終了

2011年6月16日

 第2回東アジアバスケットボール選手権大会 兼 第26回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 東アジア地区予選は大会最終日。ラストゲームとなる決勝の舞台に立った男子日本代表チームは、2009年6月に愛知県小牧市で開催された第1回東アジア選手権大会の決勝と同カードである韓国との再戦。前回大会では58-68で敗れ、記念すべき第1回大会の優勝の座を逃した。今大会でそのリベンジを果たすべく、初優勝を目指したファイナルゲームがスタート。

 立ち上がり、気合いとは裏腹に、日本は相手に連続ゴールを許し、開始2分35秒で0-8と重苦しいスタートを切る。ここで日本はタイムアウトを要求。その後、激しいプレッシャーディフェンスから相手を24秒バイオレーションギリギリまで追い込むが、最後の最後にシュートを打たせてしまい、また外してもリバウンドからセカンドチャンスを与え、点差が開く。しかし第2ピリオド中盤から#10竹内(公)のジャンプシュートを皮切りに、#6桜井が相手のファウルを誘うインサイドへのアタックから加点、さらには#8柏木がフリースローで徐々に点差を縮める。終盤には#9川村の3Pシュートが決まり、37-40と3点差まで詰め寄り前半終了する。前半を終了し両者のリバウンド数は、韓国がオフェンスリバウンドだけで13本(トータル22本)に対し、日本はトータル12本と大きく負け越すも、得点では食らいつき、勝負は後半戦へ。逆転を目指した後半は、たった3点差ではあるがなかなか追い越すことが出来ず、終始リードする韓国を日本が追いかける形で試合が進む。第3ピリオド終盤には、韓国が大きな連続3Pシュートを沈め、54-63と9点ビハインドで最終ピリオドへ。優勝の行方を決める第4ピリオド、初めて日本代表として国際大会に出場となった#5金丸、#13古川の2人を含めた全員得点を挙げるも、韓国は要所でシュートを沈め主導権を譲らない。最後まで粘り強く戦う日本ではあったが、健闘もむなしく73-89で敗れ、2大会連続準優勝で大会を終えた。

 試合後の記者会見で、トーマス・ウィスマンヘッドコーチは「決勝戦は、我々のパフォーマンスよりも韓国の方が上回った試合展開でした。第2ピリオドにチャンスはありましたが、自分たちの流れに持っていくことができず、結局相手に89点を獲られたことは満足のいかない結果です。これからまたディフェンスから強化していかないといけません。しかし今大会は、9月に開催される第26回FIBA ASIA選手権大会の本番を見据えた強化も行っており、日本代表の活動はまだ始まったばかりです。今後を考えれば、まだまだ成長していくことができます。今年一番の勝負をかかったFIBA ASIA選手権大会の時期に合わせて、チームを一番良い状況になるように強化を進めていますので、今大会において現段階での選手たちは、やるべきことをしっかりとやってくれました。また、準決勝の中国戦でも良いパフォーマンスを見せてくれましたので、それらを踏まえながら今後さらなる強化を図っていきたいです」とこう評価していました。

 大会の総括と今後へ向けて、キャプテンの網野選手は「この大会が始まった時、正直言ってあまりチーム内に緊張感がありませんでした。そして迎えた初戦のチャイニーズ・タイペイ戦で敗れたことで危機感が高まり、モンゴル戦をしっかり勝ちきった後の中国戦。前半を終了し14点ビハインドでしたが、後半にはチームも良くまとまり、バランス良く点数も獲れ、ディフェンスも良く、チームとしても評価できる戦い方ができました。しかし、今日の決勝戦に関しては、集中して臨んだにもかかわらず、ディフェンスが機能せず、リバウンドでやられました。この経験を糧に選手一人ひとりが改めて意識し、戦うというタフさを持たかなければいけないと感じています。チームとしては、やれるだけのことはできています。9月の第26回FIBA ASIA選手権大会本番へ向け、今後は国際親善試合や海外遠征もありますので、しっかり強化しながら今大会の経験も生かし、またみんなで頑張っていきます」。

 6日間に渡って繰り広げられてきた第2回東アジア選手権大会は、準優勝で幕を閉じました。この悔しさをバネに、9月に開催される第26回FIBA ASIA選手権大会では、さらなる強豪相手にもしっかりと戦い、結果を求めていきます。また今大会も、現地での声援も含め、日本から多くの方々に応援していただきました。ありがとうございました。
 次回、6月30日(木)からはじまる男子国際親善試合2011にて、ファンの皆さんの前で試合をすることを、選手一同楽しみにしています。さらなるご声援をよろしくお願いします。