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日本代表としての自覚の芽生え

2010年12月8日

 FIBAアジアU-16女子選手権へ向け、毎月合宿を行い強化を図るU-16女子日本代表。先月は24名いた候補選手を15名に絞り込み、日本代表として戦う気持ちや世界と戦うための日本のバスケットスタイルをひとつずつ吸収しながら11月28日(日)〜11月30日(火) 、第2次強化合宿が行われました。

 選手たちの成長具合などを林ヘッドコーチに伺いましたので、ご紹介します。

林 慎一郎ヘッドコーチ(福井県立足羽高校)
[Q]前回、世界選手権に出場したチームと今回のチームは戦術などの変更点はありますか?

林HC:世界と対戦するにあたり、基本的な日本のスタイルは昨年のチームと変わらず、パスを出して走るバスケットです。この合宿中に、今年行われたU-17日本代表が世界選手権でオーストラリアと対戦した試合のビデオを見せました。刺激になったのか、見終えた後、選手たち自身が自主的にミーティングをしていました。

 日本のスタイルとして、センターにボールを預けながら、周りにいる選手たちがいかにスピーディーに動いて、アウトサイドやドライブインで得点していけるかがひとつのポイントです。もちろん、センター陣も他の国の高さに屈せずアタックしないといけませんし、リバウンドやボックスアウトの徹底もこれまで通りやっていきます。

[Q]世界選手権のビデオを見せたことで選手たちは日本代表として何か意識の変化は見られましたか?

林HC:日本代表としての自覚は芽生えてきていると思います。今回はフル代表を率いる中川ヘッドコーチがいらして、選手たちを激励していただきました。それにより日本代表に対するモチベーションも変化が見られ、翌日のゲームでは動きが違いました。選手たちはとてもマジメに取り組んでいます。

 選手たちの多くは中学3年です。部活を引退しているこの時期にも関わらず練習しているようで、しっかり走ってくれています。この合宿で、ディフェンスのスタイルや「日本のバスケットは走ることであり、それしかない」、ということを話して強化しています。とにかくディフェンスをしっかりやり、オフェンスではリズム良く走るバスケットをしないと勝算はありません。

[Q]FIBAアジアU-16女子選手権の日程は?

林HC:今のところ日程も場所も決まっていません。これから合宿を積み重ねて行きますが、できれば来年の9月以降にFIBAアジアU-16女子選手権が開催されたらありがたい。年明けにはオーストラリア遠征を予定しています。今集めている中学3年生も春には高校へ進学します。そうすれば練習量も増えて成長し、他にも良い選手が出てくる期待もあります。前回の宮澤選手がそうでした。

そして夏にもう一度海外遠征を予定していますので、できればその夏を越してから9月以降に大会があると完成度は高くなると思っています。