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平成29年度女子U19日本代表チーム 国内最終合宿を終え、「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2017」へ向けて本日出発

2017年7月14日

チームをまとめるキャプテン#5澁谷 咲月選手(早稲田大学 2年)

昨年のFIBA U17世界選手権の経験を踏まえ、成長した姿を見せることを誓った#14髙原 春季選手(アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)

 平成29年度バスケットボール女子U19日本代表チームは、7月13日(木)に味の素ナショナルトレーニングセンターにて国内最後の練習を終え、翌14日(金)、「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2017」の開催地であるイタリアへと出発しました。7月22日(土)に行われるオーストラリアとの開幕戦へ向け、現地にてイタリア、カナダと練習試合を行い、最終調整を行います。

 前回合宿で、「第39回女子ウィリアム・ジョーンズカップ」を優勝した女子ユニバーシアード日本代表チームとスクリメージを実施。その時の試合内容を踏まえ、萩原 美樹子ヘッドコーチは、「トランジションとリバウンドからのセカンドショットで約50点やられてしまい、それではゲームになりません」と選手たちに伝えるとともに、映像を使って課題点を振り返りました。

 その課題を把握した上で、#14髙原 春季選手(アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)は、「前回のユニバとのスクリメージでも、うまくローテーションをできているときは相手のミスも多くなっていました。日本はトランジションを速くしなければいけないです。あと1週間しかないですが、現地で磨いていって、もっとコミュニケーションを取って、スピードのあるバスケットを出していきたいです」と仕上げにかかります。

 180cm台が4人いる恵まれた世代ではありますが、さらに高い世界が相手では一筋縄にはいきません。この合宿中もリバウンドの練習や、身体の接触を厭わないように世界を想定した練習に勤しみます。しかし、萩原ヘッドコーチは、「特にリバウンドやボックスアウトを徹底することを最大限伝えてはいますが、やっぱり実際に戦ってみないと分からないこともあります」と話しており、そのためにも大会直前に行われるイタリア、カナダ戦で、どれだけ良い準備ができるかがカギになります。

 FIBA U19女子ワールドカップ2017のオープニングゲームを飾る女子U19日本代表チーム。初戦の相手は、過去2大会連続銅メダルを獲得している強豪・オーストラリアです。「オーストラリアは大きくて走るチームです。走られてレイアップされないようにディフェンスし、オフェンスではペイントエリアへアタックしながら周りの選手たちがしっかりと合わせられるようにしたいです。オーストラリアも速いですが、小さい日本が平面で負けてはいけません」と、走り勝つことを目指します。予選ラウンドではハンガリー、メキシコと対戦し、より良い位置でのベスト8を決めるトーナメントに入るためにも一つでも多く勝つことが重要です。

 昨年の「FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会2016」は9位でした。「あの時は身体も当たりに弱く、シュート力も足りず、これと言ったプレイが全然発揮でなかったです」と髙原選手は振り返ります。再び世界との対戦に向け、「積極的に1on1を仕掛けたり、そこからのアシストを増やしたいです。また、インサイドプレイヤーに合わせてしっかり3Pシュートを決められるようにしたいです」と成長した姿を見せ、活躍を期待しています。

 キャプテンを務める#5澁谷 咲月選手(早稲田大学 2年)は、「このチームに選ばれる前からお互いのことは知っていたので、そこを生かしながら、一人ひとりがコミュニケーションを取り合って、良いチームになれるように準備したいです」とチームをまとめています。このチームの目標は、過去最高位の7位を上回るベスト4です。