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平成29年度男子U19日本代表チーム 第2次強化合宿 開催報告

2017年5月22日

重冨 友希選手(専修大学 1年)はペイントエリア内にアタックしてチャンスを作る

豪快なダンクでチームを勢いづける八村 塁 選手(ゴンザガ大学 1年)

 平成29年度バスケットボール男子U19日本代表チームは、5月19日(金)〜21日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、第2次強化合宿を実施しました。
 日本人として初めてNCAAトーナメント(全米大学バスケットボール選手権)に出場し、さらにチームとしても初のFINAL4(ベスト4)進出を果たし、見事に準優勝を飾ったゴンザガ大学の八村 塁選手が初参加しました。トーステン・ロイブル ヘッドコーチは、「これまでとは全く違った合宿になりました」と驚くほどのインパクトを男子U19日本代表チームに与えています。

 7月1日(土)よりエジプト・カイロにて開幕する「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」まであと40日。15名を招集して行われた第2次強化合宿を最後に、大会に出場するメンバー12名を選考する時期がやってきました。ロイブル ヘッドコーチは、「これまでドイツと日本で様々な代表チームを見てきましたが、今回ほど難しい選手選考はなかったです」と言うほど、全ての選手が最高のパフォーマンスを見せ、気持ちを強く持ってアピールしていました。

 今合宿中は白鷗大学と筑波大学に胸を借りてスクリメージを行い、初参加となった八村 塁選手との組み合わせを実戦形式で試しました。
 常にロイブルヘッドコーチが伝えていたのは「コミュニケーション」です。ポイントガードの重冨 友希選手(専修大学 1年)は、「ハーフコートマンツーマンディフェンスのときに、もう少し声を出してコミュニケーションを取りながら簡単に失点しなければなりません」と課題点を挙げました。日本が世界と戦うにあたり、組織的な動きが求められ、チーム一丸となって勝機を見出していく必要があります。オフェンス面では、「塁選手が入ったことでボール回しが良くなりました。どこからでも攻められるようになり、みんなが良いポジションでシュートを打てるようになっています」と八村選手が加入した効果も感じられています。

 初の合宿参加となった八村選手は、「途中から加入したことでチームに合うかどうか、不安はありました」と言います。しかし、このチームの長所はすぐに仲良くなれること。これまでも途中で参加してきた選手たちを温かく迎え入れる度量がある選手たちばかりです。ロイブルヘッドコーチは「選考会ということでライバル関係にある中でも、お互いにサポートしながらチームとして機能していました」と称え、八村選手も「みんなでバスケットボールをすることができるチームです。やりやすかったです」とすんなりとチームに溶け込めたようです。

 唯一、3年前のFIBA U17世界選手権の出場経験がある八村選手。「世界大会に出ること自体がほとんどなかったのに、僕は2回もチャンスがもらえているので、それは絶対に無駄にしたくないです」とリベンジを誓います。これまでの経験やゴンザガ大学で学んだことをチームに注入しながら、「一緒に成長していきたい」とも話しており、しっかりとコミュニケーションを取りながらすでにリーダーシップを発揮しています。

 この後、「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」への出場メンバー12名が選考され、再び6月1日(木)より第3次強化合宿を実施し、U19チェコ代表と練習試合を行いながら実戦強化を図っていきます。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。