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平成29年度女子日本代表チーム 第2次強化合宿 リオ五輪メンバーが合流し、4月20日よりスタート

2017年4月21日

アジアチャンピオン3連覇を目指し、今年もキャプテンを任された吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)

自らの武器を磨いて、シューターのポジションを狙う根本 葉瑠乃選手(三菱電機 コアラーズ)

 「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チームは、4月20日(木)より味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて、第2次強化合宿をスタートしました。
 トライアウトとなった第1次強化合宿を勝ち抜いた8選手とともに、リオデジャネイロオリンピック出場メンバーが予定より早く、今合宿より合流(渡嘉敷来夢選手はWNBA加盟のシアトルストームのトレーニングキャンプに合流の為、4月12日に渡米しており不参加。栗原三佳選手はWリーグ中に負ったケガの為、選出されていません)。昨年に引き続き、今年も吉田 亜沙美選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ)がキャプテンに任命されました。

 吉田 亜沙美キャプテンは、「若く新しい選手が入ってきているので、さらに勢いのあるチームを作っていきたいです」と今年の抱負を掲げます。昨年のリオデジャネイロオリンピックで世界の強豪チームたちと真剣勝負をしたことで、「速い展開や走るバスケットボールが日本の武器として明確になりました。オリンピックで日本のバスケットを見せつけられたところは評価できる点です。そこをもっと突き詰めて、どのチームも追いつけないくらいアップテンポな展開にしていきながら、その中でホーバスヘッドコーチが求めている『考えてバスケットボール』をしていきたいです」とレベルアップを目指します。

 日本が世界に誇るスピードの中で確実にシュートを決めるためにも、「慌てるのと速いというのは全然違います。無理にシュートを打ったり、慌てたプレイを一切しないようにするためにも、一人ひとりが冷静に、瞬間的に判断する必要があります。アップテンポの中で冷静に判断して、良い形でシュートを打てるようにしなければなりません」と吉田キャプテンは話しており、ホーバスヘッドコーチが掲げるチームスローガン『Out think(考え)』『Out play(戦い抜く)』が重要となります。

 「三菱のバスケットと似ている部分も多く、練習もやりやすかったです」と話す根本 葉瑠乃選手(三菱電機 コアラーズ)は、第1次強化合宿のトライアウトから勝ち上がってきた一人です。3Pシュートが武器であり、残念ながらケガのため不在となった栗原 三佳選手のポジションに割って入るべく、アピールを続けています。第1次強化合宿を経て、ポイントガードの藤岡 麻菜美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)との息は合ってきました。しかし、「練習自体に緊張感があって、決めなくてはいけないという思いの方が強くシュートを打ってしまい、力んでしまいました」と、オリンピックメンバーとの合宿初日は気負ってしまったようです。4月18日に22歳になったばかりの根本選手は、様々な経験を積みながら日々成長した姿を見せてくれています。

 「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームは、2020年東京オリンピックで金メダル獲得を大きな目標として掲げています。そこに向けた第一歩を確実に踏み出すためにも、強豪オーストラリアやニュージーランドも加わり、今年7月23日(日)よりインド・バンガロールにて開催される「FIBA女子アジアカップ2017」での3連覇に挑みます。
 吉田キャプテンは、「もっと意識の部分からレベルを高く持って、タフなチームを作っていかなければなりません。オリンピックで見えた弱さは、もっともっとタフさを追求して克服していきたいです。タフというのはフィジカルの部分もそうですが、この合宿はトライアウトでもあります。『自分が選ばれるんだ』という強い意識を持ち、気持ちの部分でもタフになって、一人ひとりがチームを高め合っていければ良いと思っています」と話しており、リオデジャネイロオリンピック以上のチームを作っていきます。

 今合宿に招集された18名のうち、4月30日(日)より出発するアメリカ遠征に参加できるのは15名のみとホーバスヘッドコーチは明言しています。
 アメリカ遠征では、ダラス、サンアントニオ、そして渡嘉敷 来夢選手が待つシアトルで、WNBAチームと練習試合を行う貴重な機会となります。ハーフコートオフェンス、トランジションバスケット、ディフェンスをチームとして高めるとともに、アメリカ行きの切符を賭けたトライアウト。女子日本代表チームのプライドを持って、さらに激しい競争が始まっています。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。


■「AKATSUKI FIVE」平成29年度バスケットボール女子日本代表チーム
 FIBA女子アジアカップ2017 日本代表候補選手 第2次強化合宿 メンバー表

【チームスタッフ】
チームリーダー 高橋 雅弘 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
ヘッドコーチ トム・ホーバス (JBA)
アシスタントコーチ 恩塚 亨 (東京医療保健大学)
アシスタントコーチ 知花 武彦
トレーナー 岩松 真理恵 (JBA)
トレーナー 石山 静香 (株式会社リニアート)
チーフマネージャー 成井 千夏 (JBA)
マネージャー 藤田 愛奈 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
マネージャー 木村 絵理 (トヨタ自動車株式会社)
ビデオコーディネーター 今野 駿 (JBA)
パフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (JBA)
パフォーマンスコーチ 阿部 勝彦 (JBA)
ドクター 李 小由 (公立昭和病院)

【選手】
吉田 亜沙美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
王 新朝喜 (三菱電機 コアラーズ)
髙田 真希 (デンソー アイリス)
大﨑 佑圭 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
水島 沙紀 (トヨタ自動車 アンテロープス)
渡嘉敷 来夢 (シアトルストーム(WNBA)) ※
篠崎 澪 (富士通 レッドウェーブ)
近藤 楓 (トヨタ自動車 アンテロープス)
本川 紗奈生 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
町田 瑠唯 (富士通 レッドウェーブ)
宮澤 夕貴 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
三好 南穂 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
長岡 萌映子 (富士通 レッドウェーブ)
藤岡 麻菜美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
河村 美幸 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
根本 葉瑠乃 (三菱電機 コアラーズ)
馬瓜 エブリン (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)
赤穂 さくら (デンソー アイリス)
西岡 里紗 (三菱電機 コアラーズ)

※所属は2017(H29)年4月18日現在
※渡嘉敷来夢選手は、WNBA加盟のシアトルストームのトレーニングキャンプに合流の為、4月12日に渡米しており、今合宿には参加しません。

 
■強化活動 スケジュール
<第1次強化合宿>

日程:2017(H29)年4月6日(木)~4月16日(日)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<第2次強化合宿>
日程:2017(H29)年4月20日(木)~4月30日(日)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<アメリカ遠征>
日 程:2017(H29)年4月30日(日)~5月13日(土)
渡航地:アメリカ シアトル、ダラス、サンアントニオ

<第3次強化合宿>
日程:2017(H29)年5月18日(木)~5月24日(水)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<ヨーロッパ遠征>
日 程:2017(H29)年5月24日(水)~6月1日(木)
渡航地:スペイン、セルビア

<第4次強化合宿>
日程:2017(H29)年6月22日(木)~7月10日(月)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

<第5次強化合宿>
日程:2017(H29)年7月14日(金)~7月18日(火)
会場:味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)

※施設の都合により、合宿の見学はできません。
※第2次強化合宿以降のスケジュールは、変更になる場合がございます。
※各合宿の取材をご希望の方は、合宿施設への入館手続きの関係上、取材希望日の5営業日前までに(第2次は4月20日14時締切)、JBA広報担当まで申請手続きを行なってください。

 
■平成29年バスケットボール女子日本代表チーム 国際大会情報

【大会名称】FIBA女子アジアカップ2017
【開催期間】2017(H29)年7月23日(日)~7月29日(土)
【開催地】 インド・バンガロール
【会 場】 ※未定

【出場国】全14チーム
レベルⅠ:8チーム 日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、北朝鮮、オーストラリア、ニュージーランド
レベルⅡ:6チーム ※未定

【FIBAワールドカップ出場枠】
レベルⅠの上位4チームが、2018年にスペインで開催される「FIBAバスケットボール女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得する。
※2018年大会より、女子もFIBA女子世界選手権大会から名称変更