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平成28年度女子U-16日本代表チーム カナダ遠征(第4次強化合宿)へ出発
2017年3月27日
力強いドライブからフィニッシュまで行ける力を試す首藤 祐希選手(北九州市立二島中学校 3年)
コミュニケーションを取り合い、少しでもチームプレイができることを目指す林 未紗選手(県立足羽高校 1年)
平成28年度バスケットボール女子U-16日本代表チームは、3月25日(土)から2日間、味の素ナショナルトレーニングセンターで調整した後、カナダ・バンクーバーへと出発。これまで3回の合宿を経て、16名が遠征メンバーとして選考され、4月1日(土)までカナダの大学生を相手に4試合を行う第4次強化合宿(カナダ遠征)をスタートしました。
平均身長171.5cmとこれまでよりも小さいチームです。萩原 美樹子ヘッドコーチは、「カナダは体が大きく接触が強い選手が多いと思うので、その中で接触を厭わずに戦うことを第一に強調しています。また、いずれにしても攻守の切り替えを早くするのは絶対に必要になってきます。どれだけそのトランジションに対して対応できるかを試していきたいです」とこの遠征の目的を説明しています。
「トランジションオフェンス」と「ピック&ロール」を重点的にこれまで強化してきました。
「世界の高さに対し、センターをポストに置いていてもなかなか勝負することができません。ならばボールスクリーンを使って、周りが飛び込む形を作っていきたいと思っています。センター陣はボールスクリーンに行くようになってきていますが、ガード陣がまだ慣れておらず、良い判断ができていないのが課題点です」と萩原ヘッドコーチは言います。ガード陣はピック&ロールよりも、少し強引でも1on1で打開するケースが目立っていました。「もちろん1on1をすることは良いことです。しかし、それが通用しなかったときにピック&ロールを入れていけば、より1on1も生きてきます。どれくらい1on1で海外の大きな選手を相手に通用するかも楽しみにしているところです」と選手たちの長所を伸ばしながら、日本の弱点を補うことに期待しています。
首藤 祐希選手(北九州市立二島中学校 3年)は、「大きい相手をどうやってかわしてシュートまで行くか、ディフェンスに対してどうプレイするかをきちんと考えて良い判断をしていきたいです」と、練習中から大きな相手を想定して取り組んでいました。シューターの林 未紗選手(県立足羽高校 1年)は、「3Pシュートを打つときはしっかりと打てるスペースに動くこと。ドライブしたときに合わせのプレイを練習したので、しっかりとみんなとコミュニケーションを取り合いながら1回でも良いからうまく決められるようにしたいです」と話しており、この遠征ではチームワーク向上も狙いのひとつです。特に、早生まれの高校生である林選手は、「自分がリーダーにならなければならないと思っています。しっかりと声を出したり、みんなを引っ張っていけるように頑張っていきたいです」と自覚を持って取り組んでいます。
選手たちにとっては、初めての海外遠征です。日本とは勝手が違う環境では、100%のコンディションでプレイできるとは限りません。首藤選手は、「もしカナダでご飯が合わなかったときのことを考えて、捕食を持ってきました」と言うように、各自が準備をして日本を出発しました。
初めての海外のコートに立ち、初めての大きな相手と対戦し、初めての海外での生活など、全てが初めて尽くしのカナダ遠征。本番となる「第5回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」の開催は10月22日(日)〜28日(土)であり、まだ準備期間に時間があります。より良い経験をし、多くの課題を見つけ、一つでも多くの手応えをつかむことが大事になります。