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平成28年度女子ユニバーシアード日本代表チーム 第4次強化合宿 開催報告
2017年3月25日
初の選考合宿に臨むアイメレク モニィーク選手(愛知学泉大学 2年)は、積極的に持てる力を出してアピール
アーリーエントリーでトヨタ自動車を経験したことで、プレイスタイルを進化させている安間 志織選手(拓殖大学 4年)
平成28年度バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表チームは3月21日(火)~24日(金)の期間、WJBLで活躍する候補選手を加えた17名を招集し、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第4次強化合宿を実施しました。今合宿を通じて、本年8月にチャイニーズ・タイペイ 台北市にて開催される「第29回ユニバーシアード競技大会 バスケットボール競技(2017/台北)」に出場メンバーが選考されます。
合宿初日に開かれたミーティングにおいて、佐藤 智信ヘッドコーチから「絶対に金メダルを獲るんだ」という目標をあらためて心に刻み、チームの士気を高めて合宿をスタートさせました。今合宿のテーマとして「スペースを大切にすること」を掲げ、世界で勝つために必要な“ドライブ・モーション”を浸透させながら精度を高めています。
1月に行われた第2次強化合宿を終えた後、アーリーエントリーでトヨタ自動車 アンテロープスの一員となり、第18回Wリーグのプレーオフ・ファイナルのコートに立った安間 志織選手(拓殖大学 4年)。1ヶ月余りではありましたがトップレベルの選手から様々なことを学んできました。
「大学時代はジャンプシュートを主に打ってましたが、トヨタに行ってからはドライブからのレイアップや3Pシュートをメインに取り組んでいます。メリハリをつけられるようにプレイの組み立て方も変えています」と話し、プレイスタイルを進化させています。バスケットボールを始めたときから得意とするドライブは、ユニバーシアード女子日本代表にとっての大きな武器です。9連覇を果たしたJX-ENEOSサンフラワーズを相手にもドライブを決めたことが自信となり、この合宿でもチームを引っ張っていました。
第3次強化合宿に招集された大学生23名は半減し、今回の候補選手はアーリーエントリー選手を含む12名のみ。初めてのユニバーシアード女子日本代表候補選手として参加するアイメレク モニィーク選手(愛知学泉大学 2年)は、「全国レベルの選手たちのいろんな良い部分を少しずつ盗んで、欲張りながら自分のものにしていきたいです」と、この機会を使ってしっかりレベルアップに励んでいます。最終選考となったスクリメージでは積極的なプレイを見せ、「上手い人たちの中で自分のプレイを一つでも成功させて、自信をつけるためにできることがどれだけ通用するかいろんなプレイをチャレンジしています」と持てる力をぶつけていました。
林 咲希選手(白鷗大学 4年)に加え、同じく世界4位となった前回大会を知る藤岡 麻菜美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)と谷村 里佳選手が(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)が加わりました。WJBL選手たちの合流に、「やっぱり緊張感があり、練習も引き締まりました。特に藤岡選手が入ってきたことで、チーム全体に勢いが増した部分があります」と佐藤ヘッドコーチが話すように、大学生たちにも刺激を与えています。候補選手ではありますが、世界に挑むチームに初めて属するモニィーク選手は、“金メダルを獲得”という目標に対して、「これまで考えたこともなかったです」と心境を明かします。しかし藤岡選手から、「世界ではそのプレイは通用しないからこうした方が良いよ」とアドバイスをもらったときに、「初めて世界との違いを感じました」。さらに、「今までのプレイも世界では通用しない」と意識を変えるように言われた感覚が「すごく新鮮でしたし、うれしかったです」とも話しており、モチベーションを高めています。
安間選手も、オリンピアンを多く擁するトヨタ自動車の先輩たちからたくさんの刺激を受けてきました。
「練習に入るときの先輩たちの顔つきが全然違いました。トヨタの練習は、試合に勝つための練習であり、そのためにそれぞれが自分なりの準備を徹底していました。一人ひとりがしっかり準備をすることがチームのプラスになります。先輩たちを見ていて、自分も日本代表に選ばれたいと思いましたし、このチームで金メダルを獲りにいきたいです」と話しており、その経験をチームに還元してくれています。
選手たちは12名に残るべく持てる力を発揮させながら、急ピッチにチーム作りを行なっています。佐藤ヘッドコーチは、「選考している中ですが、誰を選んでも継続してチームを作っていけるという感覚は掴めました」と手応えを感じていました。また、先日発表された女子日本代表候補には、藤岡選手と林選手の名前も入っています。女子日本代表が3連覇を目指す「FIBA女子アジアカップ2017」は7月開催、ユニバーシアードはその翌月であり、両方の大会に参加することも可能な日程です。「大変かと思いますが、それでもタフに戦ってもらいたいです」と佐藤ヘッドコーチは2人にも大いに期待を寄せています。
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。