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平成28年度女子U-18日本代表チーム エントリーキャンプ 開催報告

2017年3月14日

女子U-19日本代表合宿に参加している同期に負けないよう努力を誓う木村 亜美選手(東京成徳大学高校 2年)

積極的にインサイドを攻める大原 咲織選手(東京成徳大学高校 2年)

 女子日本代表の長期的な強化・選手育成、および来年度(平成29年度)の女子U-18日本代表活動に向けた代表選手選考の為、平成28年度バスケットボール女子U-18日本代表チームは、3月10日(金)~12日(日)の3日間、エントリーキャンプを実施。今回のキャンプでは、ブロックエンデバー実施カリキュラムにある「ピック&ロールの有効性について」を中心とし、強化を行いました。

 萩原 美樹子ヘッドコーチは、昨年行われた「2016 FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会(9位)」「第23回FIBA ASIA U-18女子バスケットボール選手権大会(2位)」を踏まえ、ピック&ロールに対しては以下の点を強調しています。
・ドライブした後のフィニッシュの正確性
・ドライブした後にディフェンスの位置を見極めての判断力(ステップでかわしたり、空いてる選手との合わせプレイ)

 33名と大所帯で行われたエントリーキャンプはピック&ロールの練習とともに、スクリメージを通じた実戦形式の練習に多くの時間を費やしました。
 大原 咲織選手(東京成徳大学高校 2年)は、「スクリメージの中での2on2や3on3の状況で、合わせるプレイを意識してはいましたが、あまり上手くできませんでした。でも、合わなくても自分一人で打開するプレイをしようと思い、それはできたと思います」と感想を述べています。初めて一緒にプレイする選手が多い中で、息の合ったコンビネーションプレイは難しかったようですが、「リバウンドは自分から意識をすればできるので、そこは積極的に取りに行きました。また、ポストアップすることも大事なので、パスを入れてもらえるようにしっかりとポジションを取ることも意識していました」と話しており、持ち味を発揮していました。

 「声を出してチームを盛り上げて、引っ張っていけるようにこの合宿に臨みました」と話す、木村 亜美選手(東京成徳大学高校 2年)は、スクリメージでは次々とチームを勝利に導くリーダーシップを発揮。木村選手は2年前に行われたFIBA ASIA U-16選手権に出場した経験の持ち主です。隣では女子U-19日本代表チームの合宿が行われており、そこには同い年の藤永 真悠子選手(開志国際高校 2年)と山本 麻衣選手(桜花学園高校 2年)が飛び級で参加しています。その姿を見て、「正直言って悔しいです。一緒のスタートラインに立っていたはずのに今は上に行っており、それだけ努力しているということがつながって女子U-19日本代表の合宿に入れているのだと思います。その2人にも負けないように努力していきたいです」とライバル心を燃やしていました。

 エントリーキャンプと女子U-19日本代表チームが同時期に合宿を行った意図として、木村選手が抱いた競争心を持たせることがひとつ。合わせて、女子U-18日本代表候補から良い選手がいれば、引き上げる機会ともなっています。
 最終日には、女子U-19日本代表vs女子U-18日本代表によるスクリメージを実施。両方の指揮官を務める萩原ヘッドコーチは、「練習量やコンディションは女子U-18日本代表の方が上です。チャレンジする姿勢をしっかり見ていきたいです」と話しており、このチャンスを掴むためにそれぞれがアピールをしていました。

 本年8月23日に中国で開催される「第24回日・韓・中ジュニア交流競技会」が、今年の女子U-18日本代表チームの最終目標となります。しかし、選手個々としては女子U-19日本代表選手として招集されるかもしれません。エントリーキャンプで学んだ国際試合で勝ち抜くための練習を継続するとともに、所属チームに伝えることがここに選ばれた選手たちの役割でもあります。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。