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平成28年度男子U-24日本代表チーム 第3回スプリングキャンプ 開催報告
2017年3月12日
練習の成果を韓国遠征で試すことを楽しみにしている杉浦 佑成キャプテン(サンロッカーズ渋谷/筑波大学 3年)
佐藤 卓磨選手(東海大学 3年)は今シーズンから本格的に取り込む3番ポジションのプレイを吸収
平成28年度バスケットボール男子U-24日本代表チームの強化・育成へ向け、ルカ・パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーによる「第3回スプリングキャンプ」が3月6日(月)~10日(金)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて実施。練習内容は、日本代表を対象に行なってきた重点強化合宿と同じです。しかし、シーズン中ではないこの世代に対しては100%の強度でのプレイを求め、本気のパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーによる指導を受けた内容の濃い3週間となりました。
日本代表と同じメニューを課したのは、「彼らが日本代表候補でもあるからです」とパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーは言います。全てのキャンプを終えた成果として、「知識の面が一番向上しています」と話しており、この世代から日本のスタンダードを高め、世界レベルに引き上げています。
練習内容に関して、「ファンダメンタルが中心ですが、その中でもポイントが明確です。実際のゲームを想定しており、例えばパスの強さであったり正確性であったり、全てが勝つための練習です」と多くの刺激を受けていた陸川 章ヘッドコーチ。アメリカ留学の経験があり、日々アンテナを張っていろんな情報を集めている陸川ヘッドコーチでさえも、新たな発見の連続でした。「ステップの使い方など新しく教わることも多いですが、昔から使われているドリルもあります。それに対してルカコーチは、何を求めてどう使うかというところまで突き詰めて指導しており、それが明確なんです」と陸川ヘッドコーチは説明し、深く細かく追求する指導の大切さを学ぶ機会となりました。
日々、陸川ヘッドコーチの下で練習を積む佐藤 卓磨選手(東海大学 3年)も、意識を変えなければならない点もありました。「マークマンに対する角度などまでは意識したことがなく、そこまで考えてプレイすることにより、今までやられていたことも簡単にはやられなくなるのかなと思いました。オフェンスでも、本当に細かいところまで意識しないといけない点が多く、バスケットは難しいなとあらためて思いました」と率直な感想を述べるとともに、日々成長を感じています。
佐藤選手は今シーズンから本格的に3番へとポジションアップを行うにあたり、「これまで本格的に3番ポジションの動き方などを教わったことがなかったので、このキャンプはすごく良い勉強になっています。馬場(雄大)選手など大学のトップクラスの同じポジションの選手が集まっているので、ここでしっかり3番ポジションのプレイをものにし、実りあるシーズンにしたいと思っています」と話し、ライバルでありチームメイトたちからも多くのことを吸収していました。
このチームのキャプテンに選ばれたのは、昨年のインカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会)でMVPの杉浦 佑成選手(サンロッカーズ渋谷/筑波大学 3年)。重点強化合宿にも参加しており、あらためて「一つひとつのプレイを見ています。また、重点強化合宿の時とは違って、5on0のウォークスルーの時から100%で走ることを強調していますし、アグレッシブさをいつも求められています。細かく形だけにこだわるだけではなく、激しくプレイしなければいけません」とパヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーの指導から得るものは多くありました。
これまで習ってきたことと意識を変えなければならない点もある練習でしたが、「段々と習慣になってきています。今はルカコーチの考え方も分かってきました」と杉浦キャプテンも手応えを感じています。これからキャンプで学んだことを試す韓国遠征が始まりますが、「ルカコーチに教えてもらったディフェンスが、実際のゲームで早く試してみたいです」と楽しみにしていました。
17名が招集された今キャンプでしたが、日本学選抜チームとして韓国遠征に行けるのは13名のみ。韓国遠征では、プロリーグKBLチームと5試合を予定しています。
韓国遠征は第40回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会へ向けた強化となり、メンバーや日程の詳細に関しては全日本大学バスケットボール連盟にて発表されます。
昨年2月にスタートさせたこの男子ユニバーシアード日本代表が掲げる目標は「世界一」です。本年8月に開催される「第29回ユニバーシアード競技大会」に向けて、パヴィチェヴィッチ テクニカルアドバイザーに学んだベースを引き上げ、さらなる強化は続いていきます。
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。