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平成28年度女子U-16日本代表チーム 第3次強化合宿 開催報告
2017年2月17日
吉田亜沙美選手と町田瑠唯選手を目標にするボールを運ぶ三浦 舞華選手(富谷町立富谷中学校 3年)
女子U-16日本代表初参加となった早生まれの高校生、野田 遥選手(県立足羽高校 1年)
平成28年度バスケットボール女子U-16日本代表チームは、2月13日(月)~15日(水)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿を実施しました。今合宿より早生まれの高校1年生が初招集され、22名が参加。第4次強化合宿で行われるカナダ遠征へ向けたメンバー選考を兼ねながら、強化を図ります。
これまでの2回の合宿にて、日本が国際大会で戦うためのベースとなる技術を紹介してきました。3回目となる今合宿では、ピック&ロールなど少しずつチームとしてのコンビネーションを高めていく段階に突入。また、世界のトッププレイヤーの映像を見ながら、ユーロステップやパワーレイアップなどの技術習得を目指しました。
初参加となった野田 遥選手(県立足羽高校 1年)は、すでに高校バスケで活躍しているだけあり、中学生が多い今合宿では目立っていました。しかし、本番では大きな相手と戦わなければなりません。「国内では大きくても走れる方だと思っていますので、スピードで勝てるようにしていきたいです。走り回るためにももっと脚力をつけて、また体のぶつかり合いではふらついてしまうので、ブレない体を作りたいです」と課題を明確にして取り組み始めています。
「大きな相手にも立ち向かって、思い切りシュートに行けるようなプレイを毎日練習しています」と話す三浦 舞華選手(富谷町立富谷中学校 3年)のお手本は、リオデジャネイロオリンピックで活躍した女子日本代表チームの吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)と町田 瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)。前回までは緊張もあり、思うようにシュートを決められなかった反省点を踏まえ、「ドライブで切れ込んでシュートを狙うことを意識して頑張りました」と言う通り、アグレッシブにアピールをしていました。
FIBAの競技フォーマットが刷新されたことで、本年10月22日(日)~28日(土)にインド・チェンナイで開催される「第5回FIBA ASIA U-16女子バスケットボール選手権大会」より、オーストラリアとニュージーランドが予選に加わります。女子ユース世代のFIBAランキングを比較すると、11位の日本に対し、現在のアジアチャンピオンである中国は9位。オーストラリアは7位とさらに上位(ニュージーランドは33位)におり、昨年行われたFIBA U-17世界選手権を制した世界No.1チームです。
そこで萩原 美樹子ヘッドコーチは、これまで以上にリバウンドを徹底することにフォーカスを当てます。「1本でも2本でも相手のリバウンドを減らすためにボックスアウトを徹底させ、常にリバウンドを獲る意識をつけるように毎回やっていかなければなりません」。体をぶつけさせることへの恐怖心をなくさせ、リバウンドに飛び込むことが当たり前にできるように、今後の合宿でも継続させて体に染み込ませていきます。
22名から15名前後に選考し、3月26日から予定しているカナダ遠征へ向かいます。カナダ遠征には、残念ながら選考から漏れる選手もおり、合宿の最後に、萩原ヘッドコーチは選手たちにこう伝えます。
「みんなはまだまだバスケットボールを始めたばかりです。この合宿に日本代表として活動できたことは必ずプラスになります。これからも向上するために努力を続けてください。今回は栄養についても学びました。今は成長段階にあるので、自分自身でしっかりとコンディションを管理し、高いモチベーションをキープして、今後もさらに頑張ってください」。
大会が開催されるのは、まだ8ヶ月も先の話であり、これからインターハイや夏合宿で鍛えられながら、一気に上達できる成長時期でもあります。
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。