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平成28年度男子U-16日本代表チーム 第4次強化合宿 開催報告
2017年1月30日
ポイントガードでもリバウンドに行く重要性を知った中村 拓人選手(中部大学第一高校 1年)
チェコ遠征により、自信を持ってプレイする松山 雄亮選手(明石市立望海中学校 2年)
平成28年度バスケットボール男子U-16日本代表チームは、1月27日(金)~29日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第4次強化合宿を実施。年始にチェコ・ニンブルクにて開催された「CRYSTAL BOHEMIA CUP」に出場したことで得た課題を克服させるとともに、同じ世代で育成を続けるジュニアユースアカデミーキャンプとの合同合宿を行いました。
チェコ遠征時、U-17やU-18と上の世代との対戦を前に、「40点差で負けるかもしれないという覚悟はしていました」とトーステン・ロイブルヘッドコーチは打ち明けます。結果は1勝3敗ながら、いずれも接戦の好ゲームとなりました。「最後の場面で相手にゾーンディフェンスをされてしまい、こちらはマンツーマンに対するオフェンスしか準備していませんでした」と敗因を挙げます。それでも高さで上回るチームを相手に、恐れることなく戦った選手たちは、自信を持ってこの合宿に臨んでいました。
チーム最年少ながら、194cmと一番大きな松山 雄亮選手(明石市立望海中学校 2年)。「チェコで対戦した選手たちは大きかったですし、年上でしたが、良い試合ができたので自信になりました」と感想を述べています。フィジカルで劣る部分を実際に肌で感じたことで、「スクリーンを重点的に意識し、しっかりかけられるようにプレイしていました」と話し、合宿中は臆することなく積極的に体をぶつけていました。
ガードであっても、身長差が生じるのが国際試合です。日本では大きい182cmでポイントガードを務める中村 拓人選手(中部大学第一高校 1年)ですが、チェコ遠征ではマッチアップする相手の高さとともに、「リバウンドの強さを一番感じました」と振り返ります。全員でリバウンドに行くことをロイブル ヘッドコーチが徹底させていた意図について、遠征を通じて身をもって実感したことで、その重要性を知ることができました。中村選手は、「自分もリバウンドに絡むことにより、取れないかもしれないですが、弾くことによってマイボールになる可能性もあるということを学びました」と実感しており、意識してプレイするように成長しています。
最初の2日間はゾーンオフェンスなど課題となった点を克服する強化を進め、最終日は同じ世代で育成を続けるジュニアユースアカデミーキャンプとの合同練習を実施。男子U-16日本代表選手を3チームに分け、それに加えてジュニアユースアカデミーのチームを加えた4チーム対抗の5on5、シュート対決や1on1トーナメントまで、ロイブルヘッドコーチはあえて競争させる練習メニューを用意しました。
「今はいろんな選手たちの素質を見極めている段階であり、まだまだチームとして向上しなければならない課題も多くあります。ジュニアユースアカデミーのメンバーと合同練習することで、課題を解決してくれる選手が台頭してくるかも知れません。本番は10月か11月に開催されるようであり、このような競争が必要です」と、その意図を説明します。ジュニアユースアカデミーのメンバーとともに、再び招集されたチェコ遠征に外れた選手たちも、このチャンスを活かすべく、しっかりとアピールしていました。
切磋琢磨を続ける男子U-16日本代表チームの第5次強化合宿は、3月2日(木)~5日(日)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターで開催を予定しています。
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。