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平成28年度男子U-18日本代表チーム エントリーキャンプ 開催報告
2016年11月28日
フォワードからガードにコンバートしたばかりの上田 隼輔選手(尽誠学園高校 2年)
バスケットを始めて1年半程度の坂本 龍平選手(初芝橋本高校 2年)はさらなる進化を目指す
平成28年度バスケットボール男子U-18日本代表チームは、11月26日(土)~27日(日)の2日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて、25名の候補選手を招集し、エントリーキャンプを実施しました。このキャンプは、FIBA ASIA U-18選手権が2年毎にしか開催されず、大会のない世代に対する継続的な強化・育成を行うとともに、出場権を獲得したFIBA U-19世界選手権へ向けて、飛び級で割って入れる選手を発掘する目的も担っています。
吉田 裕司チームリーダー(洛南高校)は、「アンダーカテゴリーの日本代表コンセプトは、トーステン・ロイブル ヘッドコーチが主体となって構築しています。そのベースをこのU-18世代にも徹底させ、可能性ある選手たちを見つけることがキャンプの目的です。また、伸び盛りの世代でもあり、身長に関係なく積極的にポジションを変えるチャレンジをさせています」と説明し、開講式時に選手たちにも伝えました。
184cmの上田 隼輔選手(尽誠学園高校 2年)は、これまでパワーフォワードを任されていましたが、岩手国体前に、尽誠学園高校の色摩 拓也ヘッドコーチが、ガードへのコンバートを提案。上田選手自身も、「全国に行けば、この身長で3番、4番では小さいです。しかし、自分がガードになることで、国内ではミスマッチにもなり、インサイドから攻めることもできます。リバウンドでも、今までは自分よりも大きな相手に対してあまり獲れなかったですが、ガードになったことで自分の方が大きい場合が多くなり、オフェンスリバウンドも獲れるようになってきています」とメリットを実感しています。
タイミング良くこのキャンプに参加できたことで、「周りの選手と比べて、ドリブルも上手ではないですし、パスの精度もまだまだです。ここで見た上手い人たちのプレイを真似して、もっとスキルを上げていきたいです」と刺激を受けていました。「渡邊 雄太さんみたいに、外も中もできるプレイヤーになっていきたいです」とも話しており、現在アメリカNCAAのジョージ・ワシントン大学で活躍する尽誠学園高校の先輩を目標にしています。
中学時代は野球部であり、入学前のオープンスクールでバスケットボールに出会った坂本 龍平選手(初芝橋本高校 2年)の経験値は1年半程度。このキャンプに参加できたことを喜んでいます。198cmの坂本選手ですが、国内のライバル選手たちが集まるキャンプでは、さらに大きな選手もいました。「上手い選手たちから技を盗んで、自分のものにできるようにチームに戻ってからも練習を続けていきます。自分を進化させていきたいです」と抱負を語っています。
このキャンプに参加した選手のほとんどが、12月23日(金・祝)より開幕する「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」に出場します。
1回戦で前回大会覇者の明成高校と対戦する尽誠学園高校の上田選手は、「相手は身長が大きかったので、もっとスピードを上げていかなければダメだと思いました」と、大会直前に一緒にプレイしたことで課題も見えました。このキャンプで学んだことを継続し、高校バスケの国内最高峰となる「JX-ENEOSウインターカップ2016」での活躍に期待しています。
選手たちの強化・育成とともに、全国各ブロックの多くのコーチがサポートスタッフとしてキャンプに参加しました。「サポートスタッフの皆さんにご協力いただきながら、日本代表のコンセプトを理解していただき、それぞれのブロックを巻き込んで選手の育成に努めてもらえるようにしています」と吉田チームリーダーは言います。
今年はトップの男子日本代表チームがFIBAオリンピック世界最終予選に出場し、さらに男子U-18日本代表チームがFIBA U-19世界選手権の出場権を獲得しました。FIBA U-17世界選手権も含めて、確実に世界が近づきつつある男子日本代表チーム。この勢いを止めることなく、長期的な強化・選手育成を今後も図っていきます。
※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。