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平成28年度女子U-18日本代表チーム FIBA U-19世界選手権の切符を獲得し、無事帰国
2016年11月22日
女子U-18日本代表チームは銀メダル
「もっと頼れる選手になれるように頑張りたい」と抱負を語ったキャプテン#12馬瓜 ステファニー選手(桜花学園高校 3年)
「第23回FIBA ASIA U-18女子バスケットボール選手権大会」を戦い終えた、平成28年度バスケットボール女子U-18日本代表チームが、11月21日(月)に無事に帰国。
大会通じて、中国には勝てませんでしたが、アジア2位となり、「2017 FIBA U-19女子バスケットボール世界選手権大会(2017年7月/イタリア)」の出場権を獲得しました。
韓国、中国に敗れ、3位通過となった予選ラウンド。「韓国戦はシュートが決まらずに自滅した感じもありましたが、相手の大きなセンターが機能しており、さらに周りは機動力もあり、想像以上に強かったです。中国は過去2大会とは違い、高さもさることながら想像以上に上手さがありました」と高橋 仁ヘッドコーチはライバルたちの印象を挙げます。情報がないまま大会に入り、対戦してみて初めて分かるのがアンダーカテゴリーです。
予選ラウンドの戦いをスタッフ陣がしっかりと分析し、特徴を明確にして臨んだ準決勝・韓国戦。試合前に高橋ヘッドコーチは、「日本が韓国に敗れたのは12年ぶりのことだから、何がなんでも勝たなければいけない」と選手たちに伝え、緊張感を持って臨んだことで63-41で完勝することができました。
決勝でのリベンジを目指し、「ファストブレイクからの失点が1/4ほどあり、加えてリバウンドショットが主な失点。まずその2つを防いでいこう」と臨んだ中国戦でしたが、47-78で完敗。
センターの#7梅沢 カディシャ樹奈選手(桜花学園高校 3年)は、頭一つ違うほど大きな中国の選手を相手に対し、シュートを何度も失敗させるしつこいディフェンスはできていました。しかし、「ボックスアウトしても後ろから取られてしまいました」と言うように、頭の上でボールを取られてしまうほどリバウンドは厳しい状況です。イージーシュートが外れてしまっていたことも、「ぶつかり合いのラリーの中での戦いに体が疲弊してしまい、簡単なシュートではありましたが、それが響いて外れてしまいました」と高橋ヘッドコーチは説明します。2mを越える選手と初めて対戦した梅沢選手は、「大きさが本当に違って、日本では絶対に経験できないマッチアップができたのはすごく良かったです。それにより、攻める気持ちや精神面が強くなったと思います」と戦いを重ねる毎に成長が見られました。
2年生ながらポイントガードとしてチームを引っ張った#15山本 麻衣選手(桜花学園高校 2年)は、「スピードはどのチームにも負けていなかったですし、ディフェンスも通用すると感じました」と自信を得て帰ってきました。予選時のオフェンスの場面では、ドライブしたときにそのまま止められてしまうシーンがありましたが、「合わせの練習を重ねていったことでその意識も高まり、しっかり周りを見ながらドライブに行くようにしたことでよくなっていきました」と大会期間中に修正し、決勝トーナメントでは動きが良くなっていました。
今大会の経験を糧に、12月23日(金・祝)に開幕するJX-ENEOSウインターカップ2016へ向け、「ドライブに行った後のシュートセレクトや目の使い方をもっと勉強していき、アシストをもっと増やしていきたいです」と話しています。
4大会ぶりの優勝を目指して臨んだ女子U-18日本代表チームでしたが、結果は銀メダルでした。
キャプテンの#12馬瓜 ステファニー選手(桜花学園高校 3年)は、「決勝は良くない負け方でしたし、悔しかったです。キャプテンとして一人ひとりの能力を最後に引き出しきれず、自分自身も力を出し切れませんでした」と反省点を挙げています。桜花学園高校とは違ったキャプテンシーを発揮することを学んだことはプラスであり、「世界との差を感じさせられ、いざというときに力を出せなければ意味はないので、来年のU-19世界選手権までにもっと頼れる選手になれるように頑張っていきたいです」とさらなる抱負を語ってくれました。
今大会で見えた課題を克服することが、所属チームの力となります。今回の女子U-18日本代表メンバーはもちろん、その資格がある高校生たちもJX-ENEOSウインターカップ2016での活躍を期待しています。