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平成28年度女子U-18日本代表チーム 第4次強化合宿 開催報告

2016年10月13日

ポイントガードとしてチームを引っ張る佐藤 美羽選手(山形市立商業高校 3年)

「ドライブで崩していきたい」と宮下 希保選手(県立足羽高校 3年)

 来月、11月13日(日)よりタイ・バンコクで行われる「第23回FIBA ASIA U-18女子バスケットボール選手権大会」へ向け、最終メンバー12名が決定した平成28年度バスケットボール女子U-18日本代表チームは、10月11日(火)~13日(木)の期間、第4次強化合宿を実施しました。
 1ヶ月後に迫った本番へ向け、日本が目指すフルコートでのプレッシャーディフェンスと、高さある相手を崩すためのオフェンスのフォーメーションを詰め込む3日間となりました。

 多くのフォーメーションを準備して始まった合宿でしたが、「短い期間の中でやれるだけのことはやらなければならないと思って用意しましたが、覚えることに精一杯になってしまっては中身がなくなってしまいます。大会に向けて絞り込むことが必要です」と話す高橋 仁ヘッドコーチ。2日目の練習後のスタッフミーティングで、フォーメーションを取捨選択し、選手たちに徹底させていました。

 187cmの栗林 未和選手(札幌山の手高校 3年)と188cmの梅沢 カディシャ樹奈選手(桜花学園高校 3年)のセンター陣を筆頭に、女子U-16日本代表から国際経験豊富な180cmを超える赤穂 ひまわり選手(昭和学院高校 3年)と馬瓜 ステファニー選手 (桜花学園高校 3年)がフォワードを担う大型チーム。センタープレイヤー以外はどこからでも3Pシュートとドライブを狙うことができ、「そこがこのチームのひとつのキーになるプレイ」と高橋ヘッドコーチは言います。大きいながらも機動力も兼ね備えており、日本のスタイルであるフルコートでプレッシャーをかけていくことはこれまでと変わることなく、ディフェンスのベースになります。

 ポイントガードの佐藤 美羽選手(山形市立商業高校 3年)は、「自分が動いた後に周りが合わせていくプレイが多いので、もっと声を出してチームを引っ張っていきたいです」と話しており、攻撃の起点となってゲームを組み立てていました。8月に行ったカナダ遠征を経て、「オールコートでプレッシャーをかけるのがガードにとって一番大事なことです」とディフェンスでも前線から仕掛け、運動量多く取り組んでいます。

 大きな選手が多いことで、普段はセンターの宮下 希保選手(県立足羽高校 3年)も、女子U-18日本代表ではスモールフォワードにコンバートされ、初めての国際大会に臨みます。高校の先輩であり、2年前のFIBA ASIA U-18女子選手権大会に出場した三木 里紗選手(現・白鷗大学 2年)から「世界と戦うのはとても厳しく、あまり活躍できなかった」という話を聞いていた宮下選手自身も、合宿中は周りの選手たちに気後れしてしまって自分のプレイが出せない場面がありました。しかし本番へ向け、「試合に出たときに自分のパフォーマンスを出すことができるように、日頃の練習や高校に帰ってからも一つひとつの練習をしっかりやっていきたいです」と抱負を語っており、この3日間で成長していました。

 女子U-18日本代表チームの目標は『アジアチャンピオン』です。「相手の情報はまだありませんが、これまでの2大会を見ていても、強敵となる中国に対して歯が立たないという印象はありません。何がなんでも優勝するんだ、という強い気持ちを持って準備しています」と高橋ヘッドコーチは話していました。
 選手たちは、今回習得したことを所属チームに戻ってからも復習し、直前合宿となる次回11月9日(水)に集まったときにはさらに積み重ねていくことが大事になります。

※活動の様子はフォトギャラリーにてご覧ください。