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第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 4日目 選手同士が話し合い、チーム力を高める休息日

2016年7月26日

「急造チームはコミュニケーションが命」と言う#43永吉 佑也選手

ディフェンスでプレッシャーをかける#7篠山 竜青選手

 「第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」は4日目。男子日本代表チームにとって、大会期間中、唯一の休息日です。2時間のチーム練習でコンディションを整えながら、これまでの課題を修正し、明日から再開する5連戦に備えました。

 2連勝で波に乗る男子日本代表チームにとっては、良いタイミングで休息日となりました。
 「自分たちのやってきたことを整理することが大事です。練習時間が短かかったので、もっともっとみんなと話し合う時間が必要でした。コーチングスタッフが試合に対していろいろ考えてくれていますが、僕ら選手ももっと考えていかなければいけないです。急造チームはコミュニケーションが命です」と、#43永吉 佑也選手は言います。試合中もコート上で話し合う場面が多く見られ、自分たちで改善する力が昨日のエジプト戦でも発揮されました。「誰がやろうと言ったわけではなく、みんなが意識して自然とやってるだけです。あれはすごく雰囲気が良くなりますし、もっと良いチームになれます」と自信を見せています。

 キャプテンを務める#7篠山 竜青選手は、第2戦から2試合連続で先発を任され、両試合とも先制点を挙げてチームを勢いづけています。「ファーストシュートは、空いたら積極的に打っていこうと試合前から決めていました。ディフェンスでプレッシャーをかけて展開を早くしていくことが、ポイントガードとしての仕事だと思っています。ファウルが少し多くなってしまっていますが、そこは気にせずに前からプレッシャーをかけて、しっかり後のメンバーにつなぐことはできています」と話すように、コート上ではプレイで引っ張り、ベンチに下がれば率先して声を出して、チームをまとめています。

 国際経験を積み、選手個々が成長し、日本全体のレベルの底上げを目的に臨んでいる今大会。日本代表はもちろん、約2ヶ月後に開幕を迎えるBリーグでの活躍が期待される選手たち。
 #7篠山選手とツーガードでコンビを組む#22藤井 祐眞選手は、ともに川崎ブレイブサンダースに在籍。「昨シーズン終盤から祐眞が2番で起用され、ツーガードになる機会が増えてきました。祐眞自身もあまり考えることなく2番を楽しめてるようですし、この大会を通じて良い形で出せていけば、チームに戻ってもプラスになります。祐眞にとっても良い経験ができています」と言う#7篠山選手。藤井選手も、「同じポジションの富樫や(岸本)隆一、他のチームの選手からも学ぶことは多くあるので、しっかり盗んで自分のものにしていきたいです」と話しており、この機会を通じて成長するために、14名は意欲的に取り組んでいます。

 2連勝したことで、すでに昨年の勝ち星(2勝6敗)に並びました。3勝(5敗)したのは4年前まで遡らなければならず、毎年参戦していますが厳しい戦いを強いられています。近年で勝ち越したのは2011年。ロンドンオリピック予選を前にトップチームは南米遠征を行い、若いチームでジョーンズカップに参戦。1チームが参加できなくなったことで、総当たり後に順位決定戦まで行うスケジュールに急遽変更となり、休みなく9連戦を戦い抜きました。準決勝には進めませんでしたが、順位決定戦を勝ち上がり、5勝4敗で5位。当時高校生だった富樫 勇樹選手と橋本 晃佑選手が日本代表に初選出されていました。

 成功体験が成長への近道であり、「もちろん勝たないといけません。僕らは日本代表として戦いに来ていますし、そのプライドはあります」と、#43永吉選手は力強く語っています。
 明日、7月27日(水)17:00(日本時間18:00)よりフィリピン(マイティー・スポーツ)戦から再開します。さらに韓国代表やイラン代表といったアジアのライバルとの試合が続き、一つでも多くの勝ち星を得られるように全力を尽くします。