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リオ2016パラリンピック競技大会 車椅子バスケットボール男子日本代表内定選手発表会
2016年5月23日
12名の内定選手が決まり合宿がスタート
抱負を述べる藤本 怜央キャプテン(左)とともにエースとして期待高まる香西 宏昭選手(右)
一般社団法人日本車椅子バスケットボール連盟は、5月22日(日)にサントリーホールにて「リオ2016パラリンピック競技大会」に出場する車椅子バスケットボール男子日本代表チームの内定選手発表会が盛大に行われました。
及川 晋平ヘッドコーチは、「過去最高位となる6位以上」を目標に掲げました。2008年北京大会では7位でしたが、翌2012年ロンドン大会では9位まで順位を下げており、「世界の中から取り残されているという現状を堅実に受け止めて、そして足元をすくわれることなくちゃんと着地できる地点を考えた目標設定です」と及川ヘッドコーチは説明しています。1964年東京大会から13大会連続出場を果たしている車椅子バスケットボール男子日本代表が、過去大会を振り返り現実を直視して導かれた目標設定です。リオ大会で最高位をクリアし、「東京へ向けた確実なステップが選考の大きなテーマ」とも話しており、目標を達成するためのメンバーとして、12名が内定しました。
ロンドン大会以降、キャプテンを任されている藤本 怜央選手(宮城MAX)は、今回で4大会連続出場を果たします。「チーム目標は6位以上ですが、僕自身は最初に出場したアテネ大会からメダルを獲る目標は一切ブレていません。その当時からこの競技は人気があり、認知度もあり、期待されているスポーツの日本代表として僕がいる自覚はありました。その責任は大会を経験するごとにどんどん高まっており、今回はさらにキャプテンとなり、チームの中心となってメダルに絡む戦いをしたいという思いは強いです。これまで日本代表の歴史をつないでくれた先輩方、歴代キャプテンの先輩方にも胸を張って『このチームが一番強い』と、感謝の気持ちを越えて言えるようにチーム作りをしてきました」と力強い言葉を残しています。
また、2020年東京パラリンピックへつながる大会にする意識も高く、「リオでの結果を残さなければ、世界的に日本が強いと言われるストーリーをこの4年間で作ることはできません。日本が脅威だなと思われるようなリオパラリンピックにしたいです」と話し、藤本キャプテンは本番までの残る期間でさらにチーム力向上を目指します。
「緻密さ」と「和」を武器に強化を進めてきた車椅子バスケットボール男子日本代表チーム。「緻密さは、“ベーシック”という基本的なことを緻密にくみ上げながら全ての面で緻密さを要求し、追究してきました。技術の緻密さや巧みさなどは、日本人として感覚的に分かる洗練されたイメージであり、それをゲームプランや選手一人ひとりのプレイに盛り込んでいくことが、海外を相手に強さを発揮する一つの要因であると思っています。もう一つの和については、簡単に言えば自己犠牲というところが日本人は得意であるとずっと思っていました。この和をしっかり作り上げながら、海外に優る力に変えていこうと3年間積み上げてきています。まだまだ変わる要素は残していますが、それはリオで確実に結果を取るための変化であり、反応でもあります。これからさらに和の神髄が作れると思っています」と及川ヘッドコーチは話しており、本日5月23日(月)から千葉ポートアリーナで第1回強化合宿が始まり、精度を上げながら強化を進めています。
なお、5月29日(日)午前10:00~12:00は一般公開練習となりますので、ぜひリオパラリンピックへ向けて激しい練習を行なっている車椅子バスケットボール男子日本代表チームを激励しに、会場へ足をお運びください。
■車椅子バスケットボール男子日本代表チーム 内定選手
藤井 新悟 (宮城MAX/1.5/G)
石川 丈則 (パラ神奈川スポーツクラブ/1.5/G)
豊島 英 (宮城MAX/2.0/G)
永田 裕幸 (埼玉ライオンズ/2.0/F)
藤澤 潔 (埼玉ライオンズ/2.0/SG)
鳥海 連志 (佐世保バスケットボールクラブ/2.0/G)
千脇 貢 (千葉ホークス/2.5/PF)
香西 宏昭 (NO EXCUSE/3.5/G) ※副CAP
村上 直広 (伊丹スーパーフェニックス/4.0/SF)
宮島 徹也 (富山県車椅子バスケットボールクラブ/4.0/PF)
土子 大輔 (千葉ホークス/4.0/C)
藤本 怜央 (宮城MAX/4.5/C) ※CAP
■リオ2016パラリンピック競技大会
日 程:2016年9月1日(木)~20日(火)
開催地:ブラジル・リオデジャネイロ
参加国・組み合わせ:
【グループA】オーストラリア、カナダ、トルコ、オランダ、日本、スペイン
【グループB】イラン、アメリカ、イギリス、ドイツ、アルジェリア、ブラジル