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バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016 三井不動産 BE THE CHANGE CUP 明日から東京大会 -最高峰WNBA経験者8名を擁するワールドクラスのオーストラリア代表-

2016年5月8日

205cmのキャンベージ・エリザベス選手をマークする女子日本代表 #6間宮 佑圭選手

初戦で4本の3Pシュートを決め、16点を挙げた女子U-23日本代表 #11林 咲希選手

 「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016 三井不動産 BE THE CHANGE CUP」は開幕戦で41-80と、世界ランキング2位・オーストラリア代表の強さを見せつけられた結果となりました。バスケットの街・長岡で開催されたアオーレ長岡に2,865人を集客し、ほぼ満員となる大盛況の中、温かいご声援をいただきまして、ありがとうございました。
 「アカツキファイブ」女子日本代表チームは初戦の反省点を修正し、明日から始まる国立代々木競技場第2体育館での東京大会へ向けて準備しています。
 東京大会のチケットは好評発売中です。ぜひ、皆様お誘い合わせの上、リオデジャネイロオリンピックの前哨戦となる日本vsオーストラリア戦へお越しください。

 海外選手たちの大きさやパワーに対して怯んでしまうことは、どんなに国際経験が多い選手であっても初戦は動揺してしまいます。2012年のロンドンオリンピックを経験している205cmの#14キャンベージ・エリザベス選手。パワフルなプレイは観客を驚かせていました。マッチアップした#6間宮 佑圭選手は、「いくら国内合宿でしっくりきていたプレイも、相手のサイズが変わってしまうと、こんなにも違うんだと言うことを再認識しました」と話しており、やはり最初の試合は戸惑ってしまったようです。

 オーストラリア代表の前に攻め手を欠いた日本でしたが、足を使って得点チャンスを作り、シュートエリア広く孤軍奮闘していたのが#8髙田 真希選手。現在、WNBA(シアトル・ストーム)に参戦している渡嘉敷 来夢選手が不在の間、#8髙田選手がそのポジションを務めます。
 「スタッフ陣が試すフォーメーションが使えるかどうかイメージさせるためにも、自分が埋めていかなければなりません」という役割を全うするとともに、昨日の試合のような状況では臨機応変に攻撃モードに切り替えて、#8髙田選手自身の持ち味を発揮していきます。その姿を見て積極性を増した#6間宮 佑圭選手や#18長岡 萌映子選手の活躍もあり、第3ピリオドは互角の戦いができました。

 リオデジャネイロオリンピックで「メダルへの挑戦」を目標に掲げるアカツキファイブですが、ロンドンオリンピック銅メダリストの強豪に初戦は完敗となりました。オーストラリア代表の来日メンバー11名のうち、7名が昨年のオセアニア予選に出場し、5名が一昨年前のFIBA世界選手権での銅メダル獲得に貢献。また、渡嘉敷 来夢選手と同じWNBAでのプレイ経験がある選手は8名もおり、高さやパワーだけではなく上手さも兼ね備えたワールドクラスのチームです。

 #18長岡 萌映子選手は、「外回りの選手たちもすごい上手いです。世界レベルの選手たちと対戦できるのは楽しく、全ては勉強でしかありません。そんな相手に対し、自分の持ち味を出して通用するかを確かめたり、オーストラリアの選手から盗めることもたくさんあります。もっともっと上を目指していきたいです」と意欲的に取り組んでいます。
 約10年間の日本代表歴を持つ#12吉田 亜沙美キャプテンもまた、「オーストラリア代表はファウルされても体がぶれずにシュートに持っていける強さがあり、そこは学ぶべきところでした。逃げずにゴールへ向かって行くことで、ゲームを通じて肌で感じるものがたくさんあります。そこをどうプラスにしていけるかどうかが、これからの日本の課題です」とメダルを手にしたオーストラリア代表からさまざまなことを吸収していました。

 WNBAや怪我などで主力4名を欠くオーストラリア代表ですが、来日メンバーにとっても、「ここで良いプレイをすれば、オリンピックに近づくと思って選手たちは頑張ってくれています。チームスピリットを上げることとチームカラーを確立していくことを目的とし、今大会を通じてどれだけ良いチームにできるかを試しています」と、ジョイス・ブレンダン ヘッドコーチが明かすように、オーストラリア代表の選手たちも真剣です。

 日本のバスケットを出させてもらえず、選手自身も躊躇してしまった開幕戦だっただけに、「ガード陣はプッシュし、ウィング陣が走り込み、その後にセンターが走り込む日本らしい走って流れを作るプレイが今日は足りてなかったです」と反省点を挙げた#12吉田選手。しっかり修正して少しでも世界レベルに近づけるよう、日本のスタイルを貫いて次戦へ挑みます。

 また、女子U-23日本代表チームと対戦するKDB生命ウィナーズは、昨シーズンの韓国女子リーグ(WKBL)において最下位のチーム。しかし今回来日している若いメンバーたちは、シーズン前に行われる”フューチャーリーグ”という育成リーグにおいて優勝しており、女子U-23日本代表チーム同様、将来を期待される選手たちです。初戦は相手のスタイルが分からない中で、しっかり対応できた日本が勝利することができました。しかし次戦は既に特徴を把握し、対策を練って向かってきます。
 3Pシュートを4本決めた#11林 咲希選手へのマークが厳しくなることも容易に想像できる中、「それでもやっぱりうまく合わせ続けなければいけません。次は3Pシュートを警戒してくるでしょうから、フェイクを使ってドライブを出したり、周りを合わせて良いパスを出せるようにしたいです」と、#11林選手はさらに相手を上回るプレイで2勝目を目指します。

 ゴールデンウィーク明けの平日開催となりますが、世界レベルを生で観戦できる機会です。ぜひ会場へお越しいただき、アカツキファイブへのご声援をよろしくお願いいたします。