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第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 8日目 男子日本代表チームは大一番となる準々決勝へ向けて調整を実施

2015年9月30日

チームとしてまとまりを見せるハヤブサジャパンが世界を目指す

3大会連続出場の#16松井 啓十郎選手は、一発勝負となる決勝トーナメントに向けて気を引きしめる

 「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は8日目。決勝トーナメント進出を決めたハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、大会休息日の本日、準々決勝へ向けてしっかり体を休め、さらにパフォーマンスを上げられるよう調整を行いました。
 昨日の2次ラウンド全試合を終え、準々決勝の組み合わせ及びスケジュールが決まりました。

■10月1日(木) 準々決勝スケジュール
15:30~(現地時間 14:30~) イラン(E2位) vs 韓国(F3位)
17:45(現地時間 16:45~)~ 日本(E3位) vs カタール(F2位)
20:30~(現地時間 19:30~) インド(E4位) vs 中国(F1位)
22:30~(現地時間 21:30~) フィリピン(E1位) vs レバノン(F4位)

 ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは予選ラウンドと2次ラウンドの6試合を戦い終え、チームとしてのまとまりが日々強くなってきています。コートに立つ選手はもちろん、ベンチメンバーも一緒に戦い、それぞれが仲間を支え合って力を発揮しています。それは数字にも表れており、イラン戦はたった4本だったアシストが、その後は平均14.5本に増加。6試合平均15.5アシストは、決勝トーナメントに残ったチームの中でイラン(平均18.2本)、韓国(平均17.5本)に次ぐ3位。またイラン戦以降、5試合連続で相手よりチームリバウンドは上回っており、ここまで平均8.5リバウンド。これは中国と同じであり、準々決勝で対戦するカタール(平均8.6本)とも遜色ありません。

 「今大会で自分がどこまでやれるかが一つのモチベーション」として挑む#15竹内 譲次選手は、平均21.3得点(個人スタッツランキング3位)、12.2リバウンド(同2位)をマーク。4年ぶりのFIBA ASIA選手権で存在感を示すとともに、プレイでチームを引っ張る大黒柱としてリーダーシップを発揮しています。

 6月15日に始動した今年度の男子日本代表チーム。その時に行われたティップオフミーティングにおいて、「リーダーとリーダーシップは違う。リーダーシップは全員が持つべきこと」と長谷川 健志ヘッドコーチは選手たちに伝えていました。そこから約3ヶ月、短い期間に3度の海外遠征を行いながら、濃密な強化を行なってきたことが今大会に入って実を結び始めています。長谷川ヘッドコーチは、「今大会で大崩れしない一番の要因は、チームがひとつにまとまってることです。コート上でのプレイだけではなく、人が集まる組織である以上、みんなで頑張ることやリーダーシップを一人ひとりが持つ意識が強くなってきたのだと思います」と、チームの成長を評価していました。

 2次ラウンドの初戦となったフィリピン戦で、コートに這いつくばりながら必死にボールを追いかけた#0田臥 勇太選手。昨日のホンコン・チャイナ戦でも速攻に向かう際、少し長めのパスになり、エンドラインを出そうなボールを#16松井 啓十郎選手が走ってライン際でつなぎ、#15竹内選手がゴールを決めたシーンがありました。「フィリピン戦で田臥さんが体を張っており、玉際を強く追いかけていたプレイをしていたので、僕らも同じことをしなければいけないと思わされました」と#16松井選手をはじめ、他の選手たちにも#0田臥選手のプレイは刺激となっており、チームを活気づけています。

 「試合を重ねる毎に、今日の試合もそうでしたが、先発メンバーもベンチメンバーも11人全員で戦う姿勢がどれだけ大事かということを選手自身が分かってきています。次の決勝トーナメントでは、さらにそこが必要になってきます。いかに全員で戦えるか、40分間集中して戦えるかがキーになります」。#0田臥選手もまた、チームが一つになっていることを実感しており、手応えも感じています。しかし、予選ラウンドと決勝トーナメントは別物であり、その厳しさを知るのは3大会連続出場する松井選手。「決勝トーナメントは一発勝負であり、勝てばオリンピック出場に近づくとともに、オリンピック世界最終予選出場が確定するわけですから、ハングリーさは相手も強く持って向かってきます。休息日にチームの調子や士気が落ち込まないように注意が必要です。開幕戦のイラン戦も、休み明けのフィリピン戦も、1日目は全て負けていますので、そこは気をつけて戦っていきます」

 「準々決勝で勝つために練習をしてきました。この壁を乗り越えなければ次のステップにいけません。先を見ることなく、まずはこの壁を乗り越えることが我々の一つのテーマです。何とか打ち破りたいです」と長谷川ヘッドコーチは言います。イラン戦、フィリピン戦で敗れた経験を生かし、新たなる気持ちで初戦となる準々決勝へ向かい、9大会ぶりベスト4入りを目指すとともに、世界の切符を掴み取りにいきます。

 今大会の日本戦は、CS放送「フジテレビNEXT」にて放送されます。また、試合経過や速報はFIBA大会公式サイト ライブスタッツ(英語)にてご覧ください。