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第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会 3日目結果 -日本はインドに83-65で勝利し、2勝1敗で予選ラウンド2位通過決定-
2015年9月25日
SGとして19点を挙げた#6比江島 慎選手は自信を取り戻して2次ラウンドへ向かう
体を投げだしてルーズボールを追い、チームの手本となる活躍を見せた#0田臥 勇太選手
「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は3日目、予選ラウンド第3戦。1勝1敗同士のインドと対戦し、立ち上がりこそリードを許しましたが、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームの真骨頂であるディフェンスからブレイクを出すと点差は広がり、83-65で勝利しました。この結果により予選ラウンド2勝1敗とし、グループAを2位で2次ラウンド進出決定。休息日を挟み、明後日9月27日(日)よりグループB上位3チームと対戦する2次ラウンドが始まります。
試合前、インドのインサイドを警戒するよう、長谷川 健志ヘッドコーチより指示がありました。#15竹内 譲次選手も、「僕と太田(敦也)しか身長で対抗できる選手はいないので、2人でリバウンドを頑張らなければいけない」と意識して臨みましたが、思いのほかインドに3Pシュートを決められ、出鼻をくじかれます。インサイドも止められず、先発出場した#8太田 敦也選手は開始3分を過ぎ、早くも2つ目のファウルを犯して交代。序盤で3Pシュートを3本決められ、5-14とリードを広げられます。しかし日本も#16松井 啓十郎選手、#25古川 孝敏選手が3Pシュートで対抗し、15-18と3点差まで縮めて第1ピリオド終了。ディフェンスから立て直されるかと思いきや、シュートが決まらなかった第1ピリオドのシュート確率は29%(5/17本)と低調な立ち上がり。しかし第2ピリオドに入るとリバウンドに飛び込み、ルーズボールを追って、すぐさま19-18と逆転に成功。後半に入るとさらに加速した日本は点差を離していき、83-65と18点差をつけて勝利し、一つ目の山場を越えました。
「チームに良い風を吹き込んでくれたプレイは、本当に感謝しています」と話す#15竹内選手。床に体を投げてルーズボールに飛び込み、積極的にリバウンドに絡む泥臭く、そして献身的なプレイをした#0田臥 勇太選手がチームを救いました。リバウンドとルーズボールこそ、日本が勝利するための生命線であり、「その手本となったのは全部、田臥でした」と長谷川ヘッドコーチも讃えます。立ち上がりの重たい展開について、「しっかり比江島(慎)がコントロールしており、そこは良かった部分でしたが、自分が入った時にもっと周りを走らせて、プラスの変化をつけることを意識しなければいけない」と田臥選手は戦況を見つめながら考えていました。そしてコートに入るや否や、日本のスタイルである走るバスケットを展開し、一気に流れを変えます。
「平面のバスケットで勝とうとしている以上、やっぱりリバウンドとルーズボールが大事であり、そこを取りに行くか行かないかでは4点の違いがあります」と長谷川ヘッドコーチが言うように、玉際を強くプレイしなければ簡単に失点され、マイボールにすることもできません。ミーティング時、イラン戦で218cmの#15ハダディ選手がルーズボールを飛び込む映像を選手たちに見せたそうです。#0田臥選手は、「ハダディでさえ飛び込んでいるのだから、自分たちだってやれないことはないし、やらなければいけない。ボールを獲れるかどうかは別として、一つでも取る姿勢を見せなければいけないです」と意識した通りにルーズボールを奪い、チームの息を吹き返した大きな勝利だったと言えます。
先発ポイントガード(PG)として出場した#6比江島 慎選手ですが、多くの時間を#0田臥選手とともにコートに立ち、今日はシューティングガード(SG)となって19得点を挙げました。「もっと点差を離したかった試合であり、まだまだ日本らしいプレイが100%できていません」と比江島選手は反省点を挙げます。「自分の持ち味であるドライブをこの2試合は全くやっていませんでしたし、シュートを打ってるだけという形になっていました。自分のプレイを思い出すためにも、無理矢理ドライブしていこうと今日は狙っていきました」と話し、積極的にゴールへ向かいゴールを量産。大会前に行われたウィリアム・ジョーンズカップで手応えを感じ、「自信しかない」と臨んだ今大会。しかし、「イランにやられてしまい、自信は失ってしまいました」と言う比江島選手でしたが、自ら強い気持ちを持って戦ったこの試合で自信を取り戻し、2次ラウンドへ向かいます。
■グループA 最終順位
1位 イラン(3勝)
2位 日本(2勝1敗)
3位 インド(1勝2敗)
4位 マレーシア(3敗)
上記の結果とともに、本日行われているグループBの結果を踏まえて2次ラウンドの対戦が決まります。明日、9月25日(土)は休息日となりますが、この良い流れを切らさぬようにし、決勝トーナメント進出へ向けてさらに激しく戦っていきます。