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ハヤブサジャパン 平成27年度男子日本代表チーム 第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会へ向けた国内最終合宿開始
2015年9月15日
海外遠征を通じ、自信を持って本番へ臨む#6比江島 慎選手
#34小野 龍猛選手(右)から#8太田 敦也選手(左)へノールックパスでゴールを決めるコンビプレイ
「奇跡を起こせ」。合宿前日に開催された「リサイクルショップ ベクトルpresents NBL×TK bjリーグDREAM GAMES(以下DREAM GAMES)」時、長谷川 健志ヘッドコーチに改めてエールを送った川淵 三郎会長。自国開催により出場できた2006年FIBA世界選手権を除き、1998年ギリシャ・アテネで開催されたFIBA世界選手権(現:FIBAワールドカップ)にアジア2位で出場して以来、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは自力で世界大会へ出場していません。オリンピックは1976年カナダ・モントリオール大会が最後となり、長年オリンピック出場を逃しています。
現在、FIBAランキング47位の日本。アジアの中でも8番手であり、来る9月23日(水)より開幕する「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」でのオリンピックへの切符は女子同様1枚であり、優勝チームにしか与えられません。厳しい戦いが容易に想像され、世界の扉を開けるという点では追い風が吹いています。
前回大会までは、2位と3位の2チームのみであったオリンピック世界最終予選への出場権が4位までとなり、アジアから3チームが出場できることに変わりました。さらに、アジアで8番目の日本より上位ランクのチームがイランとフィリピンしかいない予選ラウンドも、可能性が高い組み合わせと言えます。長谷川ヘッドコーチは、「やっぱり大会を勝ち上がるには運も味方にしなければなりません。その運を日本はもらっているわけですから、しっかり引き寄せて勝ち抜いていきたいです」と話し、チームの士気も高まる中、9月14日(月)より国内最後となる第7次強化合宿をスタートさせました。
オリンピック世界最終予選への枠が拡大したことについて、太田 敦也選手(浜松・東三河フェニックス)は、「驚きました。さらにチャンスは広がったと思っていますし、今年こそ世界への切符を取りにいかなければいけないです。FIBAから制裁を受け、様々な形で注目されている今だからこそ、重要な年だと感じています」。前日のDREAM GAMESでのアイシンシーホース三河 vs 浜松・東三河フェニックス戦前、3大会ぶりにオリンピック出場を先に決めたハヤブサジャパン 女子日本代表の間宮 佑圭選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)が登場し、ファンの皆様や両チームに祝福されました。その場にいた男子日本代表へ向け、「リオで待ってます」とエールを送った間宮選手。太田選手は、「男子もやらなければダメだ、負けられないと思わされました。もちろんリオに行くためにこれまでも練習してきましたし、女子と一緒に出たい思いはあります。オリンピアンになることが自分の目標でもあるので、必ず出ます」と意気込んでいます。
同じくその言葉を、「スピーチが上手いな」と感心しながら聞いていたのは、比江島 慎選手(アイシンシーホース三河)。「自分は感覚でプレイするタイプなので、最初はどうしてもチームのシステムを覚えることに必死で自分の持ち味を出せなかったです。しかし遠征を経て、それにも慣れてシステムも分かってきたことで自分らしいプレイが出せるようになってきました。それにプラスし、メンバーとの呼吸も合ってきたので、非常に収穫のあるジョーンズカップでした」。事前に行われた「第37回ウィリアム・ジョーンズカップ」で手応えを感じており、自信を持って本番へ向け、調子を上げています。
ベスト4に入れば世界に出られることとなりましたが、小野 龍猛選手(千葉ジェッツ)は「“おまけ”みたいなもの」と一蹴します。4年に1度しかチャンスは巡ってこないオリンピックが懸かった大会であり、チームは夢を掴むために強化を重ねてきました。「結果的にはこの12名になりましたが、誰が入っても変わらないぐらいの頼もしい候補メンバーたちでした。最終メンバーは、他の選手たちの分まで頑張らないといけません」と気持ちを新たに目標へと向かいます。昨年、アジア競技大会で銅メダルを獲得したハヤブサジャパン。やはり目標はその上を目指さねばなりません。「オリンピックを狙って練習してきましたし、1番にならないと意味がないです。これまでと変わらず、1番を狙っていきたいです」。
自分の特長を出すことを第一に考えてプレイしてきた競争が終わり、最終メンバー12名に選ばれた選手たちによるスムーズなコンビプレイが何度も繰り出されてしました。この最終合宿では、「6月から強化してきたことを変えることなく、もう少しプレイを加えていきながら、ベースとなるプレイでどう戦って行くかを確認しています。今日の練習でも、自分たちのバスケットをしっかり整理しながら出していくことで、プレイのコンビネーションも自ずと良くなっていきます」と長谷川ヘッドコーチも手応えを実感しています。残りわずかとなりましたが、しっかりコンディションを上げて本番へ臨めるよう、さらなる強化を進めていきます。