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ハヤブサジャパン 平成27年度女子日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告
2015年7月15日
コミュニケーションを取り合いながら、日々チームとして成長しているハヤブサジャパン
求められているプレイをコートで表現しながらアピールする町田 瑠唯選手(富士通 レッドウェーブ)
ハヤブサジャパン 平成27年度バスケットボール女子日本代表チームは、7月7日(火)~7月15日(水)までの期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿を実施しました。
第2次強化合宿にジェリー・ダン アドバイザリーコーチを招き、ゾーンディフェンスを中心にFIBA ASIA選手権連覇へ向けてレベルアップを図るハヤブサジャパン。今合宿ではその精度を高めることに注力し、ゾーンディフェンスをさらに確立するためにも、「もう一度マンツーマンの基礎をしっかり叩き込んで積み上げていくことも大事」と内海 知秀ヘッドコーチは話しており、日本の武器であるディフェンスの基礎力向上を目指します。
FIBAから科されていた国際交流禁止の制裁が解除され、初となる国際大会に出場した女子ユニバーシアード日本代表は世界4位の好成績を納めました。短期間でチームとなって戦うことができたのも、しっかりとコミュニケーションを図っていたからです。現在の状況について、髙田 真希選手(デンソー アイリス)は、「チーム自体はすごく良いと思いますけど、コミュニケーションがまだ取れていない部分が多いです」と話し、練習中から率先して声をかけていました。日本代表で長く活躍する髙田選手を始め、内海ヘッドコーチが目指すバスケットを体現してきた選手がいる反面、選手が様変わりした今年度は、これまでの強化を積み上げながらも1から作り直すことも多くあります。「プレイ自体はフレッシュであり、オフェンスでは思い切り良い選手ばかりです。しかしディフェンスに関しては、コミュニケーションがすごく大事になり、決まり事も多くあります」と髙田選手は話しており、内海ヘッドコーチが目指すディフェンスを確立するためにもコミュニケーションを取り合いながら、日々チームとして成長しています。
昨年はアジア競技大会メンバーとして日本代表に初選出された町田 瑠唯選手(富士通 レッドウェーブ)。2011年に行われたFIBA U-19世界選手権では日本を7位に導く活躍をし、自身はベスト5にも選出。準々決勝オーストラリア戦では22点をマークし、平均12.3点、7リバウンド。さらに平均6.2本のアシストは大会No.1。アグレッシブなバスケットを目指す今年のハヤブサジャパンにとって、必要な要素が揃っている町田選手。しかし、内海ヘッドコーチのバスケットを理解することに現状は苦しんでいます。一流の選手が集まる日本代表だからこそ、「ついついパスを探してしまっています」と言う町田選手ですが、そのようなプレイをした瞬間、内海ヘッドコーチから「また、バスばかり探してる」と檄が飛びます。吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)、伊集 南選手(デンソー アイリス)らと合宿中はポイントガード(PG)のポジションを争う日々。U-19や昨年のWJBLでの活躍で証明しているとおり、アグレッシブに得点を取れるPGとして期待されています。「3人ともそれぞれが違うプレイスタイルなので、一人ひとりの持ち味を生かすべきですし、同じことをやってもうまくいかないです」と気持ちを整理し、内海ヘッドコーチに求められているプレイをコートで表現しながらアピールしていました。
7月24日(金)より、いよいよオーストラリア・ニュージーランド遠征が始まります。「ゲームの中での合わせプレイや精度の高いプレイを求めながら、現状を把握していきたいです。海外のチームと対戦することに慣れている選手もいますが、アジアとオーストラリアはまた少し違いますので、この合宿を良い形で終わらせて、良い形で遠征に向かいます」と言う内海ヘッドコーチ。海外遠征は成果よりも課題が浮き彫りになることの方が大事であり、身長高いオーストラリアやニュージーランドを仮想中国として対戦しながら対策を行なってきます。
海外遠征が終わると、8月13日(木)より「東日本大震災復興支援 バスケットボール日本代表国際強化試合2015」が待っています。リオデジャネイロオリンピック予選へ向かうハヤブサジャパンを国内で見られる唯一の機会であり、壮行試合となります。多くの方にお越しいただきたく、チケットは好評発売中。千葉ポートアリーナ(8月13日)、国立代々木競技場第2体育館(8月15日・16日)で、ぜひハヤブサジャパンに直接ご声援を送ってくださいますようお願いいたします。