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平成27年度女子ユニバーシアード日本代表チーム 国内最終合宿を終え、開催地・韓国へ出発

2015年7月3日

3度目のユニバーシアード競技大会に挑むキャプテン篠崎 澪選手

近藤 楓選手はチームの突破口として期待

 平成27年度女子ユニバーシアード日本代表チームは、6月24日(水)~7月1日(水)までの期間、「第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)」へ向けて国内最終合宿を実施。同時期に合宿を行った女子U-16日本代表チームやハヤブサジャパン 女子日本代表チームとのスクリメージを行い、実戦感覚をつかむ強化を終え、7月2日(木)早朝、開催地となる韓国・光州へ出発しました。開幕前にカナダ代表とのスクリメージも予定されており、現地で最終調整を行い本番へ向かいます。

 アジアチャンピオンである女子日本代表に胸を借り、スクリメージを2度行いました。1戦目の出来について、「リバウンドをほとんど相手に取られ、攻撃回数も少なく、点数も少なかった」と萩原 美樹子ヘッドコーチが振り返ります。ユニバーシアード競技大会ではさらに高い選手を相手にすることとなり、リバウンドがカギになることは明白です。2戦目の前半はリバウンド数は互角に渡り合うも、後半に「リバウンドから3Pシュートを2本決められたのが痛かった」と萩原ヘッドコーチは反省点を挙げました。それでも、「リバウンドさえしっかり取れていれば、互角のゲームができることを選手自身が改めて分かったことが収穫でした」と前向きに捉えており、本番ではしっかりとリバウンドを意識して勝利を目指します。

 女子ユニバーシアード日本代表は予選プールCに属し、4チーム総当たりのリーグ戦で上位2チームに残ると8強が揃う決勝トーナメントへ進出できます。そのためにも重要となるのが初戦・スウェーデン戦。萩原ヘッドコーチにスウェーデンの印象を伺いました。「昨年ヨーロッパで行われたU-20の大会に出場していたエースが2人います。どちらも190cmを超えており、一人はインサイドをパワーで攻めるタイプ。もう一人はピック&ロールから3Pシュートを打つ欧米特有の技術を持つ選手です。それらをどう守るか対策を練っています」

 続く2戦目は、世界屈指の強豪ロシア。しかし、U-17とU-19の2度にわたるFIBA世界選手権でそのロシアを破った経験を持つ藤岡 麻菜美選手(筑波大学 4年)は、「ロシアは、日本に対して相性が悪い印象があります」と言います。「アンダーカテゴリーで対戦した時、前半はいつも相手にリードされるのですが、後半に日本の武器であるディフェンスからブレイクを出して勝つことができました。40分間走り切れる日本だからこそ、絶対に流れはくると思います」と、頼もしいコメントを残してくれました。予選最終戦のメキシコは必ず勝つことを前提にしており、この試合を落とすことなくスウェーデン戦、ロシア戦で勝機を見出し、ベスト8以上という目標達成を目指します。

 女子日本代表候補選手にも選出され、2つのチームを兼務する篠崎 澪キャプテン(富士通 レッドウェーブ)と近藤 楓選手(トヨタ自動車 アンテロープス)。唯一、3度目のユニバーシアード競技大会に臨む篠崎選手は、「シュートの正確さが大切です。また、相手は大きくても速い選手はいます。日本は小さい分、それに負けないくらいの速さと運動量を使っていかなければなりません」と過去の経験を生かし、「絶対にベスト8に入って日本に帰ってきたいです」とこれまで達成できていない目標クリアを約束しました。初のユニバーシアード競技大会に臨む近藤選手は、「初めてということをあまり考えすぎず、自分はシュートを求められてもいますので、コートに立ったときはシュートから入って、そこからドライブからの合わせなど突破口となりチームのプレイのきっかけを作っていきたいです」と意気込みを語っています。

 「第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)」バスケットボール競技は、7月4日(土)より開幕。先に男子からスタートし、初戦の相手はフィンランド。女子は7月5日(日)のスウェーデン戦からスタートします。大学生のオリンピックであるユニバーシアード。2020年に開催される東京オリンピックで主力となる世代の選手たちへご声援をよろしくお願いいたします。