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ハヤブサジャパン 平成27年度男子日本代表チーム 第1次強化合宿開催報告
2015年6月23日
NBLを制し、日本代表でも良い動きを見せていた比江島 慎選手
初選出された田口 成浩選手は緊張の連続の中でも持ち前の3Pシュートでアピール
ハヤブサジャパン 平成27年度バスケットボール男子日本代表チームは、6月15日(月)~22日(月)までの8日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第1次強化合宿を実施しました。「昨年同時期と比べても、シュートの確率が良く、スピードも速く、良いスタートを切ることができた」と長谷川 健志ヘッドコーチは話しており、充実した日々を過ごせたようです。対人形式のないオフェンスを中心とした練習メニューでしたが、大会を控える男子ユニバーシアード日本代表に胸を貸す形で、早くも5on5のスクリメージを実施したことで、早い段階で多くの課題点を把握することもできました。
今年のテーマとして、「海外のチームに比べてサイズやフィジカルで劣る分、それ以外でアドバンテージを取ること」を掲げています。その一つとして、「心のアドバンテージを作りたい」と長谷川ヘッドコーチは言います。「40分間を戦う中で、最後1本のダッシュやルーズボールを追うことで勝利を呼び寄せることができる。努力したものにしかつかめないアドバンテージがあるはずだ。シュート1本でも外せば悔しいと思って取り組むことが大事」と伝え、心のアドバンテージを得るための地道な努力が大切になります。
当初は「軽め」と言われていた今合宿でしたが、大学時代に長谷川ヘッドコーチの元でプレイしてきた比江島 慎選手(アイシンシーホース三河)は、「長谷川さんのことだからこれくらいはやるだろうな、ということを僕は想像できていました」。準備万端で臨んだことで、「ファイナルが終わって2週間ほどしか経っていませんが、それほど自分のコンディションは悪くなく、チームの雰囲気も良かったですし、すごく良い合宿だったと思います」と感想を述べていました。
「緊張や興奮している感じが強く、自分がこの場に立っている実感が3~4日沸きませんでした」と言うのは、初選出された田口 成浩選手(秋田ノーザンハピネッツ)。それでも初日から率先して声を出したことで、すぐにチームに溶け込むことができ、持ち前の3Pシュートを決めてアピールすることはできていました。「緻密なスクリーンのタイミングであったり、逆サイドの動きやスペースの取り方など、チームでやってること以上に細かくやる部分が多く、ここまでやらなければいけないんだな、と感じました」というのが、初参加した合宿の感想です。本格的にバスケットを始めたのは高校1年からであり、25歳の田口選手のキャリアはまだ10年足らず。スポンジのようにいろんなことを吸収しながら日本代表を目指すとともに、ここで学んだことを「チームに持ち帰る」ことを念頭に、ひたむきに努力しています。「毎日が本当にきつくて、それでも一日一日を全力で乗り越えないと自分はついていけません。最後まで休まずに全部の練習をやり遂げられたことは自信につながりました」とも話しており、今後の成長が楽しみです。
6月26日(金)より再開される第2次強化合宿には、田臥 勇太選手(リンク栃木ブレックス)や竹内 譲次選手(日立サンロッカーズ東京)、太田 敦也選手(浜松・東三河フェニックス)らベテラン勢に加え、最年少・八村 塁選手(明成高校 3年)が合流する予定です。「第2次強化合宿からは他のメンバーも加わるので、今合宿に参加したメンバーがコート内外の全てにおいて、しっかりと表現すること」と長谷川ヘッドコーチは選手たちに伝え、新たなる競争をしながら、日本代表はさらなるレベルアップをしていきます。
また、タスクフォースのご尽力により海外活動が再開できたことで、第3次強化合宿では海外のチームとの合同合宿を検討しており、その後の海外遠征等の調整も進んでいます。9月23日(水)~10月3日(土)に中国・長沙で開催される「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」に向けて、可能な限りの強化を行い、世界に出られるよう努力してまいります。