ニュース

平成27年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 強化試合 第1戦レポート -初戦は男子ユニバーシアード日本代表候補チームが69-64で辛勝-

2015年5月16日

3Pシュートを打つ#22原 修太選手(国士舘大学 4年)

#6馬場 雄大選手(筑波大学 2年)は3本のダンクシュートを含むチームハイとなる20得点を挙げた

 本年7月4日(土)~13日(月)の期間、韓国・光州で開催される「第28回ユニバーシアード競技大会 バスケットボール競技」へ向けた強化試合の第1戦が、本日5月16日(土)、国立代々木競技場第2体育館にて行われました。既にご承知の通り、当協会は国際バスケットボール連盟(FIBA)の資格停止処分中により国際交流試合が禁止されています。そのため、毎年行われてきた韓国学生選抜との定期戦「第38回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会」が開催できず、代替試合として高身長の留学生メンバーで構成されたインターナショナルジャパンチームを相手に強化試合を実施することとなりました。
 第5回タスクフォース会議において、川淵 三郎チェアマン/JBA会長は「FIBAとは連携を密にとっており、次の総会(FIBAセントラルボード/6月18日~20日)では国際大会出場禁止の解除になるのではないかと思っています」と仰っています。制裁解除されることを信じ、万全の体制で大会に臨めるよう国内での強化を進めてまいります。

 今回の強化試合は、平均身長201.1cmと長身揃いのインターナショナルジャパンチームがどのようなバスケットをしてくるか分からぬまま、初戦が始まりました。序盤から高さで勝る相手に対し、簡単にリバウンドを取られて6連続得点を許し、7-13とリードされます。男子ユニバーシアード日本代表候補チームは積極的なディフェンスから走って得点につなげ、17-17と振り出しに戻し、第1ピリオド終了。しかしその後も、相手の高さの前に思うように得点できず、32-37と5点リードされ前半を終えます。

 池内 泰明ヘッドコーチは、「ピック&ロールやダブルスクリーンなど少し約束事を入れた」とハーフタイムに指示を出し、後半は流れを掴んで逆転に成功。スティールから速攻に転じた馬場 雄大選手(筑波大学 2年)がダンクシュートを決め、さらに勢いづかせます。対するインターナショナルジャパンチームもダンクシュートで応戦し、豪快なプレイで会場を沸かせた後半。しかし、前からプレッシャーをかけ続けた男子ユニバーシアード日本代表候補チームが69-64で辛勝し、白星スタートを切りました。

 3本のダンクシュートを決め、チームハイとなる20点を挙げた馬場選手ですが、「最初は相手の大きさに戸惑い、思い切ったシュートを打てませんでした」と試合を振り返ります。しかし試合が進むにつれて、「相手の特長が分かってきたので、簡単にリバウンドを取らせないようにしながら戦略的な改善は見られたかと思います」と話すとともに、「内容を大切にし、しっかり戦ちたいです」と第2戦へ向けた抱負を語ってくれました。

 「試合前に言われて、驚きました」と話すのは、先発メンバーとしてコートに立った原 修太選手(国士舘大学 4年)。先制点、そして序盤に3Pシュートを沈め、馬場選手に続く12得点を挙げる活躍。しかしシューターとして期待されながらも、3Pシュートは2/9本に終わり、「ノーマークの3Pシュートを外していたら、代表にも残れないと思うので、もっと確率を上げていきたいです」と反省しきり。また、大学で対戦するのとは違い、身長差があるマークマンに対し、「自分がパスを出そうとしたときに、相手の手が伸びてきてパスが出せずに、ドリブルを止めてしまったことでスティールされ、逆速攻をやられてしまいました。失点につながるターンオーバーは意識して直していかなければいけません」と、国際大会を前に再確認できたことも多くありました。「今日の試合を通じて、どこが悪いかが明確になりました。修正点について、説明すれば分かる選手たちです。要所要所でピック&ロールやスクリーンを入れながら、明日も勝利を目指します」と池内ヘッドコーチが話しており、第2戦は今日以上に内容良く、勝利を目指します。

 しかし、インターナショナルジャパンチームもベンチや選手同士が鼓舞し合いながら、バスケットを楽しみ、雰囲気良く思いきったプレイができていました。即席チームとしてまだ2日しか経っておらず、第2戦はさらなる良いケミストリーが生まれそうな気配がしています。リバウンド数が64本(男子ユニバーシアード日本代表候補チーム:37本)と圧倒されており、その課題点をどれだけ修正できるかが大事になってきます。

 明日、5月17日(日)、同じく国立代々木競技場第2体育館にて、第2戦が行われます。男子ユニバーシアード日本代表候補選手たちの活躍を観る機会はなかなか無いことであり、観戦無料です。ぜひ会場へお越しいただき、ご声援をよろしくお願いいたします。また、強化試合の前には全て1勝1敗でもつれている決勝リーグ最終日を迎え、「第49回関東大学女子バスケットボール選手権大会」の優勝チームが決まります(この試合は有料)。

■5月17日(日) スケジュール
11:00~ 筑波大学 vs 早稲田大学
12:40~ 東京医療保健大学 vs 白鷗大学
16:00~ 男子ユニバーシアード日本代表候補チーム vs インターナショナルジャパンチーム

 なお、今大会はJBAモバイルサイト限定でリアルタイム速報の配信を行なっています。この機会にモバイル会員登録をして、プレイバイプレイ、ボックススコアをお楽しみください。