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平成26年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告

2015年2月27日

インサイドでチームを引っ張る頓宮 裕人選手(東海大学 3年)

昨年は出せなかったドライブを仕掛け、成長が見られる澤邉 圭太選手(大阪学院大学 2年)

 平成26年度バスケットボール男子ユニバーシアード日本代表チームは2月24日(火)~26日(木)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第3次強化合宿を開催しました。

 男子日本代表チームの長谷川 健志ヘッドコーチがアドバイザリーコーチとして、国際大会で見えた課題点を克服するための強化メニューをこれまでの合宿で取り組んできました。第3次強化合宿でも、選手たちにそのメニューを身につけてもらうために反復練習を行いながら、池内 泰朋ヘッドコーチはさらに展開を早くし、走る中でプレイすることを要求しています。「ボールラインを下げること」「フルコートでピックすること」をテーマとし、走るバスケットを意識づけしました。1日目はオフェンス、2日目はディフェンス、3日目が総合的な練習メニューが課される中、オフェンス練習ではディフェンスが、ディフェンス練習ではオフェンスが、ハードにプレイすることが大事であり、実戦に近い練習となります。選考合宿でもあり、負けん気を持ってプレイし、オフェンスでもディフェンスでもリバウンドに飛び込む姿勢を見せていました。

 「昨年に比べるとだいぶ積極的になってはきています。また、関西の選手たちがこれまでは、なかなか残るチャンスが少なかったです。関東のメンバーが多くいる中で何をして良いのか分からないこともありましたが、昨年の選考会やすでに2回行った合宿での経験により、慣れてきたことでそれぞれの持ち味を発揮しています。合田 怜(大阪学院大学 3年)、藤田 俊祐(近畿大学 3年)、澤邉 圭太(大阪学院大学 2年)は3人とも足が強い選手なので今後が楽しみです」と、選考に残った関西勢を池内ヘッドコーチは評価していました。昨年の選考合宿では、「本当に何もできず、ただ走ることしかできませんでした。フィジカルの部分で負けてしまっていました」と話すのは澤邉選手。しかし今年は、「昨年の合宿を通して体作りやウエイトのメニューを習い、関西に戻ってからも練習を続けました。1年間かけて体を作ってきたことで、今年はドライブで攻めることもできています」と成長を実感し、それを自信に変えて持ち味を発揮しています。
 同じく、昨年の選考合宿しか参加できなかった頓宮 裕人選手(東海大学 3年)。「この合宿中は一番身長が高く(198cm、最上級生でもあるのでインサイドで引っ張って行けるよう取り組んでいました」。4年生となる今年、何としても日本代表の座を勝ちとりたいところです。

 選考合宿であるため本合宿に進めなかった選手もいますが、「持っている力に対して優越をつけるつもりはありません」と池内ヘッドコーチは言います。大事なのは、たった2泊3日しかない合宿期間中に「いかに自分の力を発揮し、アピールできるかどうか。初参加した選手は、この場所やライバルの力を知れたことだけでも大きな経験です。次の機会には慣れている分、力を発揮できることでしょう。だから決して力がなかったわけではなく、このような場でいかに自分の力を発揮できるかどうかが、日本代表です。そういう力を身につけて欲しい」と話していました。
 2017年からFIBAワールドカップへ向けたアジア予選はホーム&アウェイ方式へと変更になります。サッカー日本代表のように、短期間で調整しながら移動し、試合をこなしていかねばなりません。「今後は急に集まって試合に勝たねばならず、今からそういう世界に慣れる必要があります。制約がある中で、いかに自分の力が出せるかどうかを試しています」

 本年7月3日(金)より韓国・光州にて開催される「第28回ユニバーシアード競技大会」に向けて、今後もNBLやTK bjリーグの大学卒業1年目やアーリーエントリーの選手、海外の大学に通う選手を含め、さらなる選考を行なっていきます。