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【北部九州インターハイ2024レポート】大会最終日 男女ともに京都府勢が頂点へ。男子は東山が初優勝、女子は京都精華学園が大会3連覇

2024年8月9日

「令和6年度 全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)」は大会最終日。福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)で男女の決勝戦がおこなわれ、今夏の優勝チームが決まりました。男子は東山(京都)が悲願の初優勝、女子は京都精華学園(京都)が3年連続の優勝を成し遂げました。今年度のインターハイは男女ともに京都府代表が頂点に立ちました。

まずおこなわれた女子の決勝戦。第1クォーターから京都精華学園が、3ポイントシュート2本を含む6連続得点などで抜け出します。第2クォーターも大きな流れの変化はなく、第3クォーターの中盤には京都精華学園が18点のリードをつける場面もありました。しかしそこから岐阜女子(岐阜)がディフェンスのレベルを引き上げ、トランジションオフェンスなどで6連続得点。それでも第3クォーターを終えた時点で京都精華学園が9点のリードを保っていました。

第4クォーターも京都精華学園が先に得点を動かしますが、そこから岐阜女子に、またもや6連続失点。逆転されてしまいます。緊迫の終盤戦でしたが、最後は京都精華学園が1点抜け出し、逆転を狙った岐阜女子のシュートも決まらず、56-55で京都精華学園が大会3連覇を達成しました。

京都精華学園のキャプテン#4林咲良選手は「全員で日本一を取れたことがうれしいです」と喜びを表したあと、ゲーム終盤に訪れた厳しい場面についてはこう振り返ります。「岐阜女子さんの最後まであきらめない気持ちが、プレスディフェンスに対する自分たちのターンオーバーにつながってしまいました。

でもそのときのタイムアウトで校長先生(山本綱義コーチ)から『逃げるな』という言葉をいただいて、私たちも諦めない気持ちが大事ですし、みんなで『落ち着こう』という話をしました。結果としてこのような勝ちにつながったことは、これからの自信にもつながります」決勝戦のみならず、大会を通して、今大会の京都精華学園は苦しいゲームが続きました。それでも試合を重ねるごとに全員で成長し続けたことが、最後の最後で岐阜女子を一点上回る結果になったのでしょう。

男子の決勝戦は、東山の大澤徹也コーチが「春先から美濃加茂さんとは対戦していいなかったので、まずはお互いが様子を見る感じでした」と言うとおり、序盤から互角の戦いが続きます。それでも第2クォーター、第3クォーターと進むにつれ、東山がチームスタイルでもある超攻撃的なバスケットを展開、リードを広げます。第3クォーターが終わった時点で21点のリードをしていました。

しかし第4クォーターは美濃加茂の強度の高いディフェンスから失点を続け、11点差にまで詰め寄られます。それでも冷静にゲームを運び、プレーの強度を上げ返した東山が78-62で美濃加茂を下して、悲願の全国初優勝を飾りました。チームの中心選手であり、ポイントガードの#5瀬川琉久選手は勝てない時期を振り返って、「2年間ずっと我慢してきたので、それが報われて、本当にうれしいです」と言います。「決勝戦は、途中からコートに入ってきた(#8小野寺)星夢や、スタートでも(#11佐藤)凪たち全員が、それぞれの役割を明確にして、それを最後までやり通したことが勝因だと思います」

瀬川選手自身はチームトップの21得点・7リバウンド・5アシストをあげていますが、自身の評価としては「60点くらい」だと言います。「ただ、これで終わったわけではありません。得点力が自分の持ち味ですが、それほど得点をとれてないところもありますし、ゲームコントロールのところでも最後にターンオーバーが多くなってしまって、ガードとしての役割がまだできていないと感じました。そこができれば100点に近づくと思いますし、ウインターカップ20224まであと4~5か月くらいあるので、そこで最高のパフォーマンスを発揮できるように仕上げていきたいです」

勝ってもなお、その結果に甘んじることなく、さらなる成長を見据える瀬川選手。ウインターカップ2024前には「U18日清食品トップリーグ2024」への出場も決まっています。今大会でも上位に進出したチームと戦うことで、さらなる高みを目指します。北部九州インターハイは幕を下ろしましたが、今年度の高校バスケットシーンは、まだまだ始まったばかりです。

■3回戦以降の男女30試合はバスケットLIVEでライブ・見逃し配信予定。
(見逃し視聴期間は2024年12月31日まで。)
・バスケットLIVE 特設サイト
https://basketball.mb.softbank.jp/features/13855
・配信スケジュール
8月6日(火) 3回戦
8月7日(水) 準々決勝
8月8日(木) 準決勝