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第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会 4日目結果 -日本は中国を57-56で破り、予選ラウンド1位通過決定-

2015年9月2日

中国との接戦を制したハヤブサジャパン

#10渡嘉敷 来夢選手は19得点、9リバウンドの活躍

 「第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会(兼 2016年リオデジャネイロオリンピック アジア地区予選)」は、予選ラウンド最大の山場となる中国戦を迎えました。中国に先制されるも、ディフェンス良く速攻を決める本来の日本らしさが戻り、序盤で12-5とリードを奪ったハヤブサジャパン 女子日本代表チーム。第2ピリオド開始早々、同点に追いつかれ、中国の高さを堅守で封じるも3Pシュートで対抗されていきます。しかし日本も#7栗原 三佳選手が3Pシュートを決め、再びリードを奪い返し、37-31とリードしたまま前半終了。高さで勝る中国に対し、リバウンドは24:22本と上回ります。

 後半に入り、中国にリバウンドを取られ、我慢の時間帯となります。第3ピリオドは8点しか取れませんでしたが、中国にも12点しか与えず、45-43と辛うじてリードをキープ。今大会最高となる観客が入り、声援に後押しされた中国は、第4ピリオド早々に逆転。連続得点されて引き離されるも、日本は強気のプレイで巻き返し、残り2分、55-55と同点に追いつきました。残り1分、大きな中国に対し、ファウルを犯して4本のフリースローを与えましたが、幸運にも1本しか決まらず55-56。1点を追う日本は残り3秒、#12吉田 亜沙美選手がゴールへ向かっていき、相手のブロックをステップで交わし、落ち着いてシュートを決めたことで逆転に成功。中国のラストプレイを守りきった日本が57-56で大きな勝利を収め、予選ラウンド1位通過を決めました。

 内海 知秀ヘッドコーチも選手たちも、「我慢できた」ことを勝因に挙げていました。昨日の試合後、勝ったにも関わらず落ち込んでいた選手たちは、「こんなことではダメ、下を向かずに気持ちを切り替えよう」とみんなで声を掛け合い、気持ちを切り替えて臨んだこの試合。「アップからすごく良い雰囲気で入ることができました。また、先発メンバーたちの表情もこれまでとは違っていました」と話すのは#14本川 紗奈生選手。「スカウティングされていても関係ない」と、本川選手は自信を持って脚力を生かしたスピードと、思い切りの良いプレイで得点を挙げていきました。

 ディフェンスとリバウンドを意識して今大会に臨む#6間宮 佑圭選手は、9リバウンドで勝利に貢献。「プレッシャーをかけると相手はすごく嫌がるというのをコーチから聞いていました。気持ちの部分もそうですが、体も勝手に動いてくれたと思います」と話しており、体を張ったディフェンスで我慢の時間帯を乗り切りました。また、日本のエース#10渡嘉敷 来夢選手が目覚め、期待通りの活躍を見せます。33分間出場し、19得点、9リバウンド、4ブロック。「今日は何も考えずにプレイしました。チームの中で一番大きいので、インサイドに行かないといけないという意識がありました。しかし今日は外から1on1を仕掛けたり、シュートに行ったことで得点することができました」と吹っ切れたことが功を奏したことで、この活躍につながりました。

 「今日のゲームは非常に大事でした。このゲームに勝利できたことは我々にとっても非常に大きな成果です。やはり中国は身長も高く、パワーもあり、とても脅威であるチームです。その相手に日本のスピードを生かすバスケットを出すことができました」とコメントを残した内海ヘッドコーチ。喜ばしいこの勝利も、リオデジャネイロオリンピック出場へ向けた通過点の一つに過ぎません。中国とは再び決勝で対戦する可能性も高く、決勝トーナメントへ向け、さらに気を引き締めて、1試合1試合を大事に戦っていきます。

 日付が変わり、本日9月2日(水)は、予選ラウンド最終戦となるタイと18:30(現地時間 17:30)より対戦します。この試合の模様は、フジテレビNEXT(CS放送)にて生中継されます。また、試合経過はFIBA大会公式サイトをご覧ください。
 優勝へ向け、さらに勢いづけるためにも予選ラウンド最終戦となるタイ戦は大事な試合となります。引き続き、ハヤブサジャパン 女子日本代表チームへご声援をお願いいたします。