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第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 平成27年度男子ユニバーシアード日本代表チーム リトアニアに76-90で敗れ1勝3敗、予選ラウンドも残り1試合 | 一覧へ | 第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 平成27年度女子ユニバーシアード日本代表チーム ロシアに接戦を繰り広げるも65-71で惜敗 |
第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州) 平成27年度女子ユニバーシアード日本代表チーム メキシコを下して2勝1敗とし、20年ぶりにベスト8進出
2015年7月8日
20年ぶりのベスト8進出を決めた女子ユニバーシアード日本代表チーム
ユニバーシアードを体験し、オリンピックへの思いがさらに強くなった#14藤岡 麻菜美選手
第28回ユニバーシアード競技大会(2015/光州)は3日目。女子は16チーム(男子は24チーム)で競われ、早くも予選ラウンド最終戦を迎えました。
初戦のスウェーデンに勝利した女子ユニバーシアード日本代表チームは、続くロシアに惜敗。第一目標であったベスト8進出を賭けたメキシコ戦。序盤こそシュートがよく決まり、最大20点差まで引き離しますが、後半に追い上げられる展開に。プレッシャーのかかったこの試合を辛くも68-64で逃げ切り、2勝1敗のグループC2位でベスト8進出を果たしました。女子ユニバーシアード日本代表チームがベスト8入りするするのは、1995年の第18回福岡大会以来、20年ぶり5回目となります。
メキシコに追い上げられはじめた時、ベンチから萩原 美樹子ヘッドコーチが「戦え!」と叫びました。試合前には、「この試合に勝って絶対にベスト8に行くんだ」と鼓舞して選手を送りだしたことにより、スタートダッシュに成功。しかし後半に入ると後手に回り、メキシコに猛追され、選手たちは気持ちで引いてしまった部分がありました。「ちょっと相手が怖くなってしまうと、攻められるのに横の選手を見てしまうところがあります。篠崎(澪)選手はすでに各国からスカウティングされてマークが厳しく、彼女が思うようにプレイができなくなった時に、他の選手たちが疑いを持ってしまった時間帯がありました。あそこでは、”戦え”と発破をかけるしかなかったです」。その言葉で目が覚めた選手たちは、メキシコの猛攻を凌ぎ、最後は#7小菅 由香選手(三菱電機 コアラーズ)がバスケットカウントを決めて勝利をもぎ取りました。
大事な一戦を勝ち切れたことに対し、「こういうゲームを経験することで、次は思いきってシュートを打てるようになるわけです。逃げずにみんなで戦って、勝ちきったこの試合はすごく大きいです」と選手たちを労う萩原ヘッドコーチ。ベスト8進出を決めた喜びよりも、「最後に詰められてしまったことは悔しいです」と反省点を真っ先に挙げたのは#5篠崎 澪選手(富士通 レッドウェーブ)。3度目のユニバーシアード出場にして、初めてベスト8に入り、「ここから先は思い切ってぶつかっていくだけですし、楽しみにしています」とさらなる強敵との対戦を待ち焦がれていました。
前回大会を経験している#4本多 真実選手(デンソー アイリス)は、「2年前とは大きく違う」と言います。「まず、試合への手応えが全然違います。今年の方が良い意味で自信を持って試合に臨めています」と話しており、敗れたロシア戦も十分充実した試合だったようです。さらに、「自分が一度経験したこともありますし、アンダーカテゴリーで世界と戦ってきた選手がいることで、世界と戦うということが慣れている選手が多いのも手応えを感じた試合ができている理由です」と言うように、選手それぞれの経験が力となり、勝ち進めた大きな要因と言えます。
女子U-16日本代表からU-19日本代表までの4年間、全てのアンダーカテゴリーの国際大会を経験し、初めてユニバーシアードの舞台にった#14藤岡 麻菜美選手(筑波大学 4年)。「国際大会は日本とは全然違った楽しさがあります。大学生のオリンピックであるユニバーシアードを経験したことで、“やっぱりオリンピックに出たい”と、改めて思いました。選手村での生活はアンダーカテゴリーでは無かったことなので、今度はオリンピックで同じような体験をしたいと強く思っています」。3年前、早生まれの大学1年生で出場したFIBA ASIA U-18女子選手権の時、「4年生になった時にオリンピック予選があるので、Wリーグ勢の中に一人、“所属・筑波大学”として日本代表に名を連ねたい」と話していましたが、残念ながら今年度の女子日本代表候補のメンバーには選出されていません。しかし全てのアンダーカテゴリーの大会に出場し、3度の世界大会出場経験は、必ずや2020年東京オリンピックに生かされるはずです。
一つ目の目標を達成し、ここから先は未知なる強豪を相手に、ひとつでも順位を上げる戦いが始まります。準々決勝の相手はグループD1位のオーストラリアと、7月9日(木) 20:30より対戦。現地に入ってからスクリメージをした相手であり、手の内を知ってるだけに気持ちの面では少しは余裕を持って戦えるはずです。「これからの試合を通じて強くなって、さらに上のレベルの相手に挑戦していきたいです」と、決勝トーナメントへ向け、萩原ヘッドコーチは抱負を語っていました。
男子ユニバーシアード日本代表チームは、第3戦・オーストラリアと対戦し、第3ピリオドまで善戦するもその後に引き離され、2敗目を喫しました。リトアニア、フランスと予選リーグはまだ2試合残っており、女子同様にベスト8進出を目指し、勝利を求めていきます。本日、7月8日(水)は17:30より2勝1敗で2位につけるリトアニアと対戦。全員がコミュニケーションを取り合いながら、日増しに逞しくなっています。今後の試合経過や速報は大会オフィシャルサイト(英語版)をご覧ください。