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2022年度コーチデベロッパー講習会 (9月開催) 開催報告

2022年9月18日

ファシリテーション実践の様子①

ファシリテーション実践の様子②

 当協会 (JBA) では、9 月 3 日(土)~4 日 (日) の 2 日間、スターツ総合研修センター (茨城県つくばみらい市) において、2022年度第 1 回となるコーチデベロッパー講習会を開催しました。
 コーチデベロッパー講習会は、JBA 公認 C・D 級コーチ養成講習会を担当するコーチデベロッパーを養成するものです。コーチデベロッパーは、いわゆる「コーチのコーチ」のことを言い、C・D 級コーチ養成講習会に参加したコーチを育成するという役割を担います。コロナ禍での対面研修となり、感染症対策を徹底した中での開催となりましたが、合計22名の受講生が全国より集まりました。

 本講習会では、受講生が C・D 級コーチ養成講習会を実際にファシリテートする「ファシリテーション実践」をメインとしており、受講生はあらかじめセッションプラン (指導案) を作成して実践にのぞみ、実践後は他の参加者やトレーナーからフィードバックを受けます。このように実践の準備、ファシリテーション実践、振り返りというサイクルを回す中でコーチデベロッパーとしての能力を身に付けていきました。

 今年度 1 回目の開催となりましたが、コーチデベロッパーを志す皆様の意識の高さ、取り組みの姿勢が素晴らしく良い講習会となりました。これから C・D 級コーチ養成講習会を担当していっていただくにあたり、ぜひ同期となった同じ受講生の方々との横のつながりを大切に、引き続き自身の学びも深めていっていただければと思います。

<受講生コメント>
○講習会で学んだことは、コーチデベロッパーは学びを促すのが役割ということ。コーチたちの意見交換が大切な学びにつながること。そして、適切な言葉選びと共通認識を保ちながら講習会を進めていくこと。準備や事前学習、環境やメンバーなどの沢山の配慮が必要だが、すべてライブでの臨機応変な対応が必要なこと。とても多くの発見と学びがありました。

○「帽子をつけ替える」というアドバイスを頂き、デベロッパーの役割を理解することができたと思います。特に、ゴール設定の仕方の要領が得られず、事前課題では苦戦しました。この点も、講習会を経て、頭の中を整理することができたと感じています。

○ゴール設定の難しさを学びました。一方で、その大切さもよく理解できました。ゴール設定に始まり、ゴール設定に終わったという感じでとても深い学びでした。私は高校の体育教師でもあります。授業でも良い質問をして考えを引き出すあたりは同じで、私の中ではバスケットボールのコーチとしても、教員としてもレベルが上がるきっかけをいただいたと思います。

○デベロッパーの役割は自分の知識を伝えるのみではなく、講習会に来たコーチの考えを引き出したり、さらに深く議論させることだと学びました。そのために、バスケットの基礎知識や教本の理解はもちろん、タイムマネジメント、リフレインすることでの全体確認共有、ゴール (つけたい力) の具体化、聞き役に回るなど、ファシリテーションのスキルが大切であると強く感じました。指導者を育成していくという使命感のもと、今後ももっとファシリテーションのスキルやバスケットへの理解を深めていくために学び続けることの大切さも実感しました。

 JBA ではコーチが学び続けることができる環境を今後も創出・提供していきます。今後とも皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。