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「トップリーグ向け 2022年度 JBA 公認 D 級・C 級コーチ養成講習会」開催報告

2022年7月20日

講義の様子

実技の様子

 当協会 (JBA) では、去る 6 月29日 (水)~ 7 月 3 日 (日) の合計 5 日間にわたり、トップリーグ関係者向けの JBA 公認 D 級コーチ養成講習会および JBA 公認 C 級コーチ養成講習会をスターツ総合研修センター (茨城県つくばみらい市) にて開催しました。

 トップリーグのプレーヤーにとってのセカンドキャリアのひとつにコーチとしてのキャリアがありますが、長期にわたるリーグのシーズン中は講習会に参加することが難しい現状があります。リーグで活躍するプレーヤーのみならず、チームスタッフの方々へその機会を提供できるよう、2017年度よりトップリーグ向けの講習会を特別に開催しています。(※脚注参照)
 昨年度までは新型コロナウイルス感染症の影響を受け、開催中止やオンラインでの開催となっておりましたが、今年度は感染症対策を施しながら対面での講習会を行いました。

 B1・B2・B3の各クラブ、および W リーグの各チームより、D 級・C 級それぞれの講習会に各40名ほどの受講者が全国から集まりました。
 講習会ではグループワークを繰り返し、普段のチームメートではない様々な仲間との意見交換を行っていただき、新たな発見や気づきが多くあったものと思います。また事前課題にも取り組んでいただき、実技の場面でも自分の考えを伝え、それらに対し仲間からの意見を受け、楽しく会話をしながらメモを取る受講生の姿が印象的でした。講師の方々から投げかけられるゴール設定やまたそのゴールに向かうための導きに苦戦しながらも、チームワークもかけ合わせながら学びを深めていく姿勢は日を追うごとに強くなったようです。講師の方からは、トップレベルの現役プレーヤーやチームスタッフだからこそのアイデアやスキル、その考え方などが随所に現れていて、とても充実したものになっていたと総評をいただきました。

(※) JBA 公認 D 級・C 級コーチ養成講習会は、通常の場合、都道府県単位で開催されます。

  
○ 受講生の感想
◆喜多川 修平さん (B1 宇都宮ブレックス)
今回、プレーヤーの立場から講習会に参加しましたが、課題を通して、私とは異なるカテゴリーの方々と考えを共有できたことで、新しい発見や私にはない考え方を知ることができました。学びのある有意義な時間だったと思います。
コーチ目線に立ってみると、自分の考えや感じたことを言語化し相手に分かりやすく伝えることはとても難しく、今から人に伝える力を養っていかなければならないと思いました。
講義で印象に残ったのは、リバウンドの獲得方法についての練習です。グループになり、練習メニューを作って実践してもらう内容で、単純にコーチ役の人が練習を考えてやらせるだけではなく、コーチが率先して盛り上げることで、選手役そして周りで見ているメンバーも一体となって練習をすることができていました。良い練習をするためには、良い雰囲気作りをすることもコーチングの中では重要なことだと感じました。今後もコーチングを積極的に学んでいきたいと思いました。

◆藤岡 麻菜美さん(Wリーグ シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
トップリーグに所属する方々がメインだったので、B リーグの方や W リーグの他チーム皆さんとコミュニケーションを取れたことが良かったと感じました。
講習会の内容ではボックスアウトやリバウンドなど、基礎・基本のなかでも指導者がどんなことを考えているのかなどを知ることができ、自分自身も学ぶことが多くありました。
現役で実際にプレーしていても言語化して伝えるということは難しく、今回参加者同士で教え合うことで気づくことができ、良い機会となりました。