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「2022年度 JBA 公認 A 級コーチ養成講習会 (第 1 回)」開催報告
2022年6月30日
講義の様子
コーチング実践の様子
当協会 (JBA) では、2022年 6 月 3 日 (金)~ 6 月 6 日 (月) および、2022年 6 月17日 (金)~ 6 月20日 (月) の計 8 日間、「JBA バスケットボール事業・活動実施ガイドライン」に則り新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、スターツ総合研修センター (茨城県つくばみらい市) にて「2022年度 JBA 公認 A 級コーチ養成講習会」を開催いたしました。
A 級講習会は、「全国レベルのチーム・プレーヤー (主な対象は18歳以上) の指導ができる人材を養成するとともに、ブロックや都道府県のリーダーとなる人材を養成する」ことを目的としており、講習前の事前課題、8 日間の講習およびコーチング実践に加え、講習後には事後課題に取り組む内容にて進められました。
○ 講習の主な内容
・チームプランニング / ゲーム構想
・リクルート / スタッフィング
・コーチングのアプローチ / コーチングフィロソフィー
・OFF / DEF 戦術の選択とアジャストメント
・メンタルマネジメント
・マイクロコーチング
・自チーム分析 / 練習分析
・ゲーム分析 (相手)
・ルール & レフェリングの最新情報
・ゲームコーチング
・リスクマネジメント
・コーチングの倫理
・フィジカルコンディショニング
・ステークホルダー / 環境マネジメント
・トランジション
・キャリアデザイン
【受講生からの感想】
○ 宮西 美保 (石川県 Diamond Leaps)
受講生で女性は私一人、B リーグのスタッフをはじめとする自分より上のカテゴリーの方々ばかりで、とても大きな緊張と不安の中でスタートした講習会でした。しかし、講義、グループワーク、コーチング実践等を重ねるうちに、受講生同士が「仲間」となり、共に学びを深める過程を楽しめる充実した時間となりました。
講義では、自分のコーチングフィロソフィーやチームプランニング、ゲーム構想、ゲーム分析など、バスケットボールを多角度的に見つめ直す機会となりました。また、コーチング実践では、コーチングのポイントを押さえながらメニューを計画・実践し、振り返りを繰り返し行う中で、明確な目標設定の大切さを学びました。自分のカテゴリー以外の方のコーチングを選手役として経験できたことも新鮮で、新たな発見や気づきにつながりました。
今までの自分の常識や当たり前にあえて「?」をつける「学び壊し」の過程の中にこそ、コーチングのレベルアップにつながるヒントがあるという考え方が印象に残っています。コーチは、自分のコーチングについてだけでなく、自分自身についても考える時間を持ち、より良くなる為の努力を継続し続ける意識と改善する勇気を持たなければいけないと強く感じました。
日々の活動には、現実として多くの制限や困難なこともありますが、この講習会で学んだことを通じて選手と共に日々の成長を目指し、チャレンジしていくことを楽しみたいと思います。最高の仲間、スタッフと共に密度の濃い時間を共有し成長できたこと、そしてこのような貴重な経験をさせていただいた関係者の皆様に感謝いたします。
「バスケで日本を元気に!」。共に学び、共に成長していきましょう!
○ 長嶺 健 (福岡大学)
コロナ過の難しい状況ではありましたが、対面式で講習会を行っていただいたことで幅広いカテゴリーの指導者と向かい合い、学び続けた期間は私にとって大きな財産となりました。ありがとうございました。
今回の講習ではプレーヤーズセンタードコーチングをより深めながら、様々なカテゴリーのコーチとチーム作りについて学び合うことができました。A 級コーチとしての役割を明確に捉えながら、実際の指導現場に置き換えて学び続けることができたと思います。また、バスケットボールのルールから、戦術やトレーニングなどの専門的な知識に加え、コーチフィロソフィー、安全管理、コーチングの倫理、などのチーム作りに欠かせない課題に対しても深く向き合うことができ、新たな発見を皆さんと共有することができました。
振り返ると、今回の講習会では、私自身が多くの失敗体験をしました。その失敗のたびに、「次によくするためには」と考えて挑戦し、常にワクワク感がありました。このような貴重な経験ができる環境を、現在関わっている指導現場においても実践できるように努めたいと思います。そのためにも、日頃からチーム状況や選手の特徴を捉え、アウトプットでにおける失敗体験をも糧にできるような工夫を行いながら、選手たちと一緒に成長できる環境を作っていきたいと思います。