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「第 6 回 JBA コーチカンファレンス」開催報告(2020年12月26日、27日開催分)
2021年2月8日
Zoom(ウェビナー)で実施したカンファレンスの様子
当協会 (JBA) では、去る2020年12月26日 (土)、27日 (日) の両日、第 6 回となる「JBA コーチカンファレンス」を開催いたしました。
今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、初めてのオンライン開催となりましたが、「育成」をテーマにした26日は700名超、「各カテゴリーの日本代表チームに関する情報提供」をテーマとした27日には400名近くの方の参加がありました。
【カンファレンスの主な内容】
◎ DAY 1:12月26日 (土)
①育成年代に関わる指導者に必要な情報
〜習熟度別指導内容、育成センター指導内容、 LTAD、育成マインドについて〜
鈴木良和 (JBA 指導者養成部会・ユース育成部会)
<概要>
JBA のホームページに公開されている「習熟度別指導内容」や「Basketball for Life(B4L)」をもとに、LTAD や育成マインド、育成センター指導内容について説明がありました。
②⽇本バスケットボールの将来に向けて
〜アンダーカテゴリーにおける世界と ⽇本。⽇常を世界基準にするキーポイント〜
佐古賢⼀ (アンダーカテゴリー男子⽇本代表ヘッドコーチ)
萩原美樹子 (アンダーカテゴリー女子⽇本代表ヘッドコーチ)
<概要>
佐古コーチからは、U16 男子日本代表チームではプレーヤー自身が考え、問題を解決していく能力の向上が大切であること、ポジションのコンバートをしていること、日常の取り組みのなかで失敗体験を含んだ数多くの経験してもらうことなど、課題解決型の環境作りに取り組んでいる状況について説明がありました。
萩原コーチからは、2019年の「FIBA U19 女子ワールドカップ」を題材として、代表チームのコンセプトや合宿での取り組み、大会での成果などについて説明がありました。前回大会と共通する課題や、大会を重ねる中での新しい発見など、幅広い視点から考察された内容でした。
③育成年代のコーチング (パネルディスカッション)
パネリスト:佐古賢⼀ (アンダーカテゴリー男⼦⽇本代表ヘッドコーチ)
パネリスト:萩原美樹⼦ (アンダーカテゴリー⼥⼦⽇本代表ヘッドコーチ)
モデレーター :佐藤晃⼀ (JBA スポーツパフォーマンス部会長)
<概要>
「U16 日本代表に至るまでに身につけておいてほしいこと」「取り組んでおいてほしいこと」「現在のコーチングで大切にしていること」「コーチとしての悩みや葛藤」などについてディスカッションが行われました。
◎ DAY 2:12月27日 (日)
①カンファレンス・イントロダクション
東野智弥 (JBA 技術委員会委員長)
<概要>
日本のバスケットボールがさらに向上・発展していくために「Japan’s Way」という考え方を作成したこと、「一気通貫」「日常を世界基準に」をキーワードに、各カテゴリーが「連結・連携・連動」し活動していくことが大切なこと、バスケットボールファミリーの裾野を広げていくことによってバスケットボールで日本を元気にするビジョンについて紹介されました。
②男子日本代表の2020 東京オリンピックまでの道筋 ~これまでとこれから~
エルマン・マンドーレ (男子日本代表アシスタントコーチ)
<概要>
2017年から今までの間に日本代表を世界基準に近づけていくという目標のもと、どのような取り組みを、どのように行ってきたのか、また、育成年代における指導のポイントや、世界基準に近づけていくためのポジションの考え方などについて説明がありました。
③女子日本代表の2020東京オリンピックまでの道筋 ~これまでとこれから~
恩塚 亨 (女子日本代表アシスタントコーチ)
<概要>
2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックから日本代表チームがどのように歩んできたか、コロナ禍で行っているスタッフと選手のコミュニケーションなどについて説明がありました。ユース・育成世代コーチへ向けた恩塚コーチからのメッセージも伝えられました。
④ 3×3 東京オリンピックまでの道筋 ~これまでとこれから~
長谷川 誠 (3×3 日本代表アソシエイトヘッドコーチ)
大神雄子 (3×3 日本代表アソシエイトコーチ)
<概要>
3×3 がオリンピックの正式種目になってから、本格的どのように強化を進めてきたのか、今後どのような強化が必要なのか、また、3×3 は日本のバスケットボールにとってどのような可能性があるのかについて説明がありました。
今回のコーチカンファレンスはコロナ禍のため初めてオンラインで行われましたが、どのような状況下であれ、コーチは変化し続ける状況に対応するためにも学び続けることが必要だと考えています。JBA ではコーチ自身が学び続けることができる環境を今後も構築・提供していきます。
今後とも皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。