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「2024年度第1回JBA公認D級コーチ養成講習会(10月26日・27日)」開催報告

2024年11月11日

研修室での講習の様子

事前課題の内容をコート上で共有

当協会(JBA)では、2024年10月26日(土)、27日(日)の2日間にわたってJBA公認D級コーチ養成講習会を開催しました。D級コーチ養成講習会は、通常、各都道府県単位での開催となりますが、ライセンス取得機会を少しでも増やすことを目的にJBA主管で実施したものとなります。今回は、関東を中心に10代から40代までの男性29名、女性7名、計36名が参加しました。

D級コーチ養成講習会は、バスケットボールのコーチとしての基礎的な内容を学ぶカリキュラムとなっており、研修室で行う講義およびコート上で行う実技・演習でセッションが構成されています。いずれのセッションでも受講者のアウトプットの機会、受講者同士のコミュニケーションの機会が設けられており、良い雰囲気で活発な意見交換が行われていました。「プレーヤーズセンタードがどういうことなのかがわかった」、「ゴール設定の大切さがよく分かった」、「今まで自分の中で決めつけてしまっていたことがあったことに気づいた」など、人それぞれの学びがあった様子がうかがえました。

<受講者のコメント>
◆生田 妃香留さん(神奈川県)
今回の講習会では、コーチングについてたくさんの学びを得ることができ、とても良い経験ができたと感じています。講習会では、ディスカッションやグループワークの機会も多く、他の受講者の方からたくさんの学びを得ることができました。コーチデベロッパーの方から教えていただいたことを実際にグループで実践することで、頭の中を整理することができたと感じています。

特に難しいなと感じたことは、プレーヤーから意見を聞き出すための”質問”を、コーチング的視点で投げかけることです。質問をすることでコーチもプレーヤーも思考し、より理解度を深めるという言葉が印象的で、どんな質問をしたらより良い思考ができるか今後も考えていきます。これまでの自身のバスケットボール人生の中で、プレーヤー期間の方が長く、コーチングの基本についての知識はないに等しかったと思いますが、今回の講習会を機に学び続けてバスケットボールの楽しさを伝えていけるコーチになれるよう努めていきたいと思います。

最後に、講習会を通してたくさんの学びを得たとともに、たくさんの方とコミュニケーションをとれたことを嬉しく思います。JBA主催の講習会に参加できたことで、自分の所属するエリアのみに限らず、他の地域の方と交流をすることができたので、とても良い機会に恵まれたと感じています。コーチデベロッパーの方々や事務局の方々、一緒にディスカッションを行った受講者の皆様に心より感謝申し上げます。

◆長崎 貴之さん(東京都)
プレーヤー経験のない私が、ひょんなことから娘が通うミニバスのヘッドコーチの手伝いをするようになり、E級コーチを取得してから数年、選手たちがぐんぐん成長していく姿を目の当たりにするにつれ、自分はこのままでいいのだろうか、私自身も成長したい、ベンチに座るからには選手たちに誠実であり続けたい、と今回、D級コーチへのチャレンジを決意しました。

不安と緊張しかない中での講習会参加でしたが、最初の講義で、コーチデベロッパーからグッドコーチの要素、プレーヤーズセンタードコーチングを学び、また、様々なカテゴリー、幅広い年齢層の受講者の方たちとのコミュニケーションの中で、自分の考えを伝え、多種多様な考え方に触れているうちに、この場にいることがだんだんと楽しくなり、もっともっと学びたいと思うようになりました。

その後の実技・演習は、これまで感じたことのない緊張の連続でしたが、同じグループのメンバーが、明るく笑顔でサポートしてくれたおかげで、何とかやり切ることができました。特に、自分の息子・娘でもおかしくない若い方たちの気遣いと思いやりは、インテグリティの精神が日本バスケットボール界に確実に広がっていることを感じさせてくれるものでした。本当に感謝しかありません。これからは、この2日間で学んだことをチームに還元し、Keep on Learningを忘れずに、選手たちと一緒に成長し続けていきたいと思います。

最後に、コーチデベロッパーの方々、受講者の皆様、本講習に関わった全ての方々に、改めて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。またどこかのコートでお会いできるのを楽しみにしています!