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2024年度JBA公認A級コーチ養成講習会(第1回・東京会場) 開催報告

2024年9月17日

日々グループ分けを変えて、様々なディスカッションを行った座学講習

コーチング実践ではコーチ役、プレーヤー役に分かれ、4グループで実施

当協会(JBA)では、2024年7月26日(金)~7月29日(月)および、2024年8月10日(土)~8月13日(火)の計8日間、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)において、2024年度第1回目となるJBA公認A級コーチ養成講習会を開催しました。
A級コーチ養成講習会は年間2回実施をしており、今回も全国各地から42名の方が受講されました。

A級講習会は、「全国レベルのチーム・プレーヤー(主な対象は18歳以上)の指導ができる人材を養成するとともに、ブロックや都道府県のリーダーとなる人材を養成する」ことを目的としており、講習前の事前課題、8日間の講習およびコーチング実践、講習後の事後課題に取り組むよう、進められました。

●講習の主な内容

・コーチングフィロソフィー / インテグリティ向上
・チームプランニング / ゲーム構想
・リクルート / スタッフィング
・チームプロファイリングとプレーヤープロファイリング
・攻防の原則とスキル分析
・自チーム分析、練習分析
・ゲーム分析(相手)
・ゲームコーチング
・フィジカルコンディショニング
・プレゼンテーションスキル
・ルールとレフェリングの最新情報
・リスクマネジメント
・ステークホルダー / 環境マネジメント
・練習計画の作成
・コーチング実践

●受講者のコメント
○外⼭ ⼤輔さん/愛知県/⻄三河ROYALZ (U12男⼦、U12⼥⼦、U15男⼦)
パリ五輪開催と同時に始まった今回の講習会。あるコマでは日本代表とドイツ代表の試合をモデルに自分達でゲームプランを立てる等、受講者同士で世界と日本バスケに関する話題が尽きない8日間でした。熱量の高い受講者の皆様は現役Bリーガー、Bリーグコーチ、強豪高校コーチ等、普段の指導対象カテゴリーとは異なる方々が多く、自分とはまた違った目線からの考え方に触れることで沢山の学びがありました。

その中で最も学んだこと、気付けたことは、「自分の中の当たり前を見直す」必要性を痛感出来たことです。なぜなら、スペインに渡りコーチの勉強をされている受講生との会話の中で「自分の中のあるべき論」が揺らいだからです。海外の育成についてこれまで多くを学んできたつもりでしたが、やはり実際に現地へ行き現場で学んでいる方のリアルな体験と意見はガツンと響くものがありました。

この「自分の中の当たり前を見直す」ということを今後も意識的に続けていきながら、講習会で学んだ「U18以降の全国トップレベルに対する指導」を踏まえて私の指導カテゴリーU15,U12で行なっておくべき指導内容に落とし込み、全力で目の前の子ども達に向き合っていきたいと思います。

最後になりましたが、JBA事務局の皆様をはじめ講習会に関わってくださった全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。8日間、かけがえのない多くの学びを本当にありがとうございました。

○中居 桂さん/東京都/⽴川ダイス (U15)
「あなたのバスケットボールには軸がないんですよ」以前ある人に言われた言葉。この言葉が私の人生を変え、学び直したいと思ったきっかけでした。今回のA級コーチ講習会参加の究極の目的は「学び続けるコーチ」でありたかったからです。講義の「セレクション」や「コーチングフィロソフィ」「1on1ミーティング」ではまさに中途半端だった自分を思い返す苦い時間でした。しかし、真正面から自分自身に向き合うことで、自分がどうしていきたいのか気付けた気がしました。

また、今回はオリンピック開催時期と同時期に講習会が開催されたため、日本チームを応援するオーディエンスでもあり、講義の中でコーチという立場から日本チームの戦い方を分析する経験もできました。毎朝の「振り返りとゴール設定」の時間もなんとなく理解していることを復習し、言語化することでアウトプットできる有意義な時間でした。コーチング実践の時間は、プレーヤー役の時は老体に鞭打ってバスケットを楽しみ、コーチ役の時は緊張感のある中で挑戦し、終了後に自分のコーチングを客観視できるまさに振り返りの貴重な時間になりました。共に励まし、仲間として場を盛り上げてくださった受講生の方々、本当にお世話になりました。

最後に、ご尽力いただいた事務局、コーチデベロッパーや講師の皆様と同じ「志」を持ち、学び続けることの素晴らしさを分かち合えたことに感謝申し上げます。

※2024年度のJBA公認A級コーチ養成講習会の受講者募集は終了しております。