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「2024年度全国バスケットボールコーチクリニック」開催報告

2024年7月19日

1on1から5on5までの数多くのドリルを紹介してくれたラジェンコーチ

ピック&ロールに関して、非常に細かい部分まで丁寧に指導してくれたゴンザレスコーチ

7月13日(土)と14日(日)の2日間、東京都内にある巣鴨中学校・高等学校の体育館で「2024年度全国バスケットボールコーチクリニック」が開催されました。2016年以降、S級コーチ養成講習会に講師として海外からコーチを招聘していますが、そのコーチの方々に全国バスケットボールコーチクリニックの講師も努めてもらい、より多くの方々にコーチングに関する情報を提供する場としてコーチクリニックを開催しています。
今回は、1日目にセルビア出身で、クロアチア、セルビア、ギリシャ、トルコ、ハンガリー、中国など、様々な国でのコーチ実績があるアーネスト・ラジェン氏、2日目には、スペイン出身で、現在ドイツのバスケットボール・ブンデスリーガおよびユーロリーグに所属するアルバ・ベルリン(昨シーズンはブンデスリーガで準優勝)のヘッドコーチを務めているイスラエル・ゴンザレス氏にクリニックを行っていただきました。
参加者は、7月13日(土)は243人、14日(日)は199人となり、北は北海道、南は沖縄からと全国各地から集まっていただき、参加いただきました。

■内容
〇Day1:7月13日(土)
「個人のディフェンスとオフェンスを向上させるハーフコートおよびフルコートでのドリル」
「トランジションにおけるクイックオフェンスとディフェンス」
講師:Ernest Radjen(アーネスト・ラジェン)
通訳:矢代 雪次郎/サンロッカーズ渋谷 通訳兼サポートコーチ
モデルプレーヤー:東海大学男子バスケットボール部

<参加者のコメント>
・ドリルを用いて練習することもありますが、形だけになってしまう点で悩みもありました。指導者の働きかけとドリルの多様性により、定着も促すことができると知り、より今後の指導のプラスになりました。

・スプリントやボディコンタクトという、プレーの切れ目にあって、ついないがしろにされがちな部分のこだわりが学べました。細かいところを指導しつつ、選手が息苦しくならない指導を心がけてコーチングにあたっていきます。

・どのドリルも大変参考になり、書き留めるのに必死でした。たくさんのことを学ぶことができ、大変有意義でした。すぐにでも練習に取り入れられそうなドリルもあり、メニューを整理するのが大変でもあり、楽しみでもあります。web、対面机上とセミナーを受けてきました。どのセミナーも良かったですが、オンコートに勝るものはないと感じました。オンコートでのクリニックの機会を増やしていただけることを期待します。また、かなりペースが速く、書き留められず、理解不足のものもあるので、web展開してくださるのを楽しみにしております。

・ラジェン氏が頻繁にコンタクトというワードを出していたのがとても興味深かったです。また、ディフェンスは構えるのではなく攻めるんだというようなことをあるドリルの時に言っていて、この感覚がプレーヤーに染み付くことで、果敢なディフェンスに繋がるのだろうなと思いました。今回は非常にたくさんのドリルを紹介してくださり、今後の練習にとても参考になるような内容でした。

〇Day2:7月14日(日)
「ピック&ロールのディフェンス」
「ピック&ロールのスイッチディフェンスに対するオフェンス」
講師:Israel Gonzalez(イスラエル・ゴンザレス)
通訳:矢代 雪次郎/サンロッカーズ渋谷 通訳兼サポートコーチ
モデルプレーヤー:東海大学男子バスケットボール部

<参加者のコメント>
・スクリーンプレーの際のオフェンスの位置取りとディフェンスの足の運び方、またビッグマンのディフェンスに対する両手の使い方、ビッグマンへのセカンド、サードチャンスまでパスを入れる方法等いろいろな考え方があるのだなと学びました。U12の指導にあたっては、もっとブレイクダウンして指導したいと思います。

・学び続ける事の意義と重要性を改めて感じさせられました。今の時代、Pick and Rollに関わらず、 様々なスキルに関する動画がネット上に溢れていますが、やはり、研修形式で、LIVEで見られる事には、すごく価値があると感じました。東海大学のような、国内では一流チームの選手達でもすぐには表現出来ないスキル。それらも指導者の経験値で把握した上での、細かな所からの積み上げ形式の指導は、とても参考になりました。

・日本ではまだ浸透していない内容であったため、本当に勉強になりました。ゴンザレス氏のコーチングは、丁寧で、細部にわたりわかりやすく、選手の少しのミスも見逃さず止めて指導している様子は、指導方法においてより身に付けないといけない部分だなと感じました。

・コーチが指導するポイントについて一貫して指導されており、妥協なく細部に至るところまでプレーヤーに求めているところが印象的でした。ヨーロッパリーグのレフリーにアジャストした戦術の中でも、ガード・ビッグマンともに必要なスキルについてのチーム内共有や体の使い方など、自身の日頃のコーチングの中で妥協していたポイントもあり、自身のコーチングを見つめ直し再認識する機会となりました。