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2022年度キッズサポートリーダー養成講習会(第2回・福島会場)開催報告

2022年12月23日

受講者同士のグループワークで意見交換をします

ファンドリル実践ではカラフルな道具を使用することの工夫も体感!

当協会(JBA)では、12月3日(土)~4日(日)の2日間、福島県青少年会館(福島県福島市)において、「キッズサポートリーダー養成講習会」を開催しました。

2019年度にコーチライセンス制度を改定し、子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝えることができる指導者の養成を目的に、新たに「キッズサポーター」(※新設当初は、「キッズインストラクター」という名称でしたが、「キッズサポーター」という名称に変更になりました)というライセンスを設けました。
「キッズサポートリーダー」は、キッズサポーターを養成するための「キッズサポーター養成講習会」の講師を担当できるライセンスになります。
新型コロナウイルスの影響で約2年間活動が進められていない期間がありましたが、今年度初めて各都道府県協会から受講者を推薦いただき、この度第2回目の「キッズサポートリーダー養成講習会」を開催することができました。

キッズサポートリーダーは、体を動かす楽しさを伝えるために必要な指導方法や心構えを十分に理解し、それをキッズサポーター養成講習会の受講者に伝えるとともに、受講者が主体的に考え、意見交換をできるような講習会を運営することが求められます。キッズサポートリーダー養成講習会では、子どもの特徴や指導方法についての講習と、キッズサポーター養成講習会のファシリテートについて学んでいただきました。
なお、キッズサポートリーダー養成講習会の一部にキッズサポーター養成講習会を含む構成となっており、キッズサポーター養成講習会には、一般募集した27名の方にもご参加いただきました。
キッズサポートリーダー、キッズサポーターのいずれも子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝えられるということが求められることになりますが、講習会では、まず参加した受講者(大人)の皆さんにも体を動かすことの楽しさを実感してもらうということもコンセプトの一つとしており、ファンドリルの実践などでは受講者の皆さんの笑顔もたくさん見られる講習会となりました。

今回「キッズサポートリーダー養成講習会」を受講いただいたのは17名の皆さんでしたが、今後このキッズサポートリーダーを増やしていき、全国で「キッズサポーター養成講習会」を展開できるように取り組んでいきたいと考えています。

●講習会の主な内容
【キッズサポートリーダー養成講習会】
<事前学習(動画視聴)>
・子どもの発育発達と年代ごとの特徴
・発達障害を持つ子どもの特徴と対応
・子どもたちを惹きつけるための指導のポイント
<集合講習>
・キッズサポーター、キッズサポートリーダーの果たすべき役割
・キッズサポーター養成講習振り返り、2日目に向けて
・グループワークのマネジメント
・ファンドリル講習実践
・講習全体の振り返り

【キッズサポーター養成講習会】
・子どもたちの「楽しい!また来たい!」を生み出す環境作り
・子どもたちを惹きつけるファンドリル
・子どもたちを惹きつけるファンドリル(グループワーク)
 
●受講者のコメント
○中村聖美さん/女性/長野県
何年か前に「ボールで遊ぼう!(現、あそビバ!)」マイスター講座を受けてから、子供達とバスケ以外の運動遊びもやらせて頂く機会があり、子供の発達や、発達段階で必要な身体の動き等に興味を持ちました。今回も新しい発見を求めて、二日間参加させてもらいました。
 講習会を受講して、子供の発達、動作、必要なことを再確認する事ができました。特に発達障害についての勉強は、これからの指導で必要だと強く感じました。知っていれば声のかけ方も変わるし、子供も活動しやすいと思います。
また、他の受講生の方も積極的な方が多く、知識も豊富な方が沢山いたので話を聞いてとても勉強になりました。
現在、子供達にバスケを指導していますが、特に低学年の練習では「遊んでるの??」と思われる様な内容が多いです。子供は楽しくやっていても、親御さんがこれでいいのか?と不安になる人もいます。今回の研修は、そんな親御さんに是非取ってもらいたいライセンスだと思いました。
私は低学年の時バスケ部に顔を出しながらも、色々なスポーツをやりました。外で沢山遊びました。その遊びや、他のスポーツがその後の選手生活でとても役に立ちました。でも、悲しいことに、一緒にやっていた仲間の中には子供の頃から「背が高いからと、バスケをやらされた」選手も沢山いました。バスケが楽しいと思った事がなく、勝てば良い!という指導をされて、未だにバスケを見たくない!と言う仲間もいます。選手で活躍しても、幸せだと私は思いません。同じような事がない様に、私達大人がもっと勉強して、楽しくて仕方ない!と思える環境を作って行く事が大切だと思います!1人では出来ない事なので、キッズサポートリーダーを増やして、子供達の未来の為に!活動して行きたいと思いました。

○田代将也さん/男性/千葉県
今回の講習会では、改めてU10の指導の奥深さ、楽しさ、難しさを認識する機会となりました。事前課題の「フロー理論」は、私が今一番大切にしている内容でした。子どもたちが夢中になってバスケができる環境が増えれば、競技人口が増え、日本バスケットボール協会が発信している「バスケで日本を元気に」することができると考えているからです。
 今回は講師の加賀屋さん、中田さんの講義、実践の内容も多く、沢山のことをインプット、アウトプットすることができ、学びの整理をすることができました。さまざまな地域、カテゴリー(コンテキスト)が違うコーチが集まる中、皆さんの熱量も高く、練習メニューだけではなく、コミュニケーションの方法、評価の仕方など多岐にわたって勉強になった2日間でした。
キッズサポートリーダーは今季から開始された講習会ということを伺いました。ただ、一番大切な立ち位置のライセンスだと思っております。一人で教えられる子どもの人数には上限がありますが、キッズサポーターや正しい知識を持った熱量のあるコーチが増えれば教えられる子どもの人数は無限になると思います。少しでも多くの子どもたちが笑顔でバスケットができるようにキッズサポーターを増やす活動を率先して行っていきたいです。日本バスケットボール協会が目指すコーチ像である「学び続けるコーチ」を自らが体現し、今まで以上にインプットする情報を増やしていき、講習会で多くの情報、メニューを伝えられるようにしていければと思っております。今回はこのような貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。また、開催にご尽力いただいた事務局の皆さま、講師の加賀屋さん、中田さんに御礼申し上げます。皆様の熱量に負けない講習会を目指して頑張ってまいります。