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平成28年度JBA公認S級コーチ養成講習会 開催報告

2016年8月23日

細部にわたっての丁寧で情熱の感じられる指導に耳を傾ける受講生たち

初のS級コーチ養成講習会を受講した24名の受講生と講師ら

 去る7月15日(土)~22日(金)、および7月25日(月)~30日(土)の計14日間、味の素ナショナルトレーニングンセンターにおいて、平成28年度JBA公認S級コーチ養成講習会を開催しました。
 今秋からの男子トップリーグ「B.LEAGUE」開幕を控え、国内最上位のコーチライセンスとして初めての講習会開催となりました。

 今回は、B1リーグの各クラブでヘッドコーチやアシスタントコーチ等を務める24名の受講生が参加し、「プロ選手をはじめとするトップレベルの選手の指導ができる人材を養成すると同時に、日本の指導者のリーダーとなる人材を育成すること」を目的として、国際バスケットボール連盟(FIBA)推薦の2名のコーチや各分野のスペシャリストによる講習が行われました。

 講義形式の講習では、コーチの資質向上につながるロジカルシンキングやコミュニケーションスキル、知識・見識を広めるための規約・契約論や日本サッカー協会におけるユース育成の取り組み、Jリーグクラブのクラブの歩みと事業展開、さらには大河正明 B.LEAGUEチェアマンや川淵三郎 JBAエグゼクティブアドバイザーからの講演などが行われました。

 また、7月に行われた男子のFIBAオリンピック世界最終予選等の映像をみた上で、「日本を強くするためには何が必要か、B.LEAGUEはどうあるべきか」をテーマにディスカッションが行われ、全員の受講生が発言し、東野技術委員長を交えて活発な意見交換や提案が行われました。

 さらに、FIBA推薦のShawn Dennis(ショーン・デニス)コーチ、Luka Pavicevic(ルカ・パヴィチェヴィッチ)コーチからは、コーチやアシスタントコーチの役割や年間の練習計画の考え方のレクチャーがあり、オンコートでは、Bリーグ所属選手や大学選手をモデル選手として様々なテーマでコーチングが実践されました。

 2週間に及ぶ講習を終えた受講生からは、「今まで得てきた経験と講義の内容を照らし合わせていろいろ振り返り考えをまとめることや今後改善したいことを洗い出すことができた」、「リーグや今の現状と重ね合わせて、考え、発言しながらの講義は楽しかった」、「(FIBA派遣講師について)正しい理論をきちんと持っており、的確なアドバイスや指摘ができることが素晴らしかった」、「(FIBA派遣講師について)長年のコーチ生活で知恵を絞り考えてきた、向上させてきた多くのものを共有してもらい、とてもためになった。また、準備の大切さや自チームでの取り組みを講義の中でより学術的に、そして経験を交えて話をしてくれたことで、今一度自分の取り組み方の良かったところと向上させる必要があるところを考え直せる機会となった」などの感想が挙がり、Bリーグ開幕前の大事な時期ではありましたが、2週間に及んだ講習は非常に有意義なものとなりました。

 
■平成28年度JBA公認S級コーチ養成講習会 主な内容

【講義】
・チームビルディング
・スポーツマネジメント
・スポーツ心理学
・メディアトレーニング
・ロジカルシンキング
・コミュニケーションスキル
・メンタルトレーニング
・プロフェッショナルコーチング論
・規約・契約論
・Role of Coach & Assist Coach
・Developing a team Culture
・Keys to an effective training session

【オンコート】
・Attacking the switching defense
・Developing Individual defense – ½ court & Full court
・Receiver Principles
・Zone offense
・Pick and Roll offense vs deny defense
・Why use changing defenses
・Pick and Roll defense: Step Out
・Pick and Roll defense: Deny
・Effectively beating full court pressure

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