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U28ヤングオフィシャルズキャンプ (YOC) の開催報告
2025年3月19日

試合後の振り返りの様子

今回のYOC参加者の皆さん
当協会 (JBA) では、将来のトップリーグ担当や国際審判員 (FIBA レフェリー) の育成を目的に、2 月22日 (土) ~24日(月祝)の 3 日間にわたり、B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025 にて『U28ヤングオフィシャルズキャンプ (YOC)』を開催しました。
全国 9 ブロックから推薦された28歳以下の JBA 公認 B 級審判員19名が事前のオンライン研修を踏まえて試合を担当し、試合後にトップレフェリーのアドバイスを受けながら映像で試合を振り返りました。
事前のオンライン研修では B.LEAGUE や W リーグだけでなく FIBA レフェリーとして活躍する講師も含め、これまでの経験や普段の生活について伝え質疑応答も交えながら研修を行いました。
実技研修では、試合を担当した直後に映像を観ながらポジションどりやプレーを捉えるアングル、クルーの連携、判定やルールの適用について、講師が参加者の視点を引き出しながら具体的に良かった点や改善点を上げて改善点を探っていきました。
JBA では引き続き都道府県協会と連携しながら、将来のトップレフェリーの育成を進めて参ります。
【講師】
・阿部 聖 (JBA 公認プロフェッショナルレフェリー / JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員)
・堀内 純 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員 / FIBA レフェリー)
・武田亜沙美 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE・W リーグ担当審判員)
・大井陽平 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員)
・上田篤拓 (JBA 審判グループシニアテクニカルエキスパート / FIBA レフェリーインストラクター)
【講師コメント】
○ 大井陽平 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員 / 埼玉県)
このたび本研修会に講師として参加させていただきましたが、私自身も数年前までは受講生としてこの場にいたことを懐かしく思いました。私自身この研修会を経て、今では B.LEAGUE 担当審判員として活動させていただいています。
そんな素晴らしい研修会に再び関わることができ、そして全国から集まった若い審判員の皆さんと出会えたことを、心から嬉しく思います。3 日間という短い時間でしたが、コート上でのレフェリングはもちろん、コート外でのコミュニケーションにも真剣に取り組む皆さんの姿がとても印象的でした。特に、3 人制審判の位置取りに関する約束事である 3PO メカニクスに関しては、多くの受講生がしっかりと理解し、日頃の各ブロックや都道府県でのご指導、そして個々の努力が着実に成果として表れていることを感じました。
また、今後さらに高みを目指す皆さんとレフェリング技術の向上に加えて、語学力やコミュニケーション能力の強化について自身の経験をお話しできたのが印象に強く残っています。国際舞台での活躍はもちろん、国内のトップリーグにおいても、外国籍プレーヤーやコーチとスムーズにコミュニケーションを図りながら、より良い試合を作り上げる力が求められます。そして、こうした学びの場が年々進化し、若手審判員がより成長できる環境が整ってきていることを実感しました。このような環境があることは本当に素晴らしく、これからもさらに発展していくことを願っていますし、その第一線で良いパフォーマンスをできるように日々研鑽を積んでいきたいとあらためて思いました。
今回の研修会を通じて、若い世代の皆さんの熱意に触れ、私自身の向上心にも再び火がつきました。皆さんの真剣な姿勢や高い意識に刺激を受け、自分もまだまだ学び続け成長しなければならないと強く感じています。今回参加された皆さんにとっても、またこれから研修会に参加を目指す方々にとっても、どこでどのような転機が訪れるかは分かりません。挑戦できる環境にある方は、ぜひ次のステップに向けて準備を進めてください。そして、それぞれが持つ「目標達成」をこれからも大切にしていただきたいと思います。これからも学び続け、成長し続ける皆さんと、またどこかのコートでお会いできることを心から楽しみにしています。日本のバスケットボールの成長とともに成長し続けたいと思う非常に有意義な研修会でした。
【参加者コメント】
○ 猪股祐介 (JBA 公認 B 級審判員 / 千葉県)
事前開催されたウェビナーにて、講師の方々それぞれのバックグラウンドと、レフェリーへの向き合い方について拝聴させていただきました。トップリーグ担当や FIBA レフェリーを目指すなかでの苦労や楽しさなど、我々 U28 のレフェリーが経験していくであろうことについてお話しいただき、これからの自分自身の目標へ向かって努力していくにあたって、大きな道標になりました。
担当した試合後に、講師の方々と共に実際の映像を用いてゲームを振り返った際、判定、メカニクスやクルーワーク等、綿密で具体的な振り返りをいただくことができ、自分自身の取り組みを見つめ直すきっかけになりました。それに加えて、講師の方々がフランクな雰囲気を作ってくださったおかげで、ただ受け身になることなく、率直に意見や疑問を研修生から発信することができたのではないかと思います。受講生同士で試合を観戦している際も積極的なディスカッションが生まれ、日に日に活気のある研修会になっているなと感じました。
今回の研修会に参加させていただき、同年代の研修生と共に得た学びは、確実に今後のレフェリーとしての財産になると感じます。そして、この学びを自分のものにするだけでなく、ブロックや都道府県に持ち帰り伝えていかなければと強く思いました。