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2024年度第2回キッズサポートリーダー養成講習会(大阪会場) 開催報告

2024年10月18日

小グループに分かれて、座学講習のための実践トレーニング

テーマに沿って、順番にファンドリルの講習を実践

当協会(JBA)では、10月5日(土)~10月6日(日)の2日間、大阪市立堀江中学校(大阪府大阪市)において、2024年度第2回キッズサポートリーダー養成講習会を開催しました。

キッズサポートリーダー養成講習会は、キッズサポーター養成講習会の講師を務めるために必要な講習であり、今回は各都道府県から推薦された14名が受講し、キッズサポートリーダーの役割や講習会のマネジメントなどについて学ぶとともに、キッズサポーター養成講習会の模擬実践などが行われました。また、同時にキッズサポーター養成講習会も開催し、実際に受講者としてキッズサポーター養成講習会も経験しました。

●講習の主な内容
<キッズサポーター養成講習会>
・子どもたちの「楽しい!また来たい!」を生み出す環境作り
・子どもたちを惹きつけるファンドリル

<キッズサポートリーダー養成講習会>
・キッズサポーター、キッズサポートリーダーの果たすべき役割
・講習会のマネジメント
・座学講習実践
・ファンドリル講習実践

●受講者のコメント
○石川 朋子さん/三重県
座学、実技を含めた講習会を受講してみて、未就学児や低学年の時期に、多様な動きをつくる運動や遊び、それをいかに楽しく夢中にさせるか、そして夢中になりすぎて喧嘩になる時はうまく仲裁する、怪我や不測の事態を未然に防ぐための細かな配慮などたくさんの学びを得ることができました。簡単そうに考えがちですが、本当に難しいと思いました。この経験を指導に生かしていきたいと思います。有り難うございました!

○佐伯 彰宣さん/香川県
U12の育成年代の指導に携わり始めて6年目が経ち、とりわけ未就学児や小学校低学年の児童に対する指導の難しさを感じる場面に数多く遭遇してきました。かねてよりプレ・ゴールデンエイジと呼ばれるキッズの指導の重要性を実感し、それを取り巻く環境に多くの問題意識を抱いていたので、今回の講習会の話をいただいたときは「是非やってみたい!」と二つ返事で即答するに至りました。

バスケットボールは「早く始めて、遅く特化する(Early Engagement, Late Specialization)」という言葉は、私にとって本講習会の中で一つのキーワードになりました。一人の選手が長い人生を歩んでいく中で、未就学児または低学年の時期に様々な運動を体験し、子供の発育段階に応じた適切な刺激を与えることで、その選手の将来の伸びしろに大きな可能性を与えることができると認識させられました。その刺激の中でも、「楽しさ(Fun)」を伝えることこそが最も大切なことであり、ある意味私たちの使命なのだと捉えることができました。実際にファンドリルの実技の時間は、多くのアイディアやそのドリルの背景を詳細に知ることができ、我々も体を動かすことで楽しい時間を過ごせました。
 
座学、実技などすべての時間において、グループでディスカッションをする場面が多く、私自身も全国から集まった受講生たちの意見に触れ、たくさんの気づきを得ることができたと思います。講師の先生方も我々の意見をくみ取りながら、自分では気づけなかった多様な観点でご指摘をいただけたので、自分自身の考えを変容させることができたと感じています。まさにインプットだけでなくアウトプットの重要性を感じることができた講習会でした。今後、地元に帰ってこの二日間の学びをできる限り多くの方々に伝えたいと思っています。本講習会のようにたくさんの気づきや学びが与えられる講習会を開催でき、「バスケットボールって楽しい!体を動かすことが大好きだ!」と思ってくれる子供たちを一人でも多く増やしていけたなら、このうえない喜びです。
 
最後に、何よりもこの素晴らしい講習会を通して全国の受講生の皆様と出会えたことが一番嬉しく思っています。そしてこの素敵な環境を整えてくださった講師の方々をはじめ事務局の方々、地元協会の方々に心より感謝しています。またいつの日かどこかでお会いできることを願っています。ありがとうございました。