公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBA 3×3 U23ワールドカップ2024」がモンゴル・ウランバートルにて開幕。3×3男女U23日本代表はモンゴルにて、出場チームと練習試合を行いながら強化を図っています。明日9月12日に男子は中国とモンゴル、女子はニュージーランドとアメリカとそれぞれ5チーム総当たりの予選プールがはじまります。この試合の模様は、FIBA 3×3公式YouTubeにてライブ配信があります。

　昨年、アジアチャンピオンとしてFIBA 3×3 U18ワールドカップに出場した小川瑛次郎選手（白鷗大学）と佐々木杏花選手（拓殖大学）。「同じバスケですが3×3は全然違う競技のように感じました。でも、3×3の方が世界と戦えるとも感じたので昨年の経験を生かしていきたいです」という小川選手は、昨年は5人制男子U19日本代表としても世界と対戦。勝機を見出すために、「5人制よりも3ポイントシュート（※3×3では2ポイントシュート）の期待値が大きいです。このチームはそのシュートが上手な選手が揃っているので、一人ひとりの特長をしっかり把握して優勝したいです」と目標を定めます。

　同じく佐々木選手も「昨年のFIBA 3×3 U18ワールドカップに出場し、どこが相手でも勝てるチャンスがあると思いました」と感想を述べます。実際、準決勝で20-21と惜しくも敗れたアメリカが優勝。その後、リトアニアとの3位決定戦は21-11で勝利し、銅メダルを獲得。「今回は予選でアメリカと対戦できるので、まずリベンジしたいです」とチーム最年少は燃えています。先日のFIBA 3×3 U18ワールドカップで銀メダルを獲得した曽根妃芽香選手は、拓殖大学のチームメイトです。「妃芽香が（準決勝）ドイツ戦で最後に2ポイントシュートを決めて、延長戦で勝った試合を見て、自分も負けられないと思いました。U18日本代表の結果を越えられるようにがんばります」と刺激を受けていました。

　先月、3×3 男女U21日本代表としてFIBA 3×3ネーションズリーグへ出場してきた堀陽稀選手と西ファトゥマ七南選手（ともに早稲田大学）。はじめての3×3、はじめての国際大会に出場し、「5人制とは違って1対1が多く、そこには自信がありました。また、身長が同じくらいの相手とマッチアップしたときには、だいたい勝つこともできていました」と堀選手は3×3の楽しさを知る機会となりました。脳しんとうのアクシデントがあり、出場が限られた西選手でしたが、「1人ひとりがボール持つ時間や触る回数が多く、ゴールにアタックできるチャンスが多かったです」と話し、早稲田大学に戻ってから5人制でも積極性が増したそうです。

　堀選手はFIBA 3×3ネーションズリーグでは平均7.6点の得点力を誇り、最後のSTOP6では3試合で27点を挙げ、得点トップに立ちました。自信につながるオフェンスに対し、ディフェンスの課題として「5人制よりもファウルが鳴りにくいので、大きな相手に対してもっと身体を当てて守ることが必要です」と言い、経験値を上げています。

　西選手は早稲田大学の先輩であり、3×3女子日本代表の江村優有選手から、「3×3に限らず、『どんどん得点を獲りに行くように』といつもアドバイスをいただいています。今回の出場が決まり、『楽しんでおいで』と送り出していただいたので、楽しみながらたくさん点数を獲れるようにがんばりたいです」と背中を押され、新たな国際試合へ臨みます。

■3×3男子U23日本代表メンバー
#5 堀陽稀 (G/188cm/21歳/早稲田大学)
#10 小川瑛次郎 (F/187cm/18歳/白鷗大学)
#16 淺野ケニー (F/197cm/22歳/専修大学・IKEBUKURO DROPS.EXE)
#17 田中晴瑛 (G/178cm/21歳/駒澤大学・ALPHAS.EXE)

■3×3女子U23日本代表メンバー
#4 伊波美空 (G/167cm/21歳/トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
#5 佐々木杏花 (F/178cm/19歳/拓殖大学)
#6 田平真弥 (F/173cm/20歳/立教大学)
#10 西ファトゥマ七南 (G/175cm/20歳/早稲田大学)

■FIBA 3×3 U23ワールドカップ2024　大会概要
日　程：2024年9月11日（水）～15日（日）
開催地：モンゴル　ウランバートル

【予選プール　試合スケジュール】
▼男子：プールB
9月12日(木)
14:55 日本 vs 中国
18:20 日本 vs モンゴル

9月14日(土)
14:55 日本 vs ベナン
19:45 日本 vs オランダ

▼女子：プールB
9月12日(木)
17:05 日本 vs ニュージーランド
18:45 日本 vs アメリカ

9月14日(土)
17:05 日本 vs スペイン
19:20 日本 vs イタリア

9月15日(日) 決勝トーナメント