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男子U18日本代表:FIBA U18アジアカップへ向けて合宿スタート「自分から攻めながらまわりを生かすプレー」菅野陸選手

2024年8月24日

大学を通じて成長してきたことを発揮する深澤桜太選手

菅野陸選手は持ち前のシュート力でアピール

 9月2日からヨルダン・アンマンにて開幕する「FIBA U18アジアカップ2024」へ向け、男子U18日本代表は8月22日から味の素ナショナルトレーニングセンターにて9日間の強化合宿がスタートしました。現在候補選手は14名ですが、大会にエントリーできるのは12名のみ。アンダーカテゴリーとしては珍しい直前合宿でのトライアウトですが、それだけ選手の力が拮抗しており、競争力を高めながら強化を進めています。

 組み合わせが決まり、グループCの日本はカタール、カザフスタン、中国の順で予選を争います。上位1位はそのまま準々決勝へ駒を進めます。予選2位と3位のチームは準々決勝進出決定戦へまわり、勝った方が準々決勝進出。今大会の上位4チームが来年開催されるFIBA U19ワールドカップへの出場権が与えられ、その山場となるのが準々決勝です。勝つ確率を高めるためにも、予選での上位通過が近道となります。アレハンドロ・マルティネスヘッドコーチは予選グループフェーズ最終戦の中国をターゲットとし、練習中は相手の高さをイメージさせながら何度も止め、細かく指摘する日々が続いています。

 前回合宿は4月のドイツ遠征でした。アルバート・シュバイツァートーナメントへ出場し、「他の国の選手は高さや身体の大きさが全然違いました。自分の身体でどこまでできるのか大会を通して理解でき、そこで出た課題をしっかり練習で克服して良い状態で大会に臨めるようにしたいです」と菅野陸選手(山梨学院大学1年)は経験したことを思い出しながらレベルアップに務めます。その後、ひとつ上のカテゴリーとなる大学へ進んだ菅野選手は、1年生ながらプレータイムを与えられ、「シュートをどんどん狙っていくように古田(悟)監督には言われています。日本代表でも自分から攻めながらまわりを生かすプレーができれば、チームの勝利に近づけるかなと思います」と話し、得点が取れるポイントガードとしてチームをコントロールすることを心がけています。

 同じく早生まれの深澤桜太選手(中央大学1年)も、留学生ビッグマンを相手に成長しています。プレー面だけではなく、「コミュニケーション能力が少し上がったと思います。このチームでは年上になるので、励ますことなど声がけをしっかりと考えています」とリーダーシップを発揮。先月行われた大学2年生以下による全国大会・第2回全日本大学バスケットボール新人戦では日本一に輝き、優秀選手賞に選ばれました。深澤選手は「大学で練習してきたことをFIBA U18アジアカップでも発揮できるように、アレハンドロヘッドコーチの期待に応えられるようにがんばりたいです」とメンバー入りを目指し、選手たちは持てる力を出し切ってアピールが続きます。