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女子U18日本代表:日韓中交流会直前合宿レポート「中学生の頃のようなオールラウンドプレーをイメージしていきたいです」深津唯生選手

2024年8月24日

シュートを打つ深津唯生選手を守る橋本芽依選手

内田理香選手はキャプテン初挑戦

 「第32回日・韓・中ジュニア交流競技会」が8月25日(日)より韓国・慶尚北道にて開幕します。和歌山県で開催された昨年は男女揃って全勝優勝。勝利を目指すとともに、中国や韓国の同世代のライバルを知る機会です。ほとんどの選手がはじめての国際試合であり、「短い合宿期間ですが日本代表としての自覚や責任を芽生えさせつつ、最低限のチームルールを教えて準備しています」と藪内夏美ヘッドコーチは2日間の合宿を経て、明日8月25日に開催地へ出発します。

 「これまで経験がないのでビックリしました」という内田理香選手(聖和学園高校3年)が、チームで話し合って決めた人生初のキャプテンです。「同年代の選手が集まっているので、全員でしっかりコミュニケーションを取って、楽しくバスケができるようにしたいです。キャプテンを任せられたからには、しっかり責任を持ってがんばります」と早速自覚が芽生えていました。

 内田選手にとってもはじめての国際試合であり、「所属チーム内では1番身長が高いセンターですが、日本代表ではさらに大きな選手がいますし、世界に出れば小さくなります。インサイドプレーだけではなく、しっかり外からのシュートを決め切る力が大事になると思います」と日頃の練習の成果を試します。

 インターハイ優勝校の京都精華学園高校から選出された橋本芽依選手も、「代表活動がはじめてなので、いろんなことが新鮮でおもしろいです。上手なメンバーと一緒にバスケできるのがとても楽しみです。いろんな新しい経験を学びつつ、みんなと楽しみながら大会に臨みたいです」と新たな一歩を踏み出します。中学校の頃から長い年月をかけて培ったチームプレーが京都精華学園の強みですが、「日本代表は即席で集まったチームなので、一人ひとりがどれだけ合わせられるかが大切だと思います。そのためにも仲間の得意なプレーを上手に噛み合わせられるように、自分から合わせていきたいです」とポイントガードとしてチームの良さを引き出します。

 阿部心愛選手と金澤杏選手は昨年のFIBA U16アジアカップへ、白石弥桜選手と深津唯生選手は前回大会に出場し、桜花学園高校の4人は経験者たち。「やるべきことを1番理解してくれていると思っています。ただ、久しぶりの感じもあってまだおとなしいですが、これまでの国際試合を経験している強みを発揮してもらいたいです」と藪内ヘッドコーチも期待していました。高校1年生のときから毎年国際大会へ出場している深津選手は、トップ選手が揃う日本代表だからこそ楽しみにしていることがあります。

「チームでは4番ポジションと役割が決まっていて、その動きをしなければいけないです。でも、日本代表には大きい選手がたくさんいるので、将来バスケを続けていくために必要なアウトサイドプレーを積極的に挑戦していきたいです。ミスマッチでのポストプレーも必要ですが、外に出てシュートを狙ったりドライブをしたり、中学生の頃のようなオールラウンドプレーをイメージしていきたいです」

 四日市メリノール学院中学校3年のJr.ウインターカップ2021-22では、決勝で3ポイントシュートを含む30点と活躍し、2連覇達成した頃のプレーが蘇ります。

 内田キャプテンは「3戦全勝」をチームの目標として掲げました。バスケだけではなく、サッカーやバレーボール、ウエイトリフティングなど11競技の日本選手団と一緒に大会へ臨む日・韓・中ジュニア交流競技会。他競技の選手たちに刺激を受けながら、オリンピックやアジア競技大会のような雰囲気を味わえる貴重な機会です。