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【北部九州インターハイ2024レポート】大会3日目 京都精華学園が桜花学園に劇的勝利。前年度優勝の日本航空は開志国際に敗れる
2024年8月7日
「令和6年度 全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)」は大会3日目。福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)で男女の3回戦がおこなわれ、今大会のベスト8が決定しました。
ベスト8をかけたゲームはいずれも白熱していて、女子の京都精華学園(京都)と桜花学園(愛知)による昨年度の決勝戦の再戦は、残り5秒で京都精華学園#18ユサフ ボランレ アイシャット選手がシュートを決め、65-64で逆転勝利しました。
過去に25回もインターハイを制している桜花学園ですが、追いかける展開から一度は逆転したものの、最後の最後で勝利がこぼれ落ちてしまいます。試合後、桜花学園のキャプテン#4深津唯生選手は、涙を浮かべながら、こう話します。
「自分たちの学年は一度も日本一になっていないので、無冠のままチャレンジャーとしてインターハイに臨んだのですが、やはり自分たちの代でも勝ち切れなくて……本当に日本一を取りたかったなという思いです」
それでも高校女子バスケット界を引っ張ってきた桜花学園の強さが失われたわけではありません。
「自分たちの流れを持ってくることはできたと思います。そこをどれだけ継続できるかが、これからの勝負で大事になってくるのかなと思いますし、井上眞一コーチのバスケットスタイルは『ディフェンスからのファストブレイク』なので、そこを出しきれたら、ゲームにも勝ち切れるのかなと思います」
試合中、どんなに劣勢になっても険しい表情を見せることなく、むしろその状況を楽しむような表情でプレーしていた深津選手。ゲームに対する向き合い方について、こう話します。
「今まで自分の感情のコントロールができなくて、試合を崩してしまったことがありました。だから今回は見ている人が気持ちの良い選手になりたいなと思って、コートに立ちました。険しい顔をすると相手にもチャンスだと思われてしまうし、そこで私がいい表情でプレーをすれば、周りの子たちも安心するんじゃないかなと思って、意識していました」
敗れはしましたが、深津選手のよい表情が劣勢から挽回する原動力になっていたはずです。桜花学園はこの負けでまたひとつ強くなっていくでしょう。
男子は昨年度の優勝校、日本航空(山梨)が開志国際(新潟)に65-83で敗れました。昨年度のインターハイでも準決勝で対戦した両校ですが、そのときは日本航空が88-76で勝っています。開志国際とすれば「インターハイの借りはインターハイで返す」といったところだったのでしょう。前半からトランジションオフェンスと高確率な3ポイントシュートで日本航空を圧倒しました。
「前半、自分たちのペースに持っていけなくて、後半、自分たちのペースに持っていけた時間もあったんですけど、そこで押し切れなくて負けてしまいました」
日本航空の#30大道一歩選手はゲームをそう振り返ります。大道選手自身も、序盤から開志国際の#5平良宗龍選手らにぴったりとマークされ、なかなかリズムに乗りきれませんでした。もちろん自分のマークが厳しくなることはわかっていて、チームでも共有して、実際、周りの選手たちがうまくアタックできていました。しかし、それで得たフリースローの確率が上がらず、点差を離されていく展開になってしまいました。
冬に向けての収穫は、課題と合わせて、見つかりました。
「課題としてはフリースローを含めてシュート力と、ディフェンスに戻るときの速さ、リバウンドなど、細かいところですけど、取り組まなければいけません。でもオフェンスはジェリー(#23 オルワペルミ ジェラマイア選手)を中心に、シュートが入り出すと通用するところはわかったので、そこをもっと伸ばしていきたいと思います」
冬に向けて、どのように立て直していくか。敗れはしましたが、彼らのステップアップにも注目したいところです。
■3回戦以降の男女30試合はバスケットLIVEでライブ・見逃し配信予定。
(見逃し視聴期間は2024年12月31日まで。)
・バスケットLIVE 特設サイト
https://basketball.mb.softbank.jp/features/13855
・配信スケジュール
8月6日(火) 3回戦
8月7日(水) 準々決勝
8月8日(木) 準決勝