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【北部九州インターハイ2024レポート】大会2日目 精神的な成長を遂げた北陸のキャプテンは「信じる力」で3回戦へ

2024年8月5日

「令和6年度 全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)」は大会2日目。シード校が登場する男女の2回戦がおこなわれました。

福岡市民体育館でおこなわれた男子2回戦の第1試合に登場したのは、中部大学第一(愛知)と北陸(福井)。いずれも高校総体を優勝した経験のある強豪校同士の対戦となりました。結果は52-64で北陸が勝利し、明日の3回戦に進みました。「途中で流れの悪いときもあったんですけど、コーチ、選手含めてみんなで自分たちを信じようみたいな雰囲気があって、そこで自分たちを信じられたことが勝ちに繋がったのかなと思います」北陸のキャプテン、#4和田拓磨選手はそう振り返ります。

千葉県出身。千葉ジェッツU15に在籍していたとき、日本バスケットボール協会が実施した「2021年度 U14 / U15 ナショナル育成センター」に選出されています。同じキャンプに参加していたのは瀬川琉久選手(東山3年)や平良宗龍選手(開志国際3年)ら、今年度の高校バスケットシーンを盛り上げている選手たち。同じ千葉ジェッツU15からはもうひとり、渡邉伶音選手(福岡大学附属大濠3年)も選出されていて、当時の和田選手は「なんで僕が選ばれるんだろう?」と思っていたそうです。

彼らはその後、それぞれの高校に進学し、日本代表の候補に選ばれたり、海外のキャンプに招待されたり、国内でもメディアなどで注目されていきます。その間、和田選手は北陸で地道にキャリアを積み上げていました。
最上級生になった今年は、かつて佐古賢一氏や五十嵐圭選手(新潟アルビレックスBB)、石崎巧氏といった、日本を代表する選手たちが着用した北陸の背番号4を背負います。

「精神的に一番成長したと思うのは、今こうして北陸の4番を付けて、キャプテンをさせてもらって、自分の調子の良し悪しよりも、とにかくチームが勝つという一点にだけ集中して。声出しやチームを盛り上げるところを意識できるようになったところだと思います。そこは下級生だったときの自分に比べて成長している点だと思います」前日の1回戦、県立川内(鹿児島)戦でも、この日の中部大学第一戦でも、2桁得点を取りながら、得意とする3ポイントシュートは、合計試投数17に対して、成功数はいまだゼロ。それでも頭と心を素早く切り替えて、もうひとつの武器であるドライブやスペーシングなど、言葉どおり「チームが勝つために」献身的にコートを駆けまわっていました。

明日は「世代ナンバーワンガード」とも称されている瀬川選手擁する東山との対戦になります。「まずは瀬川選手を止めることに集中して、でもそれだけではなく、自分たちのやるべきことがあるので、それを出しきれれば絶対勝てると思います」悪い流れになるときがあるかもしれません。しかし中部大学第一戦でもそうだったように、そんなときこそ自分たちを信じることで乗り越えられるはずです。サイズと身体能力、少しのテクニックでナショナル育成センターに選ばれてから3年――それらはもちろんのこと、精神的にも逞しくなった和田選手が、自分を信じ、チームメイトを信じることで、東山戦に臨みます。

「明日はスリーを決めます!」

■3回戦以降の男女30試合はバスケットLIVEでライブ・見逃し配信予定。
(見逃し視聴期間は2024年12月31日まで。)
・バスケットLIVE 特設サイト
https://basketball.mb.softbank.jp/features/13855
・配信スケジュール
8月6日(火) 3回戦
8月7日(水) 準々決勝
8月8日(木) 準決勝