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【北部九州インターハイ2024レポート】大会1日目 エースのアクシデントを全員でカバーした大阪薫英女学院が2回戦へ
2024年8月5日
「令和6年度 全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)」のバスケットボール競技が福岡県福岡市で開幕しました。初日の4日は福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)をメイン会場として3会場で男女の1回戦がおこなわれました。
そのうち福岡県立スポーツ科学情報センター(アクシオン福岡)でおこなわれた女子1回戦の第1試合で登場したのは、大阪薫英女学院(大阪)です。2年前と3年前のインターハイで連続して決勝戦まで進出した強豪校ですが、今大会ではシード権を得られず、1回戦からの出場になります。
今年の大阪薫英女学院は下級生中心のチームです。そのうえ2年生エースの#5三輪美良々選手が2日前に足を痛めてしまい、この試合は欠場することになりました。大阪府予選の決勝リーグから体調を崩していた三輪選手でしたが、インターハイ前の練習試合では40分近く出場できるまでに復調していた矢先のアクシデントでした。
さらに1年生で正ポイントガードを務める#11杉山もも選手も、安藤香織コーチ曰く「今夏の暑さにやられてしまったのか、まだまだ体ができていないせいかはわかりませんが、ここに来て、やや失速しているところがあります」と憂慮します。
それでもチームは松徳学院(島根)を85-46で圧倒し、2回戦進出を決めました。勝因は3年生の奮起でしょう。特に#8岩井萌選手が持ち前の攻撃力を発揮し、松徳学院のディフェンス網を切っていけたことは、序盤のリズムに乗りきれないチームの流れを変えるものでした。
「いつもは下級生に頼っているところがあるけど、3年生にとっては最後のインターハイだし、その気持ちが強いと思うで、そこは3年生らしくプレーしようと思っていました」
岩井選手はゲームをそう振り返ります。
安藤コーチも今日は岩井選手の能力の高さが勝利に結びついたと認めつつ、明日以降のゲームでも「岩井がどれだけ責任を持ってやってくれるか」がカギのひとつだと、さらなる奮起を促します。そして、こう続けます。
「大会を通してゲームのなかで成長していかないといけません。現時点で(全国大会の上位に勝ち進むだけの)力がないのは事実です。ただ、ありがたいことにU18日清食品トップリーグ2024の出場が決まっていますし、下級生を含めて、チームの底上げをしていかなければなりません。近畿ブロック大会が終わってから、その方向でチームを作ってきたつもりでしたが、三輪のアクシデントもあって、インターハイではゲームのなかで誰ができるのかを見極めていかなければならなくなりました。ただ明日が……」
明日は東北ブロック大会で優勝した聖和学園(宮城)との対戦になります。聖和学園は、U18女子日本代表の#5阿部友愛選手を擁し、サイズも能力もある実力校です。
「もがき苦しんでいます」という安藤コーチと大阪薫英女学院の選手たちが、苦しい台所事情のなかで光明を見出していけば、勝機は十分にあります。この夏は大阪薫英女学院にとって、かけがえのない夏になるはずです。
■3回戦以降の男女30試合はバスケットLIVEでライブ・見逃し配信予定。
(見逃し視聴期間は2024年12月31日まで。)
・バスケットLIVE 特設サイト
https://basketball.mb.softbank.jp/features/13855
・配信スケジュール
8月6日(火) 3回戦
8月7日(水) 準々決勝
8月8日(木) 準決勝