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男子U22日本代表:第1次強化合宿レポート「会場が満員のすごく良い雰囲気の中で試合」介川アンソニー翔選手

2024年7月4日

昨年の経験を自信に2度目のジョーンズカップに挑む介川アンソニー翔選手

シューターとして開花する小澤飛悠選手

 7月13日(土)よりチャイニーズ・タイペイにて開幕する「第43回ウィリアム・ジョーンズカップ(以下ジョーンズカップ)」へ向け、男子U22日本代表は6月28日(金)〜30日(日)の期間、白鷗大学本キャンパスにて第一次強化合宿を実施。「Bリーグと大学、高校の3カテゴリーから選抜されたチームを実現できたことが1つ大きなこと」という網野友雄ヘッドコーチは、これまでフリオ・ラマス元ヘッドコーチやトム・ホーバスヘッドコーチから日本代表のスタイルを伝授されてきました。この世代から日本代表へつなげていくことを常に重視しています。また、来年ドイツで開催されるFISUユニバーシティゲームスへ向け、継続的な強化を進めています。

 小澤飛悠選手(日本体育大学1年)と介川アンソニー翔選手(専修大学2年)は、日本学生選抜チームとして昨年のジョーンズカップへ出場しました。介川選手は、「開幕戦から地元のチャイニーズ・タイペイBチームと対戦し、会場が満員のすごく良い雰囲気の中で試合をさせてもらいました。緊張もあり、ほとんど練習もできないままで臨んだ初戦は負けてしまいましたが、良い経験になりました」と振り返ります。開幕戦は59-85で大敗し、「最初はチームとして全然噛み合っていなかったですが、試合を重ねる毎にプレーが良くなり、自分自身のプレーもしっかりでき、得点も取れるようになりました」と試合を重ねる毎にチーム力が上がっていったことを実感します。9日間で8試合を行うタフなスケジュールでしたが、4試合目の韓国戦は89-97、5戦目はイランを相手に73-72で競り勝ちました。

 「最初は相手のプレッシャーに押されていた部分もありました。でも、次の試合から自分たちの良いプレーが少しずつ出せるようになり、戦える手応えを感じたことで強気で行くようになって、みんなも良いプレーが出はじめました。負けた試合もほとんどが接戦だったので自信になりました」と介川選手は話し、直前合宿を行って臨む今大会を楽しみにしています。

 小澤選手は男子日本代表ディベロップメントキャンプに招集され、武藤俊太朗選手(明治大学2年)や渡邉伶音選手(福岡大学附属大濠高校3年)とともにホーバスヘッドコーチの練習に参加。男子U22日本代表もベースとなる練習メニューは変わらず、小澤選手もやりやすさを感じています。

 FIBA U19ワールドカップ2023も経験した小澤選手であり、「一つひとつのプレーを正確にすること。ゴール下のシュートも常にブロックが来ることや、3ポイントシュートでも大きなディフェンスを想定して打つようにしています」と日頃から世界基準を意識しています。ディベロップキャンプでは、「小さなズレがいずれ大きなズレになるので、その小さいズレを意識して作っていくことをトムさんは強調していました」と学んだことを還元し、相手の体格差を上回るためにもプレーの細部を追求しています。

 昨年のジョーンズカップを経験し、「5連戦して、休息日が1日あり、また3連戦のジョーンズカップは本当にタフなスケジュールです。不安しかない状態でしたが、スピードのアドバンテージなど日本の強みを発揮し、競った試合は多かったです。だからこそ、もっと勝てたという印象が強いです」と悔しさと自信の両方を持って、準備に勤しんでいます。

■第43回ウィリアム・ジョーンズカップ
会場:チャイニーズ・タイペイ(新荘体育館 Xinzhuang Gymnasium)
日程(※現地時間)
7月13日(土)19:30 日本 vs チャイニーズ・タイペイA
7月14日(日)15:00 日本 vs Future Sports Basketball Team
7月15日(月)15:00 日本 vs BSBL Guardians
7月16日(火)17:00 日本 vs アラブ首長国連邦
7月17日(水)15:00 日本 vs ウクライナ
7月19日(金)13:00 日本 vs Strong Group Athletics
7月20日(土)13:00 日本 vs Makaysia Hariman Men
7月21日(日)17:00 日本 vs チャイニーズ・タイペイB